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2着の取り方         (天鳳四人麻雀東風戦考察③)

 どうも、天鳳四人麻雀六段坂を東風戦のみで攻略した、くまりん19と申します🤗。

 みなさん、良き天鳳lifeを送っているだろうか? 私は七段昇段後に、ポイントを大幅に減らしている(しかも特東で😱😱)。まあ、六段時代よりも厳しいポイント配分になっているので、ポイント減少は仕方ないが、20戦中11ラスは酷いのではないだろうか?

〈追記〉本記事は半年以上前の下書きを清書したものです。下書き直後に六段に降格し、以後はほとんど天鳳をプレーしていません。あらかじめご了承ください🙇‍♂️🙇‍♂️。


 本記事では、六段坂を攻略する上で参考になる(と思う)一局を紹介する。
 「麻雀には興味ない。くまりん19の言語学習記事が読みたい‼️」という方は、次回作をお待ちください🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️。


 プレーヤーの呼称は、私を基準に、私(南家)・下家(西家)・対面(北家)・上家(親)とする。
 

 問題の場面は、親リーチを受けて一発目に掴んだ危険牌を押すか否かだけなのだが、そこに至る思考を詳しく説明する形式をとる。
 一局の始まりから終わりまで、強者(?)がどのようなことに注目し、何を考えているかを体感して頂ければ幸いだ。



 では、始めよう。


①問題の場面

 特上卓東風戦、東3局1本場12巡目。現在トップ目の私(南家)が、仕掛けてホンイツ赤の3900をテンパイしている。上家(親)からリーチを受けた一発目、四萬をツモってどうする?

ノータイムでツモ切りでしょ! では済まされないのが天鳳


 ご祝儀アリのフリー雀荘ならば、ノータイムで押して良いと思う。何と言っても、3900のチップ1枚両面待ちは十分な勝負手だ。トップが偉いルールならば、「トップ取りに大きく貢献する勝負手」とも言える。

 だが、舞台はフリー雀荘ではなく天鳳だ。チップも大トップもない。あるのはラス回避だけだ。
 当然、フリー雀荘とは異なる戦略・思考が要求される。この場面、貴方ならどうする?



 いきなり答えは書かない。本局の初めから、私の思考を説き起こしていく。


②局の方針の立て方

 私の配牌。

 配牌を見てから第1打を選ぶまでの時間は重要だ。何と言っても、天鳳東風戦の時間制限は厳しい。麻雀は1巡ごとに状況が目まぐるしく変化するゲームであり、プレー進行中は変化に対応するので精一杯だ。「時間制限に追われてミスをする」は天鳳ではありふれた光景(私も何度も経験している😅)だが、「時間があれば」「もっと早く判断すれば」などは反省として意味がない。そうではなく、「なぜ大切な場面で時間が足りなくなったのか?」を反省すべきだと思う。その視点を持てば、自然と「予め確認する・考えておくべきことがあったのではないか?」という思考に至る。

 私が自分に課している「確認する・考えておくべき項目」を紹介すると、

 ①重要‼️  局・点数状況
 ②親番・「家」
 ③ドラ
 ④自身の方針
 ⑤自身の手牌の方向性
 ⑥やや難 他家の方針予想

となる。以下、各項目を順に説明する。


①重要‼️  局・点数状況
 僅か4局(連荘が無ければ)しかない東風戦において、「フラットに打てる」場面は東1局だけ。東3局は「ラス前」、東2局は「ラス前前(笑)」である。常に残り局数と全員の点数を把握しておくこと。とかく初心者のうちは自分の配牌に目がいきがちだが、最初に見るべきは卓の中央である。


②親番・「家」
 親は得点能力が子の1.5倍となる。当然、親番か否かで自身の方針が変わってくる。あわせて、他3人のプレーヤーが何家なのかも確認する。風牌のポンが入った時に、そのプレーヤーに役がついているかどうかで、こちらの対応が変わるからだ。


③ドラ
 一般に、3〜7の使いやすい牌がドラになると、全体的な打点が上がる。つまり、ドラはその局の「相場」を示すと言える。自身の手牌がドラを使いきれそうならば、方針は攻撃寄りになる。


④自身の方針
 ①〜③の「確認」をした上で、この局の方針を決める。ここからは「考えておく」段階に入る。

 方針の立て方にはプレーヤーの個性が出る。「攻撃・守備」の配分を重視する人も多いだろう。私の場合は、基本的に「攻撃(アガリを目指す)」を意識している。守備の方はリーチや高打点の仕掛けを受けた時に考えるようにしているが、局の開始時点で「どこの攻撃に対してはオリるか?」は決めている。①〜③を確認しておくことがこの段階で生きてくるのは、言うまでもない。


⑤自身の手牌の方向性 
 配牌からどのようなアガリ形があるかをイメージする。多くの人が麻雀を好むのは、この「想像性・創造性」ゆえだろう。

 もちろん、麻雀の実力を測る上で構想力は重要だ。ただし、本項目が5番手に来ていることに注意してほしい。ラス回避が至上命令である天鳳において、アガリはそこまで重要ではない。大切なのは、アガリを取りに行く局面かどうかの見極めだ。そしてそれは、配牌だけでは決まらないのである。あくまでも局・点数状況があってこその判断だ。大切なことなので繰り返す。配牌の前に卓の中央を見る!


⑥やや難 他家の方針予想 
 レベルの高い内容だが、特東(特上卓東風戦)を勝ち抜いて鳳凰卓に辿り着くためには必要な技術だと考える。少なくとも私はそうだった😅。

 「④自身の方針」を他家3人についても行なう、というイメージだ。不特定多数と戦う天鳳では、他のプレーヤーの性格・傾向は分からない。リアル麻雀では重要となる「人読み」が、入る余地は無いと言える(ただし、鳳凰卓では対戦相手が限られてくるため、人読みも重要になる。これについては、速攻で鳳凰卓落ちした私😭😭はコメントする立場にない)。

 そこで、①〜③という全員の目から明らかな情報を基にして、④の思考を3人分行なうのだ。④の習慣がついたら、少しずつ挑戦してみると良いだろう。「自分が◯家の席に座っていて、◯◯点持ちだとしたら〜」のように考えるのだ。

 この視点は、アシスト・差し込みをする・受ける立場になった時にも生きる。対戦相手のレベルが上がれば上がるほど、アシストの頻度は高くなる。まして本局のような接戦では、その重要度はなおさら上がる。



 以上の6項目を、実際の私の状況・配牌に当てはめてみよう。分かりやすいように、配牌時点の画像をもう一度載せる。

再掲、配牌時点


①現在、東3局。ラス前である。自分は28400点持ちのトップ目。ただし30000点に到達していないため、このままではトップは確定しない。天鳳の東風戦では、トップ目が30000点未満の場合は南場に入る。サドンデスルールのため、誰かが30000点に到達した局でゲーム終了となる。つまり、万一自分が放銃した場合、ラスに落ちてそのまま終わりという最悪の可能性がある。私が「地獄の南入」と言う所以(ゆえん)だ。

 ラスのみが大きなペナルティを負う天鳳において、トップ取りよりも南入回避の方が優先される。少なくとも、私はそう考えている。言い換えるならば、自身のトップが高打点で逆転されることは、本局においては必ずしも悪い結果ではない(もちろん、自身が放銃したのではないとして)。2着が確定しやすくなるからだ。



②親番は23900点持ちの上家。23200点持ちの下家とは僅か700点差の3着目だ。ここで重要なのは、「親は事実上のラス目」という視点を持つことだ。自身の放銃はもちろん、下家の和了でも、対面や私の1000-2000以上のツモアガリでも、親被りでラス落ちする。

 私は過去の記事 ↓ で、「親被りの可能性がある親番はリスク」と繰り返した。許されるならば、私は親番をパスしたい(ラス目の時を除く)。「親で稼ぐ」「楽しみな親」などと思っている人は、麻雀はともかく、天鳳東風戦には向いていないと考える。


③ドラは2筒で、やや使い辛い。自身の手牌に1枚あるが、赤5筒との兼ね合いで使い切るのは難しそう(234ないしは345の順子を作っても、両方のドラを使えていない)。このように、2・8がドラになった場合は、赤ドラとの関係を考えることが大切だ。無論、2筒が重なれば一気に勝負手になる。


④本局の方針としては、(点数状況の項でも述べたが)2着落ちは悪くない。アガリを取るならば、5200は5500(1本場)以上が望ましい。

 ①でも触れたが、東4局終了時点で30000点以上なければトップが確定しない。この局で5500点のアガリを拾えれば、次局(オーラス)は33900点で親番を迎えることになる。天鳳では繰り上げ満貫を採用していないため、2000-4000ではなく、2000-3900という子のツモアガリが頻出する。つまり、親被りの影響で地獄の南入となる最悪の可能性が激減する。この他にも、33000点以上あれば、次局「1人ノーテンで逃げ切りトップ」というシナリオを描ける。

 5200以上の高打点を目指すことが本局のテーマだと言える。

 一方、「誰に放銃してはいけないか」という観点で言えば、誰にも放銃してはいけない。現実的な放銃ラインである3900は4200を想定すると、まず現状ラス目である下家への放銃は論外。3着目である上家への放銃は、親番続行となる(自身の着順落ちの危険が増す)のでNG。2着目である対面への放銃は、オーラスの親番をラス目(下家)と1000点差で迎えるので、1000-2000親被りでも同点ラス(下家が起家)となる。やはり避けたい状況だ。

 整理すると、本局は、「トップを目指すために高打点のアガリがほしい」と「ラス回避のためには絶対放銃は許されない」という、相矛盾する2つのテーマが共存する場面だと言える。特東・鳳東では見慣れた光景であり、天鳳を東風戦で戦い抜くためのessenceが詰まっている局面だ。だからこそ、私は記事に採用しているのである。


⑤自身の手牌の方向性は、誰が見ても筒子のホンイツ(笑)。カン5索引きを見て無難に9索から切るか、未練が残らないように4or6索から切るかは、どちらでも良いと思う。マズいのは字牌(西or北)を切ることで、ホンイツの可能性を下げるだけでなく、安牌候補を減らすことで手牌の安全度を下げている。第一打に字牌を選択した人は、この機会にホンイツの重要性を見直してほしい。

 また、ホンイツという手役との関係上、リーチを打つことは考えにくい(面前テンパイは相当キツい。万が一面前でテンパイしたら、今度は打点的にリーチは不要)。他家の攻撃に対して無防備となるリーチは、点数状況的にかけたくないため、ホンイツ志向の本配牌はありがたい。問題は5200以上になるかどうかだ。仕掛けてホンイツ赤(orドラ)だけでは足りず、テンパネが必要だ。むしろ、ドラ2筒を重なるor他に1役つけることで、満貫にする方が現実的か?


⑥他家の方針予想としては、②で述べた「親が事実上のラス目」が重要だ。私が上家の立場ならば、本局は全力でアガリに行くし、リーチをかけて子方をオロしにかかる。逆に言えば、親が相当アガリに来ると構えておく必要がある。

 他には、ラス目の下家は当然アガリを目指すと予想できる。まぁ、下家のリーチに放銃することだけは無い(トップ目の私は、下家に対してはベタ降りする)としても、鳴きが1度入ったらどうしようかとは思っていた。絞り切る(下家に鳴かれそうな牌を全く切らない)か、逆にアシスト(わざと鳴かせて安いアガリを拾わせる。上家をラスに落としつつ、危険な親を流す)するかの判断は難しい。

 予想しにくいのが対面の動向で、この微妙な2着目をどう捉えるかは人によってかなり異なるだろう。「トップを目指せる好位置」と勇むのか、1000は1300放銃でも同点のラス目」と慎重になるのか、性格が出る場面だ。という訳で、対面は知らん😅。分からないことを悩む時間など、東風戦には存在しないのだ。



③序盤の進行

 ここでは、実際の私の打牌(仕掛けの有無の判断を含む)を見て頂く。自分がプレーヤーならばどうするか、主体的に考えてほしい。


 対面(北家)の第1打は9筒。ポンするか?

ホンイツのブロックが足りていない。早く増やしたいところだが・・・。






 スルーした。

 字牌が1組も重なっていないため、この後の機動力に欠ける。むしろ、メンホンチートイの方が速いまである🤗。



 3巡目、上家(親)が8筒切り。どうする?





 当然のチーだ(打4索)。自分で1枚使っているカンチャンを解消できる。鉄チー(絶対にチー)ならぬ、ダイヤモンドチー(古い?😅)と言ってイイ。これを「鳴かない」という人は、実は「鳴けない」=「実力不足」なのだという自覚を持とう。
 仮に前巡に北が重なっていなくても、チーの一手だ。私がよく言う「卓上この一手」であり、ほとんどの人が正解できただろう。


 次巡、親に切られた直後に中が重なる。

 仕方ないこととはいえ、嫌なタイミングだ。本局のテーマである5200以上(現実的には満貫)のアガリを取るためのキー牌は、中になりそうだ。

 私はここでドラ2筒を切った。「重なった時の満貫」よりも、「切り遅れて勝負に行けない」方を重視した。先述の通り、本局はどこに対しても勝負はしにくいため、ここで安牌の西を残す選択をした。安牌残しは「守備のため」というより、「攻撃のため」という意識を持つと良い。



④親の動向

 ここでは、親の打牌についての私の考えを紹介する。他家の動向をどう判断するかの参考にして頂きたい。

 絶好の中ツモ切り(私にとっては最悪のタイミング😭😭)の後、親は様々な牌を手出しする。つまり、親の手牌は目まぐるしく変化していると判断できる。

 このように、手出しで九萬・八萬のターツを落としてきた。親の点数状況的に、「愚形ターツをはずして、手牌をスリムにした」とは考えにくい。目一杯アガリに向かっているハズだ。ツモが良いと判断できる。




 この7索も手出し。3・7牌は順子を構成するためのキー牌であり(3・7を抜くと、順子は456しか作れない)、捨て牌一段目の3・7牌切りは速いか変則手かの証拠だ。筒子のホンイツで萬子・索子は何でも切る私はともかく、下家・対面ともに3・7牌を切っていないのを確認してほしい。そもそも3〜7の牌を切っていない。

 親の7索は本局初の「3・7牌切り」であり、警戒が必要だ。索子の上目でメンツが完成したか、他のブロックが充実しているか。いずれにせよ、手牌進行が速いのは間違いない。



 7巡目、私の手牌。

 この5筒はツモ切りした。仮に北ポンでテンパイになったとして、5筒と中のシャンポンにはとらない(高目の中が残り1枚のため)。想定しにくい5筒ポンのために、手牌を膨らませる局面でもない。

 親の南はツモ切り。安牌を抱えていない、かつ、手牌進行が速いのは、ここまで本記事を読んできた貴方にはお分かり頂けるだろう。

 ちなみに、親がテンパイしている(黙テン)可能性はほとんどない。5800〜7700を和了したとしても、次局は親番続行となる(親被りなどで捲られる可能性が高い)ため、テンパイならばリーチを打ってトップを決めに行く場面だ。現時点で事実上ラス目なのだから、尚更だ。
 
 このように、捨て牌だけから相手の手牌を読むのではなく、点数状況などから総合的に読むことをお勧めする。かつての麻雀漫画などで流行していた「1点読み」はfictionの世界だが、様々な情報が重なるとそれに近いこともできる。

 なお、親がタンピン赤ドラの満貫テンパイだった場合は諦めます😅。現実的な満貫テンパイである、タンヤオ赤ドラドラは、私が切ったドラにポンラグ(鳴きの選択をするための間)が入らなかったので考慮しない。タンヤオ赤赤ドラの方は、私が赤5筒を1枚使っているので可能性が薄い。「タンヤオ」を「ピンフ」に換えても同じ事が言える。他の手役は知りません😝。

 自身から見えているドラが増えるほど、他家の打点が読みやすくなる。ドラを切る際には、「ドラを使えなくて残念」ではなく、「他家のドラを減らした」と考えるのが良い。



 同巡、対面から北をポン。

 テンパイ、3-6筒待ち。目標打点に届かないとはいえ、ここでテンパイにとらない選択はありえない。アガれば、30000点超えのトップ目になる。




⑤テンパイ後

 ここからが本番だ。「テンパイしたら、後はアガリ牌が出るかツモるのを待つだけ」と思っていた人は、考え方を改めてほしい。

 何度見ても自分のテンパイ形は変わらないのだから、テンパイ後こそ他家の打牌を見ておくべきだ。



 8巡目、下家がキー牌(だった)中切り。

 「早く切ってよ!」😅となる場面。しかも手出しである。私の手牌進行が見えているのか?



 次巡、下家が一萬手出し。

全ての手出しをチェックするのは難しい。違和感のある手出しだけ意識しよう。


 これを見て、「ん??」となった貴方は鋭い。第1打にニ萬、第2打に一萬を切っているのに、ここで手の中から一萬? そう、四萬とのスライド(一ニ三をニ三四に変えた)だと分かる。ハズレてたけどな😝。



 10巡目、対面も一萬手出し。

 先程とは違いスライドとは断定できないが、ここまで無関係な一萬を引っ張ったとも考えにくい。萬子の下目でブロック(メンツorターツ)を持っているのはほぼ確実。



 直後に親が5筒手出し。

上家(親)の手牌がかなり絞りきれる瞬間


 この5筒は、私に鳴かせないようにしていた訳ではない(私の現物)。手牌に関係があるorあったハズ。親は序盤に8筒を切ったにも関わらず、ここまで5筒を引っ張った。5筒は残り1枚しかない、かつ2筒がドラであることを考えると、親が筒子の234(1筒がドラ表示牌を含めて4枚見えているため、123の可能性はない)を持っていることはほぼ確実。

 私はこの時点で、親の手牌のブロック読みをした。麻雀の手牌は基本的に(七対子と国士無双を除く)4メンツ1雀頭の5ブロックで構成される。ブロックを把握することは、自身の手牌進行においてだけでなく、相手の手牌構成を読む上でも重要だ。雀頭は偶然性が高い(配牌でたまたま同じ牌が2枚あったことが多い)ので、残り4ブロックを考える習慣をつけると良い。

 本局の親は真っ直ぐアガリに向かい、かつ数牌が多く手出しで捨てられているため、ブロック読みの練習に最適の捨牌となっている。具体的には、

・「九八萬落とし」から、萬子の上目ブロックは無さそう。

・7索切りが早いので、索子で3ブロック形成していることは無さそう。

・筒子は234の1ブロックで確定(前述)。

・7種類の字牌は全て私から見えており、親に字牌のブロックは無い(唯一可能性のある発は、親がツモ切っている)。

・全体的に萬子の下(特に一・四萬)が少なくなっており、萬子で2ブロック作るのは難しい。

 
 以上を総合して、合計が4になるようにブロック数を考える。今回は筒子の1が確定しているので、萬子と索子で合計3になるよう考えれば良い。

 すると、萬子1・索子2という結論に至るのがお分かり頂けるだろう。

 注意してほしいのは、私はタマタマ当たった牌譜を持ってきているのではない、ということだ。かと言って、いつも当てている訳では勿論なく、当てやすかった牌譜を紹介しているに過ぎない。ここのところはご注意願いたい。相手の手牌が見えない麻雀というゲームにおいて、確実な読みなど存在しないのである。

 念のために付け加えておくと、上家(親)のブロック構成を読むことができたのは、上家の技量とは無関係だ。上家は、置かれた状況と与えられたツモで最善を尽くしたのである。某麻雀漫画『天◯』などに影響されて、「手牌が透けちまっている」などと、間違っても思わないこと。若い読者には想像もできないだろうが、「ヘボは捨牌から手牌が見え見え」などと宣う🤣年配の打ち手がいるものだ。

 本局は点数状況とツモの巡り合わせから、タマタマ上家のブロック構成が読みやすかったに過ぎない。上家の席にトッププロが座っていたとしても同じことだ。

 なお、「偶然性が高い」雀頭(シャンポンの片割れも含む)だが、私は様々な事情から6筒だと予想していた。ハズレてたけどな😝😝。読みとはそういうものである。




⑥親リーチの場面

 冒頭画像で紹介した場面の直前。下家が一萬をツモ切りし、一萬が枯れた。そこへ・・・

 この二萬を見た瞬間に、「三萬と四萬は切れないない」と直感した。ここまでの説明で分かる通り、萬子下目のブロックは完成しにくく、待ちとして残っている可能性が高い。つまり、三萬と何かのシャンポンか四萬と何かのシャンポン待ちが考えられる。もちろん、一萬が無いのは知りつつも敢えて一-四萬の両面に受けた(二萬は1枚切れのため、シャンポンを避けた)ケースや、三・赤五萬と持ってのカンチャン待ちも十分考えられる。


 「祈るようにツモ山に手を伸ばした(ネット麻雀なので実感はないが😅)」私のツモは・・・



問題図(再掲)



こ、これだけは持ってきてはいけない牌😰😰




 という訳で、大変長くなった。私の選択は・・・

こんなの、フリー雀荘でオリた記憶がない😅


 オリだ。ここまで本記事を読んできた貴方には、この選択が理解できるだろう。「チップあり」「トップが偉い」フリー雀荘ならば、これだけ悪条件が揃っても押して良いと思うが、ラス回避ゲームの天鳳ではオリが正解だと考える。



 数巡後に、親が四萬をツモアガリ。

beautiful‼️

 綺麗なタンピン三色。親の満貫が確定(一萬での和了はない)しているが、私をオロす為にリーチをかけたのだろう。黙テンを選択されていたら、私が親満を放銃していた😱。親のリーチ選択は私にとってもありがたい。アガリ形を見て、胸を撫で下ろしたのを覚えている。


 この勢い(?)のまま、上家がトップで本対局は終了した。私は2着。同卓者の皆さん、対局ありがとうございました😊。

 本対局の牌譜  ↓ を貼っておく。ラス落ちの危機(東3局1本場、東4局)を回避して2着をとった、私の華麗(笑)な打ち筋を堪能してほしい。


 完全に結果論だが、

人生最高の「ビタ止め」🤣🤣

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