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Appleの時価総額が世界最大である理由(2)

第二弾としては、各企業の年齢を考察してみたいと思う。主要テック企業の年齢は以下の通りだ。 Samsung:83歳 1938年生まれ Microsoft:46歳 1975年生まれ Apple:45歳 1976年生まれ Amazon:27歳 1994年生まれ Google:24歳 1997年生まれ Facebook:17歳 2004年生まれ Samsungはおじいちゃん、MicrosoftとAppleは中年おじさん、AmazonとGoogleは若者、Facebookは高校生と

    • ソフトバンクはGoogleになれるか

      ソフトバンクグループはビジョンファンドと称して世界中の有望な未上場株を購入している。成功すればGoogleのようになれるかもしれない。 Googleは史上最高の買い物としてAndroid社の買収を挙げている。Appleの元社員が立ち上げたデジタルカメラの会社を5000万ドルで買収し、それを携帯電話に改造して、iPhoneが発表された翌年の2008年にスマートフォンとして発売した。その後の成功はみなさんもご存知の通りだろう。 そしてYouTube。現在YouTubeで生計を

      • 資本主義の行方について考える

        資本主義のルールは株主の利益を最大化できたら勝ち、ということで、株主価値の最大化ともいわれる。そのため株主の利益を反映する時価総額(株価×発行数)が高ければ高いほどもてはやされる。現在だとAppleやMicrosoftが時価総額の最上位にランクしている。 しかしここ数年、このルールはやはりおかしいのではないかということで議論が活発になっている。株主至上主義だと、従業員や環境を蔑ろにするリスクがあるため、株主だけでなく、従業員、環境、サプライチェーンといったステークホルダー(

        • Appleの時価総額が世界最大である理由

          AppleがFacebookと敵対関係にあることはよく知られている。Appleは自社製品上で個人情報収集を制限する機能の追加を発表し、これがFacebookのビジネスに大打撃を与えるからだ。しかしAppleと対立するのはFacebookだけではない。 まずはGoogle。Facebookと同様のビジネスモデルであるGoogleに対してもAppleは批判を行うが、それ以前にスマホOSでもGoogle社のAndroidとApple社のiOSは競合しており、スマホ端末ではSams

        Appleの時価総額が世界最大である理由(2)

          Apple VS Google 世界を制するのは

          AppleとGoogle、片やハードウェアの会社、片や検索エンジンの会社、比べる対象ではないと思うかもしれない。しかしAppleは明らかにソフトウェアを含めた覇権を握ろうとしており、GoogleはAndroidというスマホ市場のみならず、ChromebookというOSをもってPC市場に積極的な攻勢をかけている。 現在Apple社は時価総額世界最大の企業であり、Google有するAlphabet社は4位である。近いと思うかもしれないが、時価総額の差にして約1.5倍の差がある。

          Apple VS Google 世界を制するのは

          2050年の予想(1)

          掃除やお手入れをしなくていい トイレ掃除や掃除機がけといったあらゆる種類の掃除。エアコンや換気扇といった様々な家電や機械類の手入れ。 これらを全くしなくていいのです。AIが自動的にやってくれます。掃除を人間が行うという概念が消滅しています。掃除は自動的に行われます。すべての機械のメンテナンスも自動的に行われるのです。 キャッシュレス 現金が完全に存在しません。手をかざすだけであらゆる決済が完結します。自宅などにおけるオンラインショッピングも同様です。 自動運転 公道におけ

          2050年の予想(1)

          時間の作り方

          今回紹介する時間の作り方はズバリ、<情報をインプットする頻度を減らす>である。 ご存知の通り、世界を流通する情報量は加速度的に増加している。そこで多くの人は時代に取り残されないようにと情報収集頻度を上げるが(SNSやニュースを見る回数を増やすなど)、これは逆に非効率になる。ここでは発想を逆転してみる必要がある。 どう頑張っても全ての情報をピックアップすることはできない。興味のあるすべてのYouTube動画を見る時間はない。できたとしても瞬時に情報が書き換えられるため、意味

          時間の作り方

          住むところにお金をかける

          「年収は住むところできまる」という本がある。こちらはカリフォルニア大学バークレー校の経済学教授が書いた本であるが、結論はタイトルの通りである。上位都市と下位都市を調査し、上位都市の非大卒層の所得が下位都市の大卒層の所得より高いことなどが示されている。このことは経済学を学んだ人にとっては驚くに値しないかもしれない。経済学に非移動性という言葉がある。貧困層が貧困から脱出できない理由の一つが、彼らが貧困地域をなかなか移動しないことがある。貧困層に限らず、人は住んでる土地を動こうとし

          住むところにお金をかける

          クレジットカードの攻略法(ファイナンス思考)

          企業は倒産を避けるため、最大限資金繰りを良くしようと行動する。そのための最も単純な方法の一つは、支払のタイミングをなるべく遅くして、収入のタイミングを早く保つことだ。ちなみに世界で4番目に大きな企業、Amazon.comはCCCがマイナスである。CCCとは会計の言葉で、コストの支払から収益が入るまでの期間を指す。これがマイナスということは収益が入る方が順番が先ということで、先にアマゾンプライム等の年会費を顧客から回収していることなどを意味する。そのためアマゾンは莫大なキャッシ

          クレジットカードの攻略法(ファイナンス思考)

          ソフトバンクはGoogleの真似をしようとしている。

          日本で時価総額二位の企業、ソフトバンクグループ(以下SBG)は今や投資会社として認識されることが多くなった。孫正義は単なる投資金融会社ではなく、買収したAI会社同士でシナジー効果を意図的に起こすことが単なる金融会社との違いだと語る。 海外に目を向ければ、SBGがやろうとしていることが分かるかもしれない。YouTubeやAndroid、あるいはスマホ機種のGoogle PixelはGoogle社のサービスとして知られるが、元々はスタートアップである会社をGoogleが買収して

          ソフトバンクはGoogleの真似をしようとしている。