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新潟旅行 下越でご満悦【編集後記】

 こちらは編集後記になります。本編については、下記リンク動画をご視聴ください。より楽しむことができます。

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 「今年の冬は何処へ行こうか」

 新潟県。大阪からだと特急サンダーバードと北陸新幹線、上越新幹線を乗り継ぐ日本海ルート、または東海道新幹線で東京を経由し北上していくルートの二つがあるが、いずれにせよ関西からはアクセスにかなりの時間を要する場所だ。そういうこともあって、我々二人ともまだ新潟県を訪れたことはなかった。まるで新潟を知らない私たち…ということに端を発したわけでして。

 旅行家になりたくて。ということで、前々回の日本1周旅行にも使用したANAスーパーバリューセールチケットを今回も使用し、この度念願の新潟旅行がついに決定した。片道7000円でしかも飛行機で新潟県に行けるなんて、ドラマみたいだ。

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 新潟へ向かう機内、やけに人が多い、それも若い女性客が。土曜日の朝の便、旅行客で賑わうことは言わずもがなではあるが、それにしても見事に満席とはなんとも驚きだ。

 新潟空港に到着。市内へ向かうためには路線バスかリムジンバスに乗車する必要があるので、空港外のバス停へと向かったのだが、そこにあったのはなんと長蛇の列。優にバス2台分以上あることは想像に難くない。
 これはもしやなんらかの公演やイベントがあるのではないか?と思い調べてみると、どうやらジャニーズグループ「Travis Japan(トラビスジャパン)」の新潟公演がこの2日間で開催されるようだった。まさに越後のトラジャ。現に予想通りだったわけだが、まったくオタクたちの行動力には驚かされる。こうやって地方都市の経済は回っているのだ。

初めて新潟に来たのに歓迎されているみたいで悪くない

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 新潟駅に到着。とりあえず万代バスセンターへと向かった。もちろんお目当てはあのカレー。まだお昼前にも関わらずトラジャ特需(?)でここにも列ができていたが、お店の回転が早くすぐに食べることができた。あとこれ余談なんですけど、この日テレビでもこのバスセンターのカレーが取り上げられていたようである(Twitterでちょっと話題になってた)。

並カレー500円

 新潟駅から車で南下して内陸の方へ。ロードサイド店舗が並ぶ幹線道路を抜けると広い田園地帯になった。ひたすら遠くへ延びる上越新幹線の高架がシュールだった。

燕市の純喫茶ロンドン

 燕市に入るとイイ感じの地方都市感が出てきた。燕市とお隣の三条市は仲が良いようで仲が悪く、調べてみると結構おもしろいエピソードもあります。そんなくたびれた町並みに微妙に溶け込んでいない黄色い看板。ずっと行きたかったから嬉しい。
 余談なんですけど、新潟県長岡市にはかつて「喫茶シャルラン」という荘厳な喫茶店があった。少し前に閉業してしまったようで残念だ。

お店特製のキーホルダーとマッチ

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 「あなたを追って出雲崎、悲しみの仁王立ち」でお馴染みの出雲崎の冬は、なにもない冬です。水平線に島が見えない海。素晴らしい。

冬季には立ち入り禁止になるらしい

 さて、車がスタックして動かなくなってから1時間ほど経った。
 やおら月に群雲がかかり始め、日本海の砂浜はあっという間に漆黒の闇に吞まれる。すぐそばの国道を走る車のライトが時折、流れ星のようにかけていく。あの光さえも届かなかったら、私たちは絶望していたかもしれない。
 動画を見ていただくとわかりますが、ちょっとした霊障のようなものがあったわけでして…。このあたりの地域に何かそういう謂れがあるのかと思い調べてみると、私たちがスタックした越後七浜シーサイドラインにはそういう場所が点在しているようです。その中でも有名なのが、新潟県下最恐と名高い「ホワイトハウス」。まぁそれとは何も関係ないと思うのですが、ちょっと怖いですね。

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 新潟駅前は今日もうるさい、なかなかお店に入れない。人々のスーツケースを引きずる音が雨の音と溶け合って、この夜を不安定なものにさせていた。しかし「新潟の居酒屋の飯は基本レベルが違う」という風説を聞いていた以上、コンビニ飯などで済ますわけにはいかなかった。こうして夜は更けていく…、Good Night…。

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 朝6時にネカフェを退店すると、ネカフェの外には入店待ちの行列ができていた。トラジャのグッズを持った人が大勢いたので、ライブまでの時間潰しだろうか。私たちも寄る辺ないので、とりあえず朝マックに向かったが、そのマクドナルドの店内もトラジャファンで溢れかえっていた。アイマスクをつけて寝ていた人もいたので、おそらくここで夜を明かしたのだろう。地方でデカいライブがあるときの課題とも言えるのだが、宿泊場所のキャパが圧倒的に足りてないと感じた。

新潟駅万代口のバス停は活気に溢れて

 新潟駅万代口のバス乗り場には、ホイッスルの音が響いている。よくあるターミナル型ではなく、いわゆる"くし型"のバス乗り場。バスがバックしてくると誘導係の人がホイッスルを鳴らす。ベンチにかけてしばらくその風景を眺めていた。ぼんやり、路線バスに乗る機会見失いながら。
 それにしても朱鷺メッセ行きのバスだけは相変わらず異常な行列で、臨時バスも出ていた。

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 新潟に2日間(途中解散をしたので厳密には22時間ぐらい)いたわけだけど、やはり新潟は広すぎる。大阪なんて1日あればほぼ満足できる旅程を組めるんだけど、新潟に関しては車、電車、船、もしくは飛行機を駆使しても無理だ。いつか四季折々の新潟も見てみたい。佐渡島、長岡市、糸魚川…県内にまだまだ行きたかった場所がたくさんある。いつか必ず再訪します。スタックした分の借り、返しにいきます。思い出す、また蝉の鳴くころに。

2023年2月18日-19日


#旅のフォトアルバム
#ご当地グルメ
#新潟
 

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