見出し画像

コンカツ? 石田衣良

石田衣良さんの『コンカツ?』を読了!

印象に残った箇所

・昼休みくらいはオフィス以外の空気を吸いたかった。一年中完璧に空調された室内で働く人間には、排気ガス混じりでも都心の風に吹かれるのが、なによりの贅沢である。

共感。昼休みはいつも公園で休憩していた。オフィス以外の空気を吸いたいという気持ちもあったし、緑を見たり、自然に触れたくなる感情が大きかったと思う。無機質なビルの中で同じ色のみに囲まれていると、外に出て「緑が見たい…!」という思いが募ってくる。

いい出会いとか、新しい恋は絶望して、絶望して、その先にやってくるものなんじゃないの。

絶望している間に人生終わってしまいそう…
人間って忍耐力のある生き物ではないから、簡単な話に流されたり、途中で挫折してしまう人が多いんじゃないかな。
そう考えると忍耐強く諦めずに物事に取り組める人って、素晴らしいスキルを持っているんだな…

恋愛の幸福は誰にでも訪れるわけではないけれど、一年の終わりはすべての人間に平等にやってくるのだ。

恋愛の幸福もみんなに平等に訪れたらいいのに…

人がどんなふうに自分を思うかなんて、コントロールできないんだよ。だったら、どう思われてもいいから、自分にできることを精いっぱいがんばるしかないんじゃないかな。敵もたくさんいるけど、味方になってくれる人だってすくなくはないしね。

自分に必要なスキル:他人の意見や感情に左右されない。
どれだけ頑張って努力しても、他人の意見や感情はコントロールできない。良い評価を貰えるかもしれないし、どれだけ努力しても悪い評価しか貰えないかもしれない。世知辛い世の中だけれど、腐らずにできることを少しずつ積み上げていくことが、きっと、良い人生に繋がっていくんだろうな。

おわり

恋愛エンタメ小説。
合コンを繰り返す4人の登場人物達。それぞれに個性があり、もちろん考えていることもバラバラ。そんな4人組が、同性との友情関係を大切にしながらも恋愛をしていく姿は素敵だった。
読後、みんなが幸せな生活を送れますようにと密かに願ってしまいました(笑)
面白かった!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?