見出し画像

劇団しようよ の あゆみ 13 『君となら、銀河の果てでもどこまでも!そこになかったはずの酸素は要するに湧き上がり、星はまたたきスーパーノヴァ』

 もとはと言えば、当時交流のあった俳優の長南洸生さん(当時は、同志社小劇場のメンバーだった)の発案により、同志社大学の学祭に参加させていただたいたのが始まりでした。 

ある日、長南さんが僕の元へ連絡をくれました。

「作品を一つ、作ってくれませんか?」

話を聞くに、彼が卒業をする同志社大学の学祭に向け、一つの短編の作品をつくってほしいとのことでした。彼の熱意に背中を押され、思い切って作品をつくることになりました。 

思い返せば、僕たちだけでなく、京都のいろんな劇団は、京都の学生のみなさんにお世話になりっぱなしなように思います。彼ら彼女らの献身的な支えによって多くのクリエーションがなされているのだなと思います。

少なくとも劇団しようよはそうでした。ある時は学生の皆さんに演出助手をお願いしたり、照明・音響のオペレーションをお願いしたり、そしてまたは作品に出演していただいたり・・・力になってもらったことをあげるとキリがありません。 この場を借りて改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

そんな当時学生だった長南さんも、同じく数作品に渡って劇団しようよを支えてくださっていました。 

「作りましょう!」

 大原は、彼の誘いに乗ることにしました。

ただ作り始めると、難しいもので、学生のみなさんのフィールドで、劇団しようよとしてどんなことをつくれば面白いだろう、と考えたのでです。

というか、そもそもどんな対象を考えていつも作品を作っていたのか、それを思い知らされたようにも思います。 

そこで少し大原は、原点に回帰することにします。それは前回本公演だった『スーホの白い馬みたいに。』や、『ガールズ、遠く -バージンセンチネル-』の時によく使っていた群唱を用いようと考えいました。群唱とは、俳優たちが集まって一つの文章を読み上げるという、そんな手法です。当時の『スーホの白い馬みたに。』や『バージンセンチネル』の際によく群唱を使っていました。それが多数の学生の皆さんに届いた実感があったのです。長らく群唱を採用してなかった劇団しようよですが、この機会に群唱の素晴らしさに立ち返ってみよう、そう思ったのでした。 

上演は、同志社大学のとある教室で行われました。なんの変哲もない教室です。そこに遮光をし、簡素な照明を焚きました。

物語の内容はこうです。とあるおばあちゃんが他界するおじいちゃんを追い求めて宇宙の銀河の果てを冒険するというものです。劇団員の花織さんがおばあちゃん役を担いました。 

学生の皆さんにも楽しんでいただけて、良い上演になりました。 

また明日書きますね。

お楽しみにしていてください。 

劇団しようよ 大原渉平

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?