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私の本当の望みとは?

結婚してからずっと恐れている事がある
全ては砂上の楼閣で、いつか私の内側、本心といわれる心の奥底から醜悪な化物が這い出してきてこれまで築いてきた全てを蹂躙し破壊しつくしてしまうのではないかと

私は妻を本心では愛してなどおらず、それどころか嫌悪しており、その気持ちをずっと押し殺して生活してきた
しかし、経済的利益や人的繋がり、子育てとしてのパートナーとしては最高の能力を持つ彼女と別れたら自分の思い描く自立した子供を育てるという目標は永遠に実現不可能だと思い耐えに耐え、はや十一年
嫌悪感は減退し、喧嘩しつつもなんとか平穏に暮らせるようにはなった

経済的基盤もそこそこ安定して、仕事もようやく仕事らしくこなせるようにはなった

でも自分の本心に問いかけると妻と別れたい、妻がいなくなってくれたら、事故で死んでくれたら
なんて事を考えている自分に愕然とする
そんな自分を恐ろしいと思う
一番恐ろしいのはそれが嘘偽りの無い本心だということ
道徳心や世間体を廃した自分の本心

子供達の事を考えたらそんな本心は到底受け入れられない
笑顔が絶えない家庭、勉強も運動もクラスで一番の子供達、円満な親類関係
表面的には文句をつけるほうが難しい平凡で幸せな家庭を築いた
しかし、その中心には本心を押し殺して生きる父親とそれを無意識に感じ取り焦燥と虚しさから疲弊している母親
果たして子供達はこんな環境で本当に健全に育つのだろうか
自業自得の果てに辿り着いた捻れた理想郷

このディストピアを少しでもユートピアに近づけたい
そんなことは無理に決まっていると本心が囁く
ではどうしろと?
決まっている、全てをリセットするんだ
そんなことは不可能だ!

表層の意識と、心から湧き上がる本心が言葉を交わす
私の答えはまだ出ていない

追記
なんか本心は一つで負の感情は持ってはいけないみたいに思い込んでいた
そうではないな
本心はいくつもあるし、その強弱も変化する
矛盾するいくつもの本心の中で、その時その時の一番強い本心をケアしながら生きていけば良い
人の心は単純ではなく常に変化して移ろっていくもの

自分の中にどんな本心があるのか正負の両方と、その強弱を見極めて行こう
そして、常に観察を怠らずケアしながら生きていけば良い
そういう生き方が子供達の生き方の指標になれば一石二鳥(笑)

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