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ほっこり冬合宿②

しゅっぱぁつ!と勢いは良かったものの
自分の身体より大きなリュックを背負い
前はサブリュックを反対にかけて
抱くように歩く子どもたち

一番小さな女の子はついて行くのも精一杯で
混雑している駅中を誘導したり
階段の登り降りはサブリュックを
持ってあげるお手伝い

沼田駅へ到着すると
なおちゃんが迎えにきてくれていて
2台にわかれて車へ乗り込む

町から離れるにつれ雪があちこちに見えると
「あっちも雪、こっちも雪」と喜ぶ子どもたち
もちろん私も!

山の家へ到着するとすぐにお昼ごはん
時計を見るも針は「1時5分」で止まってるので
すでに何時か分からないけど
多分お腹が空いてたからお昼かな

ちなみにお風呂についてる時計も
表示されないので山の家は
いつも「1時5分」なのだ

私のお昼はなおちゃんが作ってくれた
スペシャル弁当!携帯が無いため
写真も撮れなかったけれど人に作ってもらったお弁当が久しぶりで本当に美味しかった

からの早速雪遊び!
事前にスタッフへくれた紙には「外へ出る時は時間がかかってもしっかり準備すること」って書いていたので準備に時間のかかっている子のお手伝いしたのだけれど

あのね、私不器用なのよね
そもそもスノーカバースパッツの付け方を知らないもんだから手間取る私

それでもなんとかやり遂げて
いざ白銀の世界へしゅっぱぁつ!

きらきらしている雪に触れたり
雪玉作って投げたり両手ですくって食べたり
雪のなかへ後ろから倒れたりしながら
白い息を吐きながら冬の空を眺めたりもした

それでね、子どもたちすごいの
雪で作った急な発射台があって
ぐらぐらしているのに上手に
てっぺんにソリをおいて下まで一気に
滑っていくの

今回、撮影担当にもなったので
バシバシ撮っていたけれど
ついにその時が来てしまった

キラキラした眼で私を見る子どもの一言
「さえちゃんと一緒に滑りたい」

いやいやいやいや
ムリムリムリムリムリムリ
こんな急なところ滑ったら骨折るわ!

だってさっき後ろにひっくり返ってた子いたよ!子どもは身体がやわらかいからまだいいわ
私はムリよ、骨折るよ?

というのは心の声

キラキラした瞳でそんなこと言われたら
もう滑るしか...

怖い

怖すぎる

でもこんな眼で見られたら
もう滑るしか!

発射台の階段を登るのでさえ
足を滑らせ転びそうな私
もはや道産子のエナジーなど
どこにもない

「いいっていうまでソリを離さないでね」とソリを押さえてくれてるよーちゃんの腕をすごい力で掴む私によーちゃん苦笑

まず私が乗る
発射台でバランスとる
次に子どもが私の前に乗る
もちろんすごい力でよーちゃんを掴んでる

よし、離すよーっ!
手を離すよーちゃん

すごいスピードのソリに
楽しそうな子ども

その後ろで

いやぁぁあああーっ

と叫ぶ私

無事に滑り降りた子どもが振り向いた

さえちゃん、耳元で叫ぶから
私の耳がいたぁい!

って苦情いただきましたが

だって怖かったんだもん!!!!

そして彼女はこう言った

もう一回やろう!キラキラキラキラ

発射台でバランスをとる
よーちゃんの腕をすごい力で掴む
よーちゃん手を離す

いゃぁああああああ!

そんなことでこの日分かったのは
子どもは怖いもの知らずで
チャレンジャーで無敵だということ

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