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だから僕は花屋になることを決めた

これから花屋さんを目指す方には一切関係のない内容です。


僕は餅屋をやっておりまして、
3日後の7月17日にはお店を開店いたします。
開店直前になって、花屋を目指しだしたのか?というとそういうワケではありません。
今日は競合業種についての内容です。

他社との競合比較ってよく言うじゃないですか?
自社と比べて他社はどうだーとか。
セブンイレブンとローソンとファミマの違いを比較してみるとか、そういうアレです。

競合比較ではなく、競合業種比較について触れてみます。

競合業種比較とは
似たような業種、或いは似たような商売、似たような想いを持っている相手を見つけて比較すること。
そこからヒントを得ようというのが目的です。

タイトルにあるように、僕らが考える餅屋の競合業種は花屋さんです。




贈り物お祝い会のボス、それが…花

餅屋さんと花屋さんは、
見事にお客さんの必要とするシーンがかぶってます。

餅屋
・冠婚葬祭、節目行事に重用される食
花屋
・冠婚葬祭、節目行事に重用される物

食べるか飾るかの違いです。

そして、高確率で花の方が喜ばれます。
餅<花
更に言えば、普段使いのシーンには大きな差があります。

餅屋
・「あ!餅食べたい」→少数の餅lover
花屋
・「あ!花飾りたい」→多数の花lover

花には花を飾る為のアイテムがある。
花瓶、一輪挿し、鉢、ワイン瓶など、インテリアとしての領域にも広がりを見せている。
一度飾ってしまえば無くなると寂しく思ってしまうのがヒト。また飾ることになるでしょう。

対して、
餅は常用食としてのライバルが多すぎる。
ラーメンも、カレーも、寿司も、パンも常用色としてのライバルだ。
もちろんインテリアとしての領域には入っていない。

業種で比較したらなかなかシビアな状況だと思う。
空中戦も地上戦もできる花と、
地上戦オンリーの餅。
活路はどこだ??

これは戦いではない

あやうく花の強大さに泣いて詫びるところでした。
対峙した瞬間に絶対絶命だと決めつけるのはまだ早い。

比較の使い所は状況を知り策を練り、次の手を打つことにある。
どこかに競合から学ぶことが必ずある!
そして、それは全く新しい価値を見つけることになる!
そう信じて比較する。
競合業種比較は戦いではないのです。
他業種の業界からヒントをつかむボーナスステージなんです。



価値を見つける

花の価値
・見て、愛でる
・嗅いで、癒される
・触れて、尊ぶ
・調べて、知る
特にクールなのは花言葉だと思った。
ひとつの花にいくつもメッセージがある。
ズルイよ、花、、。
手にした瞬間に言葉までついてくるなんて、、


手にした瞬間に言葉までついてくる?
ヒントその1を発見。

待て待て、ほかの3つもスゴいぞ。

見て、愛でる→華やかな見た目
嗅いで、癒される→香りの効果
触れて、尊ぶ→繊細な造形

なるほど。
転用できるヒントが更に3つも。



比較から商品に落としこむ

先程のヒントを元に考えてみた。
商品に落としこむっていう段階です。

①華やかな見た目
カラフル、形をおもしろくする?

②香りの効果
商品パッケージに香りをつける?
商品そのものがいい匂い?

③繊細な造形
割れやすいものにする?
カタチが崩れそうなもの?

④手にした瞬間に言葉までついてくる
メッセージカード?
言葉を元に商品にする?季語?和歌?詩?

花屋さんからヒントがたくさんでてきた。
これを商品に落としこむ。
アイデアは無限に出てくる。
どれを採用にするかはお楽しみに。

役割について

次!
タイトルを決めた時に書こうと決めてたことです。

餅屋の役割
ここがすごく大事だと思っていて、
僕の目的となる部分です。

「なんてことない日常をハレの日に」

365日ハレの日というビジョンを持ってお店を開くことに決めています。
誰のどの毎日も、特別に変わるような餅文化をつくっていく。それがお店を開く目的です。
この目的無くしてやる意味無し!そう言い切るほど自分が餅屋をやる意味を365日ハレの日に定めています。

僕らのビジョンを考えると、
花屋さんを競合業種としてベンチマークするのは必然なんです。

花屋さんは日常の中に花を飾るライフスタイルを提案し続けています。
その花があることで落ち着いたり、和んだり、嬉しくなったりする価値を届けている。
日常を特別にしているという価値。
しかも、それが定着しているところに感動します。

「なんてことない一日をハレの日に」
この言葉を放つ餅屋の僕が目指しているのはもしかしたら花屋さんなのかもしれない。


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