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浪江④~スゴいことが始まっていた~

大平山霊園にある「東日本大震災慰霊碑」へ
行かせて貰いました。

津波で大きな被害を受けた請戸地区を
見渡せる高台にある慰霊碑には
182名の方の住んでいた地区と
名前が刻まれてあり
教えて貰ったのは 

3月11日地震発生直後に津波があり
住人の方々は近くの学校や役場
そして沿岸部の住人は大平山を含む
避難場所へ避難

暖をとりながらなんとか一夜過ごし
震災当日に捜索、救助できなかった方々を
朝から捜索しようとしていたこと

しかし朝6時頃、原発10キロ内に
避難指示がでたため捜索や救助活動が出来ず
助けに行けなかったこと

もし、あの時捜索に行けたなら
助かった命があったかもしれないこと

震災直後から県内外へ避難しなくてはならず
助けたくても助けられなかった辛さ、怒り、
悲しみ

ここが宮城、岩手と原発のある福島との
違いですと教えてくれました

この慰霊碑は、今もなお避難生活で
戻ることもできず
震災で失った家族を故郷の墓で
慰霊することさえも困難となったことへの
追悼と鎮魂の思いをこめていること

失われたすべての命へ想いを寄せ
復興を祈念する場、また未来への希望を
もたらす祈りの空間となることを
願っていることも教えて貰いました

今だ行方不明の方もいらっしゃるとのこと
1日でも早く見つかりますこと
また亡くなられた方々のご冥福を
心よりお祈り申し上げます

※※

バスが信号で止まったとき
「05って書いた乗り物が見えます?」と
聞かれた

あ、本当だ

よく見るとこんな乗り物が
町中を走っている


あれ、乗り合いタクシーなんですよ
町の中心部であればどこでも
無料で乗せてくれるし
スマホからも予約できるし
観光にきた人でも使えるんです

えええーっ
そんなハイテクなものが!

日産自動車と福島県浪江町が
11月1日から始めた実証実験
「なみえスマートモビリティ」らしい

事前登録して使えるそうなので
皆さんも是非。  
※乗り合いタクシーサービス※
なみえスマートモビリティ
https://www.smamobi.jp/


思えばここからだ
この浪江町で何かが
始まっていることを感じたのは
そして知ったのは

次に連れていってもらったのは
「福島水素エネルギー研究フィールド」


丘を上ると見晴台になっていて
たくさんの太陽光発電パネルがあった

その時、説明を受けたけれど
私の頭では理解ができなかったので
帰ってきてからもう一度調べてみた

福島県は原発事故で大きな被害を受け
その経験もあり
「再生可能エネルギー先駆けの地」に
取り組んでいるそう

CO2を排出しない水素は
環境に優しい特徴があるそうで
次世代エネルギーのひとつとして
再エネを使って水素を
「作り」「貯め・運び」「使う」という
未来の水素社会実現に向けた
モデルの構築が浜通り地域にある
この浪江町で進められているとのこと

※詳しくはこちらをご参照ください

すごいっ!(驚き①
そのときに理解できなくて
驚けなかったけれど

なんだか分からないけれど
すごいことが始まっていることは
間違いない
そんなことを少しだけ感じながら
今夜の宿「いこいの村なみえ」へ到着

緩やかな坂道を上がりながら
「今夜の宿泊場所のコテージです」と
見えた建物に目を向けた


ん?
どこかで見たことのあるような

「こちらは仮設住宅をリメイクして作った
コテージです」

すごい!(驚き②
なんだかすごいことになっている

大変です
浪江はスゴいことになっています

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