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自己開示のハードルが高すぎる



自社メディアで、働いている人の価値観や思いを掘り下げるための取材及び記事発信の企画が進行中です。私もそれに取り上げてもらうためのインタビューを、先日終えました。

想像以上に疲れてぐったりしたので、記念に書き残しておきます。

まず、事前打ち合わせをしたのですが、まあボロボロでした。話せない話せない。上司と同期と私の3人で打ち合わせだったのですが、同期がスラスラと質問に回答するにもかかわらず、私は逐一止まったり、ぼかし言葉を使ったり…事実だけを述べて、思いや感情の部分まで言及しなかったり。思いや感情の部分については、特にこの先の働き方に悩んでいた時期だった(現在進行形ですが…)ので、微妙な気持ちでいたのが、意識せず表面化したのだと自分でもびっくりました。

事前打ち合わせでおおよその掘り下げられるであろう質問項目が分かったので、改めて自分ひとりでこれまでの仕事やそれに対する思いについて振り返る時間をとりました。出来上がる記事は、ゆくゆくは採用にも使えるようにという狙いもありました。だからこそ変なことを言いたくなかったですし、組織の風土や特徴が魅力的だと思う人に届いてほしいと思うからこそ、生半可な気持ちで臨みたくなかったのです。

あまり本番まで時間はなかったですが、なにも準備しないまま臨むと自分のターンで沈黙により時間を食う想像が容易に出来たので、隙間時間に思いを書き起こしました。本番の5分前くらいまで、そのメモに追記しつつ、震えていました。笑

そして、本番。同期はあいかわらず堂々と喋ります。す、すごい。

私は用意したメモを横に置きながら、しゃべりました。なんとか伝えることが出来ている…と安堵したのも束の間、リアルタイムのやりとりのなかで、打ち合わせにない深掘り質問に戸惑います。フルスロットルで心と頭を行き来し、必死に自分の中で言葉をつむいでリターンしました。

この感覚が、とても久しぶりでした。それが、疲れた大きな要素ではないかと思います。

私は基本的に自分に自信がなく、縁の下の力持ちでいたい人間です。学生時代は社会運動をしたり、学生団体の代表をしたり前に出て引っ張る役割をしていたこともありましたが、様々な困難にぶち当たる中で学習性無力感や焦燥感を感じたり、社会人として日々忙殺されるなかで、積極性や上昇志向は家出し、失敗を恐れるがゆえの慎重さが顔をもたげてきました。最近、数年ぶりに受けたストレングスファインダーで慎重さが1位だったときには、笑えました。当たりすぎてる!と。

そんなこんなで、現在の仕事的にも、頑張る人を支援する裏方的な役割をしているために、自分のことを自らしゃべるという機会が、ありませんでした。もちろん積極的に用意したりなんかもしませんでした。

とはいえ、私も伊達に社会人やってないので、軽い雑談や場を和ませるための自己開示は出来る方だと思います。今回のはそういった類のものではなく、生き方やあり方、自分の大切にしている価値観について言葉にする、その背景となる経験や体験について開示する必要がありました。

自分を開くという文脈では、気心知れた人に悩みを相談したりということはもちろんありますが、それもかなり困り度が高まってから声を震わせてなんとか話す…といったような感じで、なかなか自分のことをしゃべるというのは、私にとってハードルが高いです。それはやっぱり自信がなくて、自分のことを聞いてもらうのは申し訳ないと思っているのかもしれません。面白い話が出来ないし、たいしてオチもない。それに、自分の気持ちを言語化することが得意ではないので、心に湧き上がる感情を言葉にするまでに時間がかかります。加えて言葉を選んでいると、話が途切れ途切れになったりもします。振り返ると、目の前の人を待たせてしまうのが申し訳なくて、少しずつ自分のことを話さなくなってしまったんだろうなと思います。

本番はとても緊張して、深掘り質問には戸惑いました。それでも、興味を持って聞いてくださる問いに対して、なんとか自分の考え、思いを伝えたいと必死に言葉を探しました。結果的に、そのようなフルスロットルの思考とそれに合う言葉探しによって、打ち合わせや1人での事前準備では至らなかった、自分にとっても発見である、気持ちを吐露することが出来ました。

やはり話はキャッチボールで、目の前で聞いてくださる、自分がつむぐ言葉を待ってくださる相手がいるからこそ、引き出される言葉や思いがあるのだろうとしみじみと感じました。私は、他者に対してはそれをしている(=急かさず、相手の言葉を待つ)にもかかわらず、自分のことになるとそう考えられないのはなぜなのか…と頭を抱えました。

とにかく自分を奥に押し込み、しゃべらない選択をとってきた期間が長すぎるようです。こんなに疲れるとは思っておらず、とてもびっくりしました。

同期は朗らかさもありながら、ちょっとやそっとのことでは動じず冷静な人で、すぐ一喜一憂する、石橋を割れそうなくらい叩いてもまだ渡らない…そんな私とは全く異なる人です。

本番の中で、そんなあなたでも緊張したり焦ったりすることはあるのかと投げかけてみました。すると、自分のそういった戸惑いの態度によって相手に不安を与えたりしてしまうので、態度には気をつけていると返答がありました。それはごもっともです。私もお客さんの前ではそういった態度を出さないようにしていますが、端的に言えば、彼女の回答は「自分に矢印が向いてるから、緊張したり焦ったりする」ということだと思います。自分のことばかり考えているからそんなことになるんだよと言われている気がしてとても恥ずかしく、情けなかったです。

徒然なるままに書きすぎました。ここまで読んでくださった方はいるのだろうか…。ありがとうございます。このnoteに気持ちを残していくことも、吐露する一つの方法だと思うので、続けていきたいと思います。

まずは情けない自分を認めつつ、でも久しぶりの自己開示頑張ったよなぁとよしよしし、親しい相手へ自分を開く練習をして、リハビリしていきたいです。

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