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台湾へ、自殺寸前だった女の一人旅⑯9日目_花蓮・台北(松山)2/2

こんにちは
自殺寸前だった私が、台湾へ一人旅し得たものを書きます。始めての方は序章を参照ください。
花蓮から台北へ、台鉄では電車に酔いながらもなんとか台北にたどり着きました。
もう都会なんてこりごり、と思っていたのに台北という都市の面白さに飲み込まれ最終日の爆買い(当社比)をするのでした。

行った場所:
松山文創園區
体験:
誠品生活松菸店で(自分的)買い物

花蓮から台湾間は2時間ぐらい。長旅が実は体力を奪っていたらしく、電車酔い。頭も朦朧としてきて、何度途中下車しようとしたことか。また、間、羅東、宜蘭と懐かしい町が並びます。
一人旅なので酔ってもなにしても頼る人がいません。これが大人になるということか。アラフォーがなにをのたまう。
なんとか電車で台北市内に入ったものの、電車のチケットは、台北駅までだったが、台北駅の混雑の中で乗り換え、宿のある駅まで行ける気がしない。
台北駅まであと5分という、ひとつ前の松山で降りることにしました。
よ、よくがんばった私。私は体調不良という現象がマジ苦手なため、酔いを乗り越えただけですごいことです。

MRTとサンリオコラボ中

重たいリュックが急にずっしりと肩に食い込みます。
しばしベンチで休憩。
最寄り駅まで歩ける距離だったため、MRTは使わずてくてく地下道を歩きます。台北の地下街が好きです。チェーン店や衣類店がごっちゃになっていて、地下と食品と都会の、市場とは違った独特の空気と匂いがあります。
地下道から地上にでると、そこは大都会。
高いビル、遠くに見える101。行きかう複数路線のバス。おしゃれなファッションに身を包んだ若者たち。地雷系に、韓国系に、原宿系。スーツ姿のビジネスマン多数。
ひぇ~台北にきたよ~
台北に降り立ったのが9日前なのに、ずっとずっと昔の出来事のように感じます。

最終日の宿は、忠孝復興の近く。ビルの7階にある機能的なホステル。
宿のスタッフが口コミにもあるぐらいイケメン。台北の都会の天然のイケメンはとんでもないな。
都会の物質社会におびき出されて、夜の台北に繰り出します。

私の台北で一番好きかもしれないスポットの「松山文創園區」
台北のど真ん中にある、リノベスポットで、オシャレホテル、誠品書店、ショップと最先端のものが入っていて、何時間いても飽きることがありません。本屋さんは24時間営業。ショップも21時までやっています。昔は、世界一になった台湾のパン屋さん(ドキュメント映画が最高にいいからおススメ!シェフが台湾地方出身の方で、ヤマザキに修行に来られたりしています。映画では指導役に演歌歌手の小林幸子さんも出演してる謎)もありました。
いつも旅の最終日に訪れていて、MIT(made in Taiwan)ものを見ていると時間がすぐに過ぎます。

台湾メイドの「samber」という靴屋さんを見つけました。
台湾メイドの靴って幅広で日本人に合うんです。200元激安店でも履き心地がいいし。
靴をちゃんと買うの久しぶりです。スニーカーばかり履いてて、おしゃれしたいなという気持ちがもくもく。試着させてもらって免税カウンターも利用してかわいい革靴を買いました。また、免税カウンターまで、店員さんが手をひいて連れて行ってくれました、優しい!温かい、という言葉が浮かびます。
次は、台湾メイドの香水を見つけました。
香水ヲタクの友人が、「香水はバリアになるんやで」と言っていたのを思い出し、これまた「アジアの風」という名前の香水を買いました。
中国語の教科書もゲットして、紙袋を持っているだけでなんだろう、このわくわく感。
松山文創区は敷地が大きすぎて、夜はひっそりしています。大き目の池があって到るところに「泳ぐな」の看板がイラストや各言語の言葉で書いてあって、それだけ注意しても泳ぐ人なんかいるんだろうか。大きなアヒルもいるし、不思議な空間です。足元も暗いし、少しだけ冒険と心細さを引き出す。

暗すぎ松山


帰り道はバスで。台北のバスは手をあげて乗り込みます。運転が荒いので座っていても私は酔います。帰りはホステルの近くのカルフールとドラッグストアに寄ってなけなしの残りのお金でタイガーバームとお茶を買う。
最後の最後に、残った10元コイン2枚で、UFキャッチャーに挑戦。台湾旅行中、毎日、5回だけと決めてやっていました。
台湾のUFキャッチャーはずるっこくて、アームが斜め上を向いています。せっかく落とし口に持ってきても、ポイってさらに遠くに放り投げられてしまいます。そんな手口すら可愛く思えるのは私が台湾好きだから?
なんと、最後の最後に1回でパチモンのステ〇ルーちゃんをゲット!すごい!間7日間は取れなかったのに、初日と最終日に、UFキャッチャー取らせてくれるって、台湾、どれだけアメムチで私を好きにさせるんだ。すごいなぁ、と思いながら宿でカップラーメンを食べて台湾最終の夜が過ぎていきます。
夜中、ずーーと排気口の轟音が鳴っていました。

台北の夜は落ち着きながらも、あっという間に過ぎました。
最終日なんて信じられないし、ここまで無事に廻ってこれたことが信じられませんでした。でも、目を閉じて眠ります。人間はどんなに楽しいこと、苦しいこと、喜びがあっても、一旦、一日をおしまいにします。生態系といえばそれまでだけど、別の言葉で言えば、それは神様のくれたお終いと始まりのチャンスなのかもしれません。これを書いていながらも私は絶好調というわけではないし、悩みも課題もたくさんあり、ぶっちゃけ、たまに死にたいとベランダで泣くアラフォーなわけですが、この旅を振り返ると、ものっすごい美しいときでした。たまに美しい瞬間をくれる、それを選んで歩いているのは私、自我と無我が一致するのが旅なのかもしれません。
まだ一日あるので、よかった続き読んでくださいね。
苦しい方もなにかに一生懸命取り組んでいる方も、喜ばしいときを過ごしている方も、よく寝れますように。

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