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何故、いまさら寮なのか

210602 文:ひうら

書き出しから寮で書いていたレジメの書式そのままだ。恵迪寮では北大に在籍していた4年間のほとんどの時間を過ごした。学校にも行かずに1日中寮から1歩も出ないなんて日もざらだったのだから、文字通り「ほとんど全ての時間」である。


寮の詳細は省くが、恵迪寮は自治寮である。大学の直接の管理下にあるのではなく、寮生同士の話し合いによって様々な意思決定がなされ、寮生の手によって寮事務が運営されている。


そういう環境もあってか、寮を出た人間があれこれと口を出すことはタブーとされているような風潮があるように感じる。少なくとも僕が寮生だったら、寮運営に口を出してくる部外者の存在はかなり疎ましく思うだろう。
しかし、これから僕がすることはそのタブーに踏み込む行為である。良かれと思って書くつもりはこれポッチもない。当たり前だが、今の寮のことは現寮生で決められるべきだ。現寮を悪く言うつもりはないので、退寮者の戯言と思って鼻で笑ってもらっていい。内容も現実からかけ離れた空論かもしれない。寂しく笑ってくれたら結構である。

さて、僕は4月の大学退学と同時に退寮したのでもう寮生ではない。
では、何故いまさら寮についてあれこれと考えを述べようと思ったのか。今回はその理由をば。

その前に寮での経歴を少しだけ紹介する。
(1年目)
308期:入寮
309期:執行委員会(ヒラ)
310期:新歓士幌PT長
(2年目)
311期:士幌小屋チセ・フレップ運営特別委員会 委員長
312期:文化活動常任委員会 委員長
(3年目)
313期:執行委員会 副寮長
314期:議長
(4年目)
315期:監査委員長
316期:退寮
こう羅列されても…って感じかも知れないが、一応寮内の主要な役職は大方経験したと言って過言ではないだろう。各委員会の詳細については自治会ブログ参照のこと。
これを紹介したのは、他でもなくこれらの経験をこれからの話の裏付けとしたいという思惑故である。​


それでは本題に戻ろう。
入寮当時から寮運営に幾ばくかの興味はあったが、具体的に何かを考えことはなく、無為に日々を過ごしていた。寮運営について思考を巡らせるようになったのは、3年目で副寮長になった頃からであった。
「あと1年早く色々考えていたらもう少し違った寮生活を送っていたかも知れないな」と思うこともある。その思いからか、4年目になってからは考えを発信、共有することを目標に過ごしてきた。力不足で退寮までに具体的な形にするには至らなかったが、何人かとは楽しく話せたりもした。

その際に感じたのは、
①たたき台があった方が話が展開しやすいということ
②考えを発信しない上の年目があまりにも多いのだろうなということ

であった。わかったような口のきき方に映るかも知れないが、僕自身まだまだ未熟者であろう。しかし、それ以上に重要なポイントは、先の2点を踏まえた役回りを誰かが担わなくてはならないということである。稚拙ではあろうが僕の書くものが、なにかのきっかけになればとの思いである。

以上、老害のそれでしかないが、そのウラでは色々と考えをもとに話し合えることも楽しみにしている。ご意見あればどうぞ。


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