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【私は3万円!】大学1年春学期に想定される教科書代とその削減策

 大学生になると、それぞれの授業用に教科書を購入します。大学生ともなると、専門的な内容を学習しますし、高校に比べて様々な授業を受けることになるので、より高額な教科書がより多く必要になります。そのため、高校よりも教科書代が高くなるだろうことは想像できます。では、大学(法学部)では一体いくら教科書代が必要なのでしょうか。

 以下、私が1年春学期に購入した教科書です。

「刑法総論」(第2版、日本評論社)松原芳博 税別3300円
「はじめての憲法教室」(集英社新書)水島朝穂 税別700円
「18歳からはじめる憲法」(第2版、法律文化社)水島朝穂 税別2200円
「民法総則」(補訂版、日本評論社)原田昌和=寺川永=𠮷永一行 税別1800円
「ライフステージと法」(第8版、有斐閣アルマ)副田隆重=浜村彰=棚村政行=武田万里子 税別2000円
「挑戦する法曹たち」(成文堂)税別1800円
「金融読本」(第31版、東洋経済新報社)島村髙嘉=中島真志 税別2400円
「スティーブ・ジョブスの軌跡」(朝日出版社)税別1000円
「初級中国語この一冊」(金星堂)丸尾誠=勝川裕子=李鉄(※)倫 税別2200円 ※車へん
「よくわかる初級中国語」(白帝社)王克西=李立冰=高橋未来 税別2300円
「超中国語基礎固めの300文+500語」(白帝社)孫猛=呉念聖=呉悦=徐揚=門田康宏 税別1800円
「憲法判例百選Ⅰ」(第7版、有斐閣)長谷部恭男=石川健治=宍戸常寿 税別2300円
「憲法判例百選Ⅱ」(第7版、有斐閣)長谷部恭男=石川健治=宍戸常寿  税別2300円
「民法判例百選①」(第8版、有斐閣)潮見佳男=道垣内弘人 税別2200円
「刑法判例百選Ⅰ」(第8版、有斐閣)佐伯仁志=橋爪隆 税別2300円
「ポケット六法2021」(有斐閣)佐伯仁志=大村敦志 税別1900円

 これら16冊の税別価格を合計してみるといくらになるでしょうか。税別32,500円となります。そして、ご存知でしょうか。大学生協では大学生が本を購入すると定価から割引してもらえることがあります(私の場合、1割引)。そのため、税別29,250円となります。そして、これに消費税を加えると、「32,175円」(税込)となります。
 よって、結論といたしますと、3万円ほどかかるというわけです。

 この金額だとさすがに高い!と感じる方も多いと思います。では、この金額を下げるためにはどうすればよいでしょうか。その方法を5つ紹介します。

補足:あくまで一大学の一法学部生の例です。個人的に法学部の教材は、他学部の友人に比べて冊数・1冊辺りの金額ともに多め・高めといった印象ではあります。

①古本屋等で教科書を古本として購入する

 大学の教科書は基本、一般に販売されている本であるため、高校までとは違って大学指定の販売先以外からも購入できます。そして、古本として購入すればだいぶ教科書代を抑えられると思います。古本に抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、大学の教科書は高校までとは違い、半年又は1年しか使わないものが結構多いです。それゆえ、学年が進むと全く使わない教科書が山になってきます。ですから、そこは我慢して古本を購入しても悪くはないと思います。

 また、使い終わった教科書を売却するのもありではないかとは思います。そうすることで、一定額を回収できます。ただし、その後再度必要になった場合に再購入するはめになり結果的に損しうる事態を理解しておくことやそもそも大した金額にならないであろうことを分かっておくことが必要です。

 なお、教科書を古本から購入する際の注意点も2つあります。
 まず、生協割引(前述)よりも高値で買わないように気を付けること。生協割引よりも高値で古本を購入するのなら、そもそも意味がありません。
 次に、版に気を付けること。「すごい安い!ラッキー!」と思って購入したけれども最新版ではなかったとなると、使い物にならない可能性があります。
 具体的に法学部では、法律が改正されると教科書もそれに応じて改訂されます。昔の法律を勉強するのも悪くはないですが、試験的には無意味な時間を過ごすことになります。

②先輩等から譲ってもらう

 これが一番コスパが良いかもしれません。タダで教科書を手に入れることができれば、自分は一円も払わずとも済みますから。また、仮に版が古いものであったとしても、タダなんですから損はしません。
 ただし、これはあなたに譲ってくれる人がいればの話です。特に1年の春学期となると、現実的になかなか難しいとは思います。
 また、サークルに入って先輩と仲良くなり、譲ってもらうとかいう話も耳にこそしますが、実際に、それに成功した友達は私にはいません。(単に私の交友関係が狭いせいかもしれません。泣)

③教科書不要の授業を選択する

 逆転の発想です。そもそも教科書がいらない授業を取ればいいのです。実際、シラバスに「この授業は教科書を使いません」とはっきり書かれていることも多いです。ちなみにそういった講義ではどうやって授業を受けているのかというと、レジュメ等を使用したり先生のパワポをノートに写したりしています。

④指定教科書・参考書が本当に必要か見極める

 大学の教科書を買いはしたけど、全く使わなかったということが多々あります。具体的に私の場合、まともに使った教科書・参考書は16冊中、わずか5冊でした(下記詳細あり)。 

 そのため、その講義に出て実際に使っているのか否かを見て、しっかりと使用すると思われる場合のみ購入すればよいということです。初回の授業はオリエンテーション的な内容で初回のみ使わない場合も多いので、回数的には2,3回ほど様子を見てみるぐらいが良いでしょう。

 ただ、教科書販売期間を気を付けることが必要です。その教科書が生協で販売されている期間を過ぎてしまうと、その後購入したくてもそうできず、外部で定価で購入するといった事態になりかねません。
 また、序盤は不要であったとしても、途中から教科書が必要になることも決してゼロではありません。

注: ○ しっかりと使った △ 使いはした × 使わなかった
「刑法総論」○
「はじめての憲法教室」×
「18歳からはじめる憲法」△
「民法総則」○
「ライフステージと法」×
「挑戦する法曹たち」×
「金融読本」△
「スティーブ・ジョブスの軌跡」○
「初級中国語この一冊」○
「よくわかる初級中国語」○
「超中国語基礎固めの300文+500語」×
「憲法判例百選Ⅰ」△
「憲法判例百選Ⅱ」△
「民法判例百選①」×
「刑法判例百選Ⅰ」△
「ポケット六法2021」○
〇 6/16 △ 5/16 × 5/16
※あくまで授業での使用頻度であり、これらの本の有用性についてではありません。

⑤読んでも分からない教科書は買わない

 これは教科書代を下げるというよりこれ以上、増やさない方法でしょう。大学の教科書は中高とは違い、中には何を言っているんだがさっぱりというものがたくさんあります。もちろん、指定されたものを理解しようとする努力はすごく大切です。しかしながら、買いはしたが理解できず、違うものに買い替えるぐらいなら、最初から買わないという選択肢もまた賢明な判断だと私は思います。なお、法学部生の方向けにオススメの基本書(参考書)の記事のリンクを下に貼っておきます。よろしければご覧ください。


最後に

 最後に、前半で大学の教科書代の高さを強調しましたが、春学期と異なり秋学期は軒並みその額よりも教科書代が下がります。通年実施の授業(春秋両学期ともにある授業)では教科書購入の必要がないことが多いからです。
 また、学年が上がるにつれ基本的に受講する授業数も減っていきます。そのため、教科書代が一番高くつくのは1年春学期といっても過言ではありません。それゆえ、1年春学期の教科書代の高さに驚いたからといって、その後の教科書代の負担を過度に心配する必要はないかとは思います。

冒頭写真:みんなのフォトギャラリーより引用(2022/6/9)


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