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人生が怖い


 人生が怖い。


 早朝、目が覚めると血の気が引くような感覚を覚える。
 その時、決まって、この世界からいなくなりたい。そう思えてくる。

 私は大学を卒業して3年たった今でも無職である。就職は全てだめだった。アルバイトですら不採用だった。
 この状態だと、本当に「ただ生きているだけ」の状態だ。なんのしがらみもない。周りと遮断された状態だ。
 元来、私は神経質で、学生時代は課題のことや人間関係など、常に悩んで悩んで悩んでばかりの人生だった。他の人が気にしないことでも、かなり悩んで考えることもある。

 今は学校も卒業し、職にも就いていない。そのため人間関係のトラブルも起こらない。なんの悩みもないのだが、不意に、言いようのない不安に襲われる。よくわからない。自分はこのままでいいのか 得体の知れない焦燥感や劣等感がごく稀に私の心を覆い被さってくる。


 もし私が大学を卒業してストレートに就職しても、このような得体の知れない不安に襲われたのではないかと考えた。


 私は学生時代ずっといじめられていた。

 もし、このまま社会に出ても、会社でいじめられて散々な目に合うのではないかと考えた。

 実際に X で会社で嫌なことをされたり、いじめられたエピソードをちらほら見かける。このようなエピソードを読むと、自分もこうなってしまうのではないかと考えるようになった。
 そして、改めて自分は無職で、このようなトラブルに巻き込まれなくてよかった と安堵のため息をついてニヤついている。良いのか悪いのかよくわからない状態がまだつづいている。


 人生は一度しかない。やり直しはきかない。
ゲームのように残機があるわけでもない。
 だから、自分が後悔しないように生きていきたい。


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