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日々前進

 とても幸せなことが進んできている。

 毎日の幸せは、大きくなくていいんだ。

 小中からの親友と一緒に、小5、小6の担任の先生とか中学3年間の学年主任の先生とかに会いに行く連絡をしているところで、楽しみだなあと思っている。特に小学生時代の担任の先生は、小学校の卒業式以来ほとんど話していないから、もちろん私の声も聞いたことがない。どんな反応をするかが密かに楽しみだったりする。昔は怖かったことが、楽しめるようになってきていて、成長を感じる。何も怖がることなんかないんだよ、きっと。

 昨日、卒業した中学校に行ってきて、4月からも自習の時間のバイトがあったら来ていいよって言われたりとか、職員室の前の椅子に座って話していたから、いろんな先生が通って「久しぶり〜!覚えてる?」って聞かれたりとか、1時間半の濃い時間を過ごした。元担任には、いろいろとまた提案をもらって、悩んでいたことも相談した。

 地元の市でやる気のある人たちが、教育について話し合おうみたいな会をしていて、そこに先生が発表しませんかって呼ばれたらしくて、私にどう?と聞いてきた。

私「それ、絶対先生が2分喋って、教え子です〜って私に3分喋ってもらう気のやつじゃないですか」
先生「なんで分かったん!!」

そのときの会話

 とにかく、私の絵本を見て、「発表する場所があればいいのにな」って思ってくれていたらしいから、紹介してくれて、4月からは何も予定がないので普通に「行きます」と言った。「怪しい壺買うのと一緒やで。もっと考えて返事してもいいのに。」と言われた。先生は、「学校はもっと生徒主体であるべきだ」みたいなことを喋ろうとしているらしい。私は緘黙のことを喋る。「文字出すだけでもいいし」と言ってくれたけど、文化祭の最後に自分のことを話したので、普通にできると思います、と言うと、それなら普通にできそうやな、と言ってくれた。スライドを作らないと。

 帰るときになって、3年前と同じように、挨拶する 感じになった。先生は早々に「ありがとうございました!!」と言って、言い逃げするつもりでいる。私はいつものように粘るけど、「あと500回はチャンスあるから!俺が言い逃げして楽しんでるだけやし!」と言われた。私は私だ。「緘黙の子」ではない。ただ話すのにちょっと時間がかかるだけ。理解してくれる人といる場所が居場所。先生が純粋に私を見てくれているなと思ったし、それを、この挨拶をしようとした3分ぐらいで、理解した。

 挨拶は結局私からは出てこなかった。先生が楽しんでいても、私は悔しいんですよ。まあ、そんなに落ち込まなくなったかな。待ったらできるって分かってくれてるし。

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