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別に子供の代わりにペットが飼いたいわけではない

小学校4年生の家庭科の時間に「自分は大人になっても子供が欲しくないなと思う人はいますか?」と聞かれて堂々と一人だけ手を上げた。(今から考えたら授業中に先生がそんな質問をしてもいいのか、なんのために質問したのかもわからないがw)

欲しくない理由を聞かれて「お金と時間を自分で自由に使いたいからです」と答え、クラス全員からドン引きされた記憶がある。「人でなしw」と男子にいじられた記憶もあるが、私は堂々としていた。

その頃から私は子無し人生を歩き始めていたわけだ。

夫と結婚する前後は「まぁどうなるかわからんな」くらいに、ややニュートラルに寄った時期もあった。しかし、毎日仲良く過ごすうちに「自由なお金と時間と、この人からの愛情を全部独り占めしたいわ」という気持ちが強まり、頑なな気持ちは変わらなくなっていった。(子供を持つ人を否定しているわけではないが、結局子供が欲しくない理由を書き出したらA42枚びっしりになったので私はそういう価値観の人間だ。)

DINKSでペットを飼うとなると「子供の代わり?」などと思われたりすることもあるが、声を大にして否定したい。犬や猫は私にとって別に子供でもなんでもない。

昔から犬と一緒に住んできたが、「相棒」に近い感覚だった。
まぁご飯とトイレのお世話はするんだけど、自分が「主人」や「飼い主」という感覚は薄かったし(私が子供だったからかもしれないけどw)お互い自立して動いていて、好きなことをしている。でも一緒にいる。その関係が心地よかった。

夫は、夫としてとても頼りになるし、尊敬している最高のパートナーだ。「旦那」と「嫁」というよりは、私としては人生を一緒に生きる「相棒」に近い感覚。

一緒にするなと怒られるかもしれないが、やっぱりそれぞれ自立していて、特に「親」など社会的な役割にも縛られずにお互いが生きたいように生きる。その自由がある中で、一緒にいるのが誰よりも心地よい人。

そんな夫と生きている中でも、まぁ私はペットが飼いたいわけで。人間の相棒は夫一人で十分すぎるくらい満足しているが、動物の相棒もいたら別の楽しさもあるかなと思っている。

私は別に甲斐甲斐しく誰かのお世話がしたいとか、そういう母性本能的なものはまるでない人間なので、「その動物が伸び伸びありのままで生きている姿を見ていたいし、気が向いた時に側にいてくれるとあったかくて嬉しい」みたいな感じなのだ。もちろんその為に必要なお世話はする。ギブアンドテイクよ。

今後猫さんをお迎えできるかはまだわからないけれど、そのときは私達の「相棒」であることを強く主張して一緒に生きていきたい。そんな私達を面白いと思ってくれる猫さんに出会いたい。

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