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TIME/タイム 娘さんは、救出されたくないようです。

最近は世の流れがあれですので、家で映画を観ることが多くなりました。

その中でも特に印象に残った映画を場面を切り取りながら残していきます。※感想です

In Time, 2011, アメリカ映画

監督/脚本/製作:アンドリュー・ニコル

出演:ジャスティン・ティンバーレイク アマンダ・セイフライド アレックス・ペティファー キリアン・マーフィ オリヴィア・ワイルド マット・ボマー

一言でいうと、富裕層によってストックされていた通貨(時間通貨)をスラム層(貧困層)の者が流通させるという、経済の下剋上の話だった。

これ自体はよくある話だけど、観るに至ったのは比喩ではなく、時間自体が通貨として扱われているという、ありそうでない…というか近い将来本当に起こりそうで本質をついているけれどもまだ起こっていないことが本当に起こってしまった世界、という点。

こういう話が好きです。考えてみればSFだ。

(SFと言えばスター・ウォーズみたいな宇宙戦争系かと思っていたけれど、近未来や空想系がSFなのであれば好きなジャンルかも。最近気づいた。)


タイムイズマネー。タイムイズ…ライフ。

富裕層は永遠の時間を手に入れ命を持て余す。

スラム層はその言葉通り、「寿命」と言う明日を手に入れるため働く。

ローンの支払い2日分、家賃8時間分…給与受け取りも支払いも、体内に埋め込まれた時計を使い、時間で行う。


ある日、時間を持つことに耐えられなくなり自ら危険に身を晒した富裕層の1人を、スラム層の主人公が助けたことから物語は始まる。


富裕層のその人は、主人公により助かったが、「俺の時間を無駄にするな」というメッセージを残し自殺してしまう。

主人公に100年の時間を遺して…。


だが、大きすぎる時間の変動が、管理局に目をつけられてしまう。

「この100年はもらったんだ。なぜ、自殺の捜査をする。スラムゾーンでは毎日、殺人が起こっている。」

このセリフも世界の残酷さを表していると思う。

スラム層の殺人は無視され、富裕層の自殺は本当に自殺かと捜査される。

遺産がスラム層のものに渡ったとなれば、没収される…。


この映画は寿命が秒単位で変動し、奪い、奪われるところにスリルがありました。

0になったら当然、死です。

遺産の寿命100年を手にしても没収されて1日に、賭けに勝って寿命1100年になったかと思えばそれも奪われ2時間に。

こんな有様だから、身なりを変えてもどこの地域の出身かは行動でわかってしまう。

スラム層出身のものは走る。

時間(寿命)がないから。

その動きで管理局や富裕層に疑問を持たれる主人公。

「100年もあるのになぜ走るんだ?」

「この辺の方ではないのですか?

すべてに焦りすぎかと…。」


富裕層ゾーンのカジノにて出会った男のパーティーに招かれ、正体がバレそうになった主人公はお嬢様を人質に逃亡する。


それを救うために派遣した隊員からの報告がタイトル。

こんな誘拐ある?

派遣隊員を撃ってしまうお嬢様。


実はお嬢様は

常に父親からボディーガードを2人つけられ、男性と「親しい話が出来ないように」されていた。

時間は満たされているが窮屈な生活に、嫌気が差していた。

主人公と車で逃げ出し、追われ銃弾が飛び交い、散々な目にあって呆れ顔で言う。

「願いが叶った。無茶をしたわ。」


満たされているが窮屈で退屈な日々を過ごす女の子。それをぶち壊すちょっとワルな男の子。の大人バージョン。親に反発するお嬢様。


映画の中でどんどん時間は消える。
それを補うため、父親の経営する銀行を次々と襲う主人公とお嬢様。


しかし、お嬢様にはやはり父親の血が流れていた。


「欲しい分だけ、奪うのよ。」


父親の後を継ぐ素質あるのでは?

※公式予告。カッコ良かったので英語です。















サポート受けてみたいなぁ…。