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高校一年生を3時間でプロの販売員にするには#2

TOMISHOP当日まで残り3時間のHR。
3時間で何ができるか?どこを目標にするか?
まずはゴールの設定からはじめていきましょう。
ゴールが見えていなければペース配分もできません。マラソンで例えてみることが多いけれど、42.195kmをどういうペース配分で走るか、どういう作戦でゴールするのか?
今回はゴールを想像するところから始めましょう。

小売業とは

さて、まずは基本の話をさせていただきます。
皆さんが今回TOMISHOPで行う一連の流れは、"小売業"というものです。
商品を仕入れ、販売を行い、仕入れ原価と販売価格の差額が利益になるという、シンプルな商売の形。
それが小売業です。
流れは以下の通り。
①良いものを仕入れ
②お客様に欲しいと思っていただき
③購入していただく。
この流れがおおまかな流れです。

①良いものを仕入れるという部分は今回、事前に先生の方から当店を選んでいただいたので、クリアしました。
では、次の②と③の部分がこれから取り組んでいくところになります。
②と③についてこれから3時間で皆さんに考えていただきたいと思うので、この機会に考えてみましょう。

Q1.お客様が欲しいと思う理由にはどんなものがあるか?

Q2.お客様に欲しいと思っていただくにはどうしたら良いのか?

Q3.お客様が満足する為には何が必要なのか?

まずはここから考えてみましょう。
自分がお客さんだったら、、、?
ヒントはここにあります。
そして、自分がお客さんなら何をされたら嬉しいのか、、、?
そこに商売の鉄則があります。

さて、皆さん、時間はありません。
5分以内に書いて、その後に3分で意見を交換してください。
答え合わせはこの後です。

小売業のキーマン

小売業をもう少し分解してから答え合わせをしていきましょう。
小売業とは何だったでしょうか?
役割をもう一度確認します。
良いものを仕入れ、欲しいと思っていただき、購入していただく。
コレが小売の流れです。
更に簡略化して役割を見ていくと、こうなります。

①仕入れ
②販売
③購買
この流れが最もシンプルなものとなります。

皆さんは僕の餅菓子を仕入れました。
これをTOMISHOPというマーケットで販売します。
販売をする人を"販売員"と呼び、、
購買をする人を"お客様"と呼びます。
ということは、TOMISHOPにおいて、
皆さんが担当する役割は"販売員"ということになります。

さて、ここで先ほどのQ.の答え合わせをしていきましょう。

Q1.お客様が欲しいと思う理由にはどんなものがあるか?
→価格、品質、独自性、見た目、口コミ、評価、憧れ、コレクション。

Q2.お客様に欲しいと思っていただくにはどうしたら良いのか?
→お客様が欲しいと思う理由に刺さることをする。

Q3.お客様が満足する為には何が必要なのか?
→支払った代金以上の満足感を与える何かをすること。

さて、これは僕なりの答えです。
コレが全てではありませんが、本質的な事はここからブレることはありません。
基本的な部分でもありながら、追求していくことでもあります。
皆さんが当日までに突き詰めるポイントでもあり、実際に商売をするにあたり、普遍的な部分でもあります。

この3つの答えを実行するにあたり、重要なキーマンとなるのが"販売員"。
つまり皆さんなのです。

良い販売員、普通の販売員、悪い販売員

さぁ、ここからが本題となります。
皆さんの役割がハッキリしたところで、目標を決めていきましょう。
目指すのは"良い販売員"です。
良い販売員とはどんな人の事でしょうか?
ここはサラッと答えを伝えていきます。
何せ時間が足りない。ゴールの設定は僕が決めさせていただきますが、今日議論した3つの問いに関しては今後も皆さんで話し合ってみてください。
それが商売のオリジナリティになり、企業の強みにもなるからです。
一生議論しても良いぐらい、尽きないテーマとなりますので、これから3年、学校生活の中で考えてみてくださいね。

販売員としての正解は実はかなりシンプルなものとなります。
どこのどの業種だろうが通用する販売員の基本を紹介します。

3つの販売員について
悪い販売員
・商品の良さを伝えられず、お客様の求めることもわからず、ただ、自分の商品を売ろうとする

普通の販売員
・商品の良さを伝え、お客様の求めることを察知して、提案し、購買していただける努力ができる

良い販売員
・商品の良さを伝え、お客様の求めることを察知して、提案し、購買した後もお客様が買って良かったと思う余韻を残すことができる

悪い販売員、普通の販売員にはよく出会います。
しかし、良い販売員となるとかなり少ないでしょう。例えばずっと大切に持っているものはありますか?
忘れられないサービスを受けたことはありますか??
きっと数えるほどしかないハズです。
それだけ良い販売員というのは稀で、レアな存在なわけです。
仮に、たくさん大切に持っているものや忘れられないサービスがある人は良い暮らしをしているか、自分自身がお客さんとしての質が高い可能性があります。

実はここには人生を豊かにする秘訣が隠されています。
良い販売員を目指せば、自ずと自分が良いお客さんになり、良い接客を受ける機会が増えるようになります。

お金を支払う時に気持ちよく払える人は良いサービスを受けやすく、嫌な態度でお金を払う人は販売員から嫌な態度で接せられます。
ここの差は販売員を経験したらよりわかるようになります。

自分が販売員だったらこんなお客さんに接客したいという理想が生まれるので、販売経験が無い人よりも心地よい対応ができるようになるというカラクリ。

さて、皆さんはどの販売員を目指しますか?
そのために何を考え、何を覚え、何をしますか??
今日はこの考えを伝える為に1時間の時間を使いました。
次回は実際に商品について話し、戦略を練りましょう。

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