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チャリ駒形の東京湾奥河川シーバスパターン-7月編

バリッドでシーバスとクロダイの二刀流! 濁ればランカーも期待

7月は6月と同じ釣りが有効です」というのは6月編で既報のとおり。では夏の河口のデイゲームでより釣果を伸ばすためには? 20年以上東京湾奥河川のシーバスを追い続けるチャリ駒形に7月の攻略法を深掘り解説いただいた。

「まず6月の釣りをおさらいをするとフィールドは河口エリア。釣るタイミングは干潮2時間前から干潮前後がメイン。バリッド70 15Gバリッド90沖の船道のブレイク手前のボトムを探るとお話ししました。この基本は7月も変わりません」

この基本をベースに釣果を伸ばすためのコツがあるということですね?

あります。沖のブレイクに付くシーバスはブレイクの上まで追うと諦めることが多い。ブレイクの上から足元に居る魚は、できるだけピンを狙って探ります。そのピンというのが比較的岸寄りに多いゴロタの崩れやカキ瀬などボトムの変化です」

ボトムの変化ということは巻きながら探すしかない?

「岸寄りのゴロタの崩れは、大潮のど干潮に釣り場に行けば見つけられるはずです。カキ瀬などのボトムの変化は、干潮間際で潮位が下がると水面のベイトフィッシュとの距離が縮まり、変化に潜む魚の食い気が上がって釣りやすくなるわけです」

魚というのは夏の河口に現れるクロダイも含めて?

「年々、チヌだらけになって釣り分けは難しいですからね。沖のブレイクの上から足元までは、ボトムのちょっと上を意識して探るとシーバス率が少し上がる可能性はあります。それでもクロダイが喰ってきますけど」

7月はバリッド70 15Gバリッド90でシーバスもクロダイも楽しもう! ということですね?

「そう。クロダイは50cmクラスも珍しくない。クロダイは沖のブレイクの上、要は岸寄りに多い。チョイ投げでも届く範囲でルアーは着水後必ず底まで沈めますが、必ず巻きはじめる前にロッドを立てるようにシャクってルアーを跳ねさせます。そうすると巻き出しでカキ瀬に突っ込んで即根がかりというトラブルが避けられられます。巻きスピードは底にゴツゴツ当たりすぎない程度にやや速めに

6月編によるとベイトフィッシュはイナっ子やイワシということでした。バリッドのカラーも合わせたほうが良い?

「一般的には日中はフラッシングが効く言われていて、キラキラとしたナチュラル系も釣れますが自分の中では黒系、チャート系、パール系、グロー系が高実績カラー。上流で大雨が降って水が濁ったときにも強いです。7月は梅雨終盤や台風の影響による大雨で濁りが出ることも多い。濁ったらランカー狙いのチャンスで、ここまで解説してきたデイゲームで釣れます。あと夏場はスーパーサミーを使ったトップウォーターゲームも面白い。詳細は8月編をご期待ください」

7月の東京湾奥河川 推奨ルアー
バリッド70 15G
バリッド90

夏のデイゲームで使うバリッドのカラーは黒系、チャート系、パール系、グロー系が高実績。「とくに黒系は強くて、手持ちのバリッドのベリーを黒っぽく塗っても良いかも。クロダイもガンガン、アタってきます」。
雨で濁りが入ったらデイゲームでランカーサイズも期待できる。タックルセッティングは6月編を参照。飛距離を出せるほど釣りが有利に展開できるため、ロッドは10ft以上のMLクラスがおすすめだ。

イナッコパターン:5~8月
イナッコとはボラの稚魚が3~7cmまぜ成長した状態の事で、河口付近で鼻先を浮かべて泳いでいる。

イワシパターン:5~10月
春から秋にかけて漁港や河口などに接岸し、バチ抜けやイカパターンが終わる7月、8月が一番効果的。

イカパターン:5~8月
春から夏のサーフや夜の漁港、常夜灯周りの20cm前後のアカイカやスルメイカを捕食するパターン。

イカナゴパターン:
サーフや河口などの砂地に生息している。夜は砂に潜り、日の出とともに砂から出てくる。全国どこでも。

チヌクランキング:7~9月
夏の港湾部はチヌクランキングが熱い。基本はバス釣り感覚で正面に投げてゆっくり巻くだけ。カニ、エビ、ハゼを捕食しているイメージで、ボトムに当たったら巻き続けず一度止めて浮かせ、また巻きを入れる。

エギング:春イカ5~7月、秋イカ9~11月
オカッパリエギングはアオリイカがメイン。アオリイカは1年でその生命を終える年魚(年魚)。春に岸から近い海藻帯に産卵・孵化、夏から秋にエサであるイワシやアジ、エビやカニを求めて沿岸部全域を回遊し100g以上に成長。冬に大型化し、また春の産卵シーズンを迎える。春は産卵をする大型イカが狙え、秋はその年に生まれた小型のイカが数釣れる。基本釣り方はシャクって待つだけ。シャクって誘い、フォールで抱かす。

アジング:7~11月
沿岸部周辺でアミなどのプランクトン、イソメやゴカイなどの多毛類、小型のエビやカニなどの甲殻類、またイワシの幼魚といった小魚を捕食している。夕方から夜にかけての漁港常夜灯回り、また早朝沿岸部周辺で活発にルアーを追いかけます。冬~初夏に産卵し、夏~秋は生まれたばかりの小さいアジの数釣りが楽しめ、晩秋~冬に大型アジが釣れるチャンスがあります。

イカメタル:7~9月
ヤリイカ・ケンサキイカやスルメイカをメインに遊漁船で狙い、夜に海面を照らしイカを浮き上がらせて釣るスタイル。基本はエギングと一緒でシャクって誘い、待って抱かす。













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