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いまさら思う礼節の大切さ

今の日本に礼節が失われつつあるのかもしれないと思うのは私だけでしょうか。それとも、礼節を学んでいる人とそうでない人の二極化になっているのでしょうか。

現代の人間関係では「相手を尊重する」ということだと思うのですが、礼節を知っていることはかなりお得なことだと思うのです。

一番大きいのは礼節が身についていれば年上の人と交流していろいろ教わることができることだと思います。時代の変化が速い日本では世代間ギャップがずっと大きいですが、年配の方の持っているよいスキルは教わっておけば、時代が変わっても自分なりに使い方を応用できます。
多分、芸事と同じで、仕事のスキルも世代に受け継がれてゆく部分があると思います。リスキリングといいますが、変化に柔軟に対応するには、自分の基盤がしっかりしていなければいけないように思うのです。教わったスキルを自分なりにアップデートしていくというのは、誰もが仕事をするなかで直面していくことではないでしょうか。

年上の人を敬う礼節は儒教の考えだと思いますが、そうした古典の世界の教えが、ちゃんと今になっても実践で活用できるお得なものだと思います。

新しく学ぶことへのオープンさは戦後日本の経済的成功を支えた柱の一つだと理解していますが、その学ぶということは、基本的には先達から学ぶことから始まるもので、そのコミュニケーションには礼節が介在する必要があるという風に思います。時代は変化しても世界が完全にリセットされるのではなく、過去からの継続の側面があります。そうしたとき、礼節は人を上手に結びつける大きなカギとなるのではないでしょうか。


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