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チャールズ国王の戴冠式で見えたもの

お子様のヘルメットをお申し込みになり丁度2週間後に装着の日がやってきます。
ヘルメットの作成に関してはまた別のブログでご紹介する予定ですが、初めての装着の日は、ご両親と共にお子様にとっても恐らく無意識の期待と不安が入り混じった思い出深い1日になる様です。

今日はそのメモリアルとなる装着に関するお話をしてみたいと思います。

現地時間5月 6日(土)、ロンドンのウェストミンスター寺院でチャールズ国王の戴冠式が行われました。
私はちょうど産婦人科当直先でのお産を無事終えた直後で、緊張が解け安堵しながらニュース映像を見ていた時の話です。

大主教から聖エドワードの王冠を授けられる時、訝しげに目を細めながら少し不安そうな国王の顔が、王冠を被せられた瞬間にみるみる生気がみなぎり誇らしげな国王のお顔に変わっていきました。

カミラ王妃の方はと言うと、やはり女性の方が落ち着いているのでしょうか、国王ほどの変化は感じられません。私は少しまどろみながら繰り返し流れる何度目かのテレビ映像が目に入った

その時です。

BBC NEWS JAPANより引用

王冠をとても大事そうに被せる大主教の所作が「誰か」の手の動きに変わり、冠を被った国王の顔に重なって、赤ちゃんの顔が浮かんできました。

被せる「誰か」の手は、東京院の研修で斜め後ろから繰り返し見た「田中院長」のもので、浮かび上がった赤ちゃんの顔は、数日前に初めての装着を終えた「Kちゃん」のお顔でした。

東京院 田中院長

国王同様、不安げなお顔が光輝く微笑みの表情に変わる瞬間でした。初装着であんなにご機嫌だったお子さんは珍しいことです。

ここまで読んでいる貴方は、「話を盛るなよ~!」と思っておられるかもしれません、が本当の話です。
どうぞ写真を見比べてください。大主教の所作と東京院田中院長の手の運び、驚くほど似ていませんか?

そしてお顔も少し…(笑)。

自分なりに解釈すると王冠とヘルメットを被せる所作の軌道が全く同じだったから、師匠の院長と一番記憶が新しい赤ちゃんのお顔が浮かんできたのでしょう。それ以来私は、ヘルメット初装着の赤ちゃんには王冠を被せる気持ちも一緒に乗せるようになりました。

やたら5月初装着のお母さんお父さん方に、チャールズ国王の話をしていたのは、こういう理由があったからです。

装着直後、ほとんどのお子さまは違和感を感じるのか小さな手でヘルメットを触ります。
大号泣したり、首を降ってイヤイヤをしたり、また寝てる間に擦り付けて外そうとして、そしていつの間にか外れてしまっていることなど、装着後しばらくは少しお母さんの忍耐が必要になるかもしれませんね。

でもご安心ください、大抵は数日間で慣れますから。

その後の調整では、自ら頭を前に傾けて「かぶせて」という様な可愛い仕草をするお子さんが多いことにも驚かされます。
最初から長時間を目指すのでなく、先ずは1日3−4時間から始めて2週間で12時間くらいを目指してください。勿論、可能なら最初から20時間以上の装着も構いませんよ!

やがて高速ハイハイ(野尻院長命名、大阪院の急上昇キーワード!)する様になり、そしてご卒業の時期を迎えます。

お子様とは約6ヶ月のおつき合いになりますが、先ずは目前の1ヶ月後に目標を置いて淡々粛々と進めていきましょう!

ヘルメット装着から5年後10年後そして20年後にお子様がどんな冠を被っているのか、光輝く明るい未来が私には見えるような気がします。

副院長 井本 広済

赤ちゃんの頭のかたち無料相談会

当院では少しでも患者様、保護者様の不安な気持ちに寄り添いたいと考え、無料相談会を開催しています。ホームページにて、開催スケジュールをお知らせしておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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