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かけ算の視点で見た商品

もちもなか源七、開店12日前!
2週間切りました。
「いよいよだな」毎日思います。

お店を持つことって
なかなか経験することのないことだし、
自然体でリラックスして楽しもーって感じでいます。

抜けてることが多々でてきて、
パニックになる時もありますが、、
ひとまずは精神状態良好。
今日も一日ハッピーって感じで生きてます。

こういう感覚とか感情とかが揺れるタイミングにこそ、新しい考えや視点が生まれるような気がします。

今日も何かしらアウトプットしていこうと思って、書き始めました。
車の中で奥さんと話してた、仕事の話でも書きます。


かけ算商品の存在

タイトルにあるように、
色んなお店の仕事について考えてみた結果"かけ算"の商品がたくさんあることに気づいた話です。

僕も奥さんもどちらも物売りをしている為、時々仕事の話なんかしたりします。

かけ算商品とは…
例えば
・アクエリアス →飲料×スポーツ
・からだすこやか茶 →飲料×健康
といったような掛け合わせ。

どちらも"飲料"という分類に当てはまりますが、何かの分野と掛け合わせることで一定のマーケットに刺す商品になっています。

普段何気なく買い物する時はなんとも思わないですが、かけ算商品を探そうと思って見てみると周りにはそういった商品がたくさんあることに気づきます。

分類と分野のかけ算によって商品は進化する。
この発見が今日の話です。

かけ算商品の効果

かけ算商品のスゴいところについて少し。
・ターゲットやマーケットが明確になる
・メッセージが伝わりやすくなる
・商品価値が向上する

アクエリアスを例にかけ算商品の説明をしてみます。

[アクエリアス]
分類:飲料
分野:スポーツ
甘味のある飲料。
特徴→吸水率の高い即効性のある水分補給が可能である。

スポーツ分野でアクエリアスの消費を想像してみる。

①激しい運動で大量の汗をかく
②喉がカラカラになる
③疲れた身体に甘い糖分もほしい
④アクエリアスで即効水分補給
=運動中に最適な飲料

ただの美味しい飲料としての売り方だけではなく、分野とのかけ算によって価値が向上していくようになっています。

更に、スポーツの分類とかけ算することにより、飲まれるシーンを想定することができ広告やメッセージも明確につくることができるようになります。
アクエリアスという商品は、
CMやキャッチコピー、ラベルデザインまで全てが一貫して爽やかなブルーのイメージで統一されていますよね。

アクエリアスは僕自身、運動中によく飲んでいました。
運動中はアクエリでしょ。というぐらい、定着していました。

味だけで勝負していれば似たような商品はどこにでもありますが、
スポーツ中に飲む飲料と言えばアクエリアス。
絶対的なポジションを確立しています。


かけ算商品による差別化

かけ算商品を意識して似たような分類の商品を見ていくと更におもしろい発見がありました。

味だけ、見た目だけ、イメージだけ。
そういった商品は弱い。


コンビニでお茶コーナーを見てみてください。
似たようなお茶がズラーっと並んでますね。
緑茶だけに絞ってみても似たような商品ばかり並んでいます。

普段、この中から何を基準に選んでますか?

・商品名
・価格
・サイズ
・デザイン
・おまけ付き

選択の基準は人それぞれですが、
少なくともどれかに当てはまるでしょう。
しかし、どれも決定打にならない。

緑茶という分類だけでは弱いんです。
他の商品と差別化を図ろうとして、
・味にこだわる
・デザインにこだわる
・イメージにこだわる
この全てに力を入れても弱い。
選ばれる理由にはなりません。

他の緑茶もそれぞれ同じくらいこだわっていますから、クオリティがあがってもほぼ同じぐらいの売れ方になってしまいます。

ここでかけ算が効いてきます。
アクエリアスのように、ある特定の分野とのかけ算をしてみる。
→飲料×健康

特茶とかの脂肪燃焼系緑茶ですね。
今はもう健康系緑茶は大量に出てきたので効果は低くなってきていると思いますが、かけ算をすることで通常の緑茶とは差別化されていきます。
かけ算商品が生まれることで、別物として認識されます。


かけ算商品って強い。
それに気づいた上で、
自分たちの商品は何とかけ算しているのか?
どの分野とかけ算したいか?について。

かけ算の公式を作ってみる

めちゃめちゃ理系のロジカルな考え方ですが、これにビジュアルのイメージをのせてきます。

僕の場合は、
餅×文化 です。

例えば、
餅は和の文化系に当てはまる食べ物ですが、
そのままだと弱い。
商品としては、和菓子のように食べる餅をイメージして作っていますが、それだと和菓子の分野では埋もれてしまいます。

なので、味の組み合わせと色の組み合わせで文化の部分をかけ算していく試みをしています。

白→スタンダードな白餡
紅白→日本酒味
赤→紅麹
この三色でハレの日を表現。
祝いの席で食べる赤飯のヴィジュアルイメージを三色の"もちもなか"で表現して、文化とかけ算する。

三色、三種の味で祝いの席で食べる和菓子。
・餅×文化 
この組み合わせを提案して、祝いの席ではこの和菓子を食べる。
というイメージ付けをしていきたい。

ハレの日をよりわかりやすくする為、
熨斗や紅白の飾りをつけたりなどのデザイン的なイメージも加えます。

かけ算をすることで表現が具体的になるし、ターゲットも明確になる。


1つ1つの商品にかけ算が効くように公式を考え、ビジュアルに落とし込んでいく。
これがかけ算商品の作り方です。


初めからお客さんの求めるものを作ることは難しい。
作り手が伝えたいメッセージを準備し、商品に分野のかけ算を加えることでメッセージを送りたい相手が明確になる。
今回のかけ算の視点から見た商品では、
前回書いた作り手のメッセージが重要、ということを補足する内容になりました。

作り手のメッセージをより具体的に相手に伝える為に、かけ算商品の公式を考える。
これが今日伝えたかったことです。

※作り手のメッセージについてはこちらの記事に詳しく書いてあります



おまけ

・餅×文化
を極める為に、
7/10にお茶の稽古をしにいくことになりました。
開店1週間前に何をやっとんのや!と言われそうですが、、、笑

和菓子をつくるからには、
お茶(抹茶)を点てるということに目を向けないと勿体ないと思いました。

和菓子が最大限に輝く瞬間はやはり、お茶の時間にこそあるハズだ!と。

今からやったところで茶道をされている方の足元にも及びません。そこはわかってます。
ただ!
手軽に抹茶を点てる店が街中にあったらどうだろうか?
と考えました。(抹茶を使った飲み物します)


・餅×文化
まずは和の文化でしっかり基盤作ってやってみます!

7/10楽しみ‼︎

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