歳を重ねた vol.29

29歳になってしまった。
なってしまったという言葉から想像するように現状はあまり喜ばしいものではない。
学生時代の友人は仕事・プライベートによるライフスタイルの変化によって
SNS等で流れてくる現状は充実している風なものが多い。
大学というモラトリアム期間を経て、就職や進学したり何かになろうとする
新たなステージに突入するのが22歳以降だったりする。
希望を持っていたわけではないが、前進をしていた様な気がしていた。

ただ、誰もが会社員などの素質があるわけでもなく、飛び込んだ環境によって生存バイアス的なセンサーが発動し、所属先の型になんとか摩耗しながら自ら嵌め込もうとすることが大人であり、そこでの正義であるような空気に私自身は辟易としていた。

2~3年では会社を転々としている自分。自己評価、自己肯定感の低さからくるメンタルの不調が日々の生活を成り立たせることが難しい時期もあり、自分の20代はただ何とか生存することで精一杯だったのではないかと思う。

私がよく聴いているpodcast番組「スリープオーバーラジオ」でこのような回があった。

その年齢になった時、今の現状と何かがひっくり返ったような状況になるのに想像するのを良しとせず、おそらく貴方は変わらず困った状態であるだろうから、それを踏まえた上で将来をデザインしていく方がいいのではないか?というやり取りが自分の中に太字として刻まれた感覚がある。

宝くじを購入したとて、億万長者にはなれないだろうし、既存のゲームルールでの競争自体が私にはハードモード過ぎる。
過去を振り返れば、あの時もっとああしておけばとかの後悔ばかりでそれを踏まえた上で何かしらのアクションを起こす人はどれくらいいるのだろうか。(少なくとも私はかなり腰が重い。)

なんとなくの日々を乗り切るだけでもパワーが必要とするし、独身で比較的時間がある私でも仕事から帰宅後は家事をしていたら疲れて
布団の中でスマホを弄っているのがデフォルトになっている。

何が言いたかったのか纏まりが上手くできないが、自分の現状をぼんやりでもいいので理解をして受け入れること。
一挙手一投足じゃないが、自分が幸せを感じることを継続すること。(毎日じゃなくても良い。)

他人から見たら、何も成功していない状態でも、生き延びることが重要なのでないかと20代を最後にして強く思うようになった。


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