明日2/25に開催予定だったピアノリサイタルは、会場の不具合により中止とさせていただきました。

ご来場頂く予定だった皆様には大変ご迷惑をおかけしましたが、会場側といろいろあり、考え抜いたうえでの苦渋の決断でした。

主な理由としましては、令和のしかもバリアフリーな時代に未だに差別があることと、一時的な目先の利益のために若手音楽家から搾取しようという魂胆が見え見えだったこと。

お客様や周りの事を考えて、もちろん自分の独断の判断ではなく、信頼できる第三者と話し合ったうえで、中止とする運びとなりました。

私は一度決めた事は最後までやり抜くタイプで、何があってもこういった催し物を中止にすることは滅多になかったのですが…そんな私が中止にするという事はよっぽどの事だった、と察していただけたらとと思います。

開催1週間前を切ってのこちら側の都合によるキャンセルと判断されたため、既に支払った会場費は残念ながら戻って来ませんでしたが、失ったのはお金だけで、周りの信用や信頼を失ったわけではないので良かったと思います。

それにそのお金の額も10年前の最初のリサイタルにかかった30万や、その翌年の副業サイトを謳ったサクラ詐欺に騙された26万に比べたらごく少額ですし(サクラ詐欺に請求された26万は消費者センターを介して22万円を免除してもらい、残りの4万は泣く泣く支払いました)。

ただ、これも一見マイナスな出来事には見えますが、このおかげでまた一皮剥けた気がします。

自分もここ最近、集客や収益にばかり囚われていて、何か大切なものを見失いかけていたので。

その事に気づかせてくれたんだと思います。

お金は失ってもまた稼ぐなり、なんらかの形で取り戻すことはできますが、人の信用や信頼は一度失ったら取り戻すことができません→取り戻すにも、相当な努力と時間を要します。

だから、目先の利益やお金に囚われることなく、周りの信用や信頼を大切にし、長い目で見て自分の今やるべき事や、より精進するために腕を磨く事に専念したいです。

p.s：本日のストピ演奏。
今回はストピだからまだ良いが、客観的に見てこれをわざわざ時間とお金を割いてまで来てくれるお客様に聴かせるわけにはいかない、というような出来でした。

演奏をより良くするための練習の機会が与えられたので、ある意味良かったのかもしれません。