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「黒江の二人展」【工芸展】

昨日は夫と一緒に、「黒江の二人展」に行ってきました。漆作家の橋爪玲子さんと鍛冶屋の武田伸之さん、海南市黒江(和歌山県)で活動されているお二人が開かれた漆と鉄の作品展です。

会場は武田さんのご自宅「鍛冶屋のいえ」。昭和後期に建てられたごく普通の木造家屋なのですが、天井板を抜いて丸太の梁をむきだしにしているため、部屋そのものに迫力がありました。

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並べられていたのは、ステンレス叩き出しのカトラリーや、驚くほどやわらかな曲線を持つ、鉄製の植物たち。
そして、水牛の角に蒔絵を施したペンダントやプラチナ蒔絵の棗(なつめ)など、私が考えていた漆器、とはまったく違う漆の世界が広がっていました。

お二人には細かな作業のお話もたくさんお伺いし、あっという間の1時間でした。(完全予約・1時間ごとの少人数入れ替え制です)

コロナ禍以来、美術展等にはまったく足を運べずにいたので、本当に久しぶりに豊かな空間で息をした気持ちです。

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こちらは購入させていただいた黒檀のペンダントです。木目を生かした木地に金蒔絵が施されており、よく見ると、ところどころ細かな金の粒が盛られています。かざしつつ、その変化を見るのも楽しいです。

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展示のあった「鍛冶屋のいえ」の庭には、さりげなく鉄の花が。初夏の勢いのある緑の中、なんの違和感もなく溶け込んでいました。


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