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自然観察指導員 1日目 座学

午後からは2人の指導員が座学をしてくれました。1人目は元校長先生をされていた方で、指導員歴30年以上とベテランの方でした。2人目は大学の非常勤講師をされている方でした。自然を次の世代に繋いでいくためには、何もせずありのまま受け継いでいくケース、少し手を加えなければならないケース、しっかり手を加えなければ維持できないケースがある。はるか昔の自然と共存していた時代は、ヒトは木や草花を適度に利用し、そのことが自然にとって生命のリセットとなり、無駄なく循環していた様子。しかし、今となっては木材のほとんどは外国産を使用し、国産材となることなく森のままで残っている。さらに間伐をされることなく放置されるため、良質な木材とは言えないようなものが多くなってしまった。木が密集することで森の中は光が入らなく、薄暗くなっている。光が入らないため、植物は大きくならず、土壌環境もじめっとしてしまう。と、どんどん負のスパイラルが続いているのが実情となっている。
では、指導員の講習を受けている私たちは何をすることができるのか?山を整備する技術も所有する山もありません。まずは、手の届く範囲の周りの人へ自然に対する興味を持ってもらおうということ。自然は当たり前過ぎて気にも止めていないですが、全てのものに対し物語がある。些細なことでも自然に興味を持ってくれれば、自然に関することがその人にとって自分事となり、主体的な行動につながっていく。
お二方の話を聞き、自然の大切さ、自然との共存、自然の活用を教育・育児・仕事においても掛け合わせて、考えていこうと感じた1日目でした。
次回は自然観察指導員講習会2日目、「フィールドワーク②」についてまとめたいと思います。


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