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徹底的にパクりながら100回やる

だってすぐマネするんだもん!

子どもの頃、兄と喧嘩したときに兄が父に訴えた台詞です。


和香はすぐボクのマネをする

4つ上の兄からすれば自分のものを何でも触ってマネしたがる鬱陶しい妹だったのでしょう。
私からすれば"兄の"マネをしたくてしているのではありません。
兄だろうと母だろうと父だろうと、視界に入って気になったことは同じ事をやってみたくなるのです。

たまたま兄が振り回してる木の棒を私も振り回したいだけだし、兄が蹴ってる石を私も蹴りたいだけ。
どこでそんないい感じの棒や石を拾ったの?
アタシもほしい!


訴える兄に父は
 マネするのが何がいかんとや?
と諫めていました。
兄は押し黙ってしまったのですが、
 何がいけないって訳ではないけどウザいんだよ!ボクのものに触らないで!
というのが本音だったと思います。すまんな。

でも子どもってみんなそんなもんだよね?


TTP(徹底的にパクる)

環太平洋パートナーシップ協定でも血栓性血小板減少性紫斑症でもありません。

聞いたことあるでしょうか?
私が初めてこの単語を聞いたのはTV番組に出ていたある柔道一家のお父さんのインタビューでした。

我が子をオリンピック柔道選手にしたい。
でもお父さん自身は柔道未経験。
だから自主練習の内容は強豪校の練習や、オリンピック選手の理論を取り入れる。
いいと思ったものは何でも真似する。
徹(T)底的(T)にパ(P)クる。

衝撃でした。
パクるという9割9分9厘ネガティブな意味合いの単語をこんなにポジティブに感じさせるなんてすごい。
何より理にかなっている。


真似るというのは原始的な学習行為です。
真似るとは学ぶこと。

お手本と同じことをやってみよう。
どうやったらできるかな?


音楽、書道、美術など芸術系は特に初めはこの繰り返しです。

あれ、上手くいかないな
どうやってるからこうなってるのかな
こんな感じ?うーんなんか違う…
お、できたできた

そんなことを何回か繰り返しているうちにいつの間にか出来るようになったり技術が上がっていたりするものです。

これ、結局何でもそうなんですよね。
お手本や上手な人を真似して練習するのは全ての分野に言えることで、何歳から始めても同じです。
そしてどれだけ真似しても出てきてしまうのが個性です。絶対に出てきます。隠せません。
個性は出すものじゃなくて出るもの。

パクる対象がゴールだとしたらどうやったらゴールできるのか道順を考えるのが学習だと思います。


とりあえず100回やってみる

noteを始めた頃に目にした言葉です。

新しいことを始めたら、質や結果は別にしてとにかくまずは100回やってみようって話です。
毎日やれという訳ではありません。
通算100回を目指してやってみればさすがに慣れるし、得意不得意も自覚できるし、方向性も見えてくる、という話です。

100回ってちょっと頑張ればできるけど、ちょっと頑張らないとできない絶妙な回数。

確かに100記事書くとさすがに書き慣れました。
面白いなぁ、読みやすいなぁと思う人のnoteの傾向も分かるし、文章の書き方のハウツーを読むだけでも面白かったので書き方や言い回しをパクるのも楽しかったです。
結果的に連続100日投稿という達成感を副産物として得ました。


徹底的にパクる
とりあえず100回やってみる

私にとって初心に帰りやすい言葉です。
できるかな?どうかな?やってみようかな?
よし、とりあえず100回。まずは上手い人をパクる。
チャレンジのハードルがグンと下がりました。

正直もっと早く出会いたかった言葉です。
子どもたちにも言おうと思っています。


とりあえずパクりながら100回やってみなよ!



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