narieline

イラストも文も書きます。お手柔らかに。

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最近の記事

【moonage daydream鑑賞後⠀】結局、我々は夢中になる。虚空の空に。

ボウイのドキュメンタリー(?)映画"Moonage Daydream"を目撃してからおおよそはや1ヶ月。地方在住者にとっては観られる映画館も限られ、たった1回しか観られなかった。それだと言うのに余韻は相変わらず白熱のように脳裏に焼き付いて、サントラを順に追っていき寂しい気持ちになる。「命は有限だが音楽は永遠」……確か坂本龍一も似た言葉を残していたな。"Aladdin Sane"が発売されてから半世紀も経つというのにがっちり今を生きる人々に愛されて聴かれているという現実に胸が熱

    • "moonage daydream"を観た後の走り書き。

      普通テキスト流すよね。先にInstagramで発信してしまったのです。不手際をお許しください。

      • デッドフラワーズ【小説

         小雨が私の赤い傘のナイロン生地を叩く。街は生ゴミのすえた匂いと人々が行き交うホコリが混じった匂いで、週末へと向かっていく。私はスナックの表看板に寄りかかってその人物を探す。夜は既に深い。タバコの持ち合わせが僅かなのに舌打ちしながら、私は人混みを覗くために首を真っ直ぐに固定する。  程なくして「青年」は現れる。カーキ色のくたびれたコートをまとい、片手にはヴィニール袋をぶら下げて歩いてくる。その中身はほとんどジュースみたいなチューハイが2本、どこの産地か分からない唐揚げのパック

        • 私に出来ることありますか?

          早朝からの神社参拝を改めて始めた。 「払いたまえ、清めたまえ、守りたまえ、幸(さきわ)えたまえ」と発した後にお願いをする。実は一説によると神社では個人の願いは受け入れられないらしい。じゃあ何をお願いするのかというと「人のお役に立てますように、どうかこの身を使わせてください」という事が最善なのだとか。 私はアホなんで聞いた通りにやります。 ところが朝からのその誓いが自分を正してくれるようになる。 まず、意識が自分のエゴから離れて「何かできることはないか」と探しているようになった

        【moonage daydream鑑賞後⠀】結局、我々は夢中になる。虚空の空に。

          「神様っているの?どう感じるの?という考察をおやつでも食べながら聞いてください。」

          しばらく病気で入院して1月初めに予定より早く退院することになった。病院から下界に下るという事がこんなにもしんどいとは思わなかった。ベッドの固さの癖から生活リズム、食事に至るまで何もかもが変わった。入院中、1日4時間だけ与えられたスマホを見たり日記を書いたり(4時間って今にして思えば充分だが、退院後あまりにも依存してしまったのでその半分に時間制限をもうけた)考える事ならたくさんあった。 しかし今はもう自由の身である。退院後、私は「人の為に使われたい、役に立ちたい」と思うようにな

          「神様っているの?どう感じるの?という考察をおやつでも食べながら聞いてください。」