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劇団しようよ の あゆみ 24『パフ』2018年ver.

さて、どんどん現在に近づいてきていますね。 

今日のふりかえりは2018年『パフ』4都市ツアー。 京都はKAIKA、東京は北千住 BUoY、北九州は枝光本町商店街アイアンシアター、沖縄はアトリエ銘苅ベース。京都・東京・北九州・沖縄の4都市を巡ったのでした。 

いやあ、濃密なツアー公演でした。 

というのも出演俳優を京都だけでなく、東京、九州と広く出演者オーディションを行ったのです。

前々から書いてきました、各地域による俳優さんの言語感覚の違いや、言葉に対する危機感の違い、そんなことを各地域の俳優さんと一緒にクリエーションする時に感じていたのですが、まさにそういったことに取り組める総決算な公演でした。 

東京からは東京デスロックの夏目さん。九州からは、福岡の万能グローブ ガラパゴスダイナモス の横山さん、そして熊本からは不思議少年の森岡さん。京都からは川上唯さんを迎え、他地域ごっちゃまぜの大原的オールスターでクリエーションに取り組みました。 

(といいつつ、大原としては、毎公演オールスターでやってるつもりなんですけどね。) 

そんなオールスターが揃った『パフ』ですが、ここでとんでもないことが大原を襲います。 

失恋です。 

そうです。

またも大原を失恋が襲うのでした。

当時一年半ほど付き合っていた彼女に振られてしまいました。

失恋って、どうしてこんなに辛いんでしょうね。預けてしまった自分がもう元に戻ってこないかのような苦しさがありました。 

思い返せば、その元彼女は劇団しようよ第5回公演『ドナドナによろしく』をお客さんで見にきてくれて、そこから劇団しようよの受付などを手伝ってくれることが増えました。 いつしか二人は惹かれあいお付き合いをすることになるのですが・・・ どこか、二人は二人で二人っきりで子供に戻って行っていたのかもしれません。

お互いがお互いに甘えていました。大人な自分を置き去りにして、子供どうしの戯れを繰り返していたように思います。そんな自分を置き去りしたから、だから別れを切り出された時は、あるはずの自分を見失ったような思いでした。

別れ間際、たくさん元彼女を傷つけてしまったようにも思います。今からでもその時のことをお詫びしたい思いでいっぱいです。

できることなら、真新しい自分になって迎えに行きたい。そんなことさえ考えてしまいます。 

と、まあ、そんな失恋を背負ってなお、4都市パフツアーのクリエーションに臨みます。 

そもそも『パフ』は2014年に初演を行い、再演ツアーを行いました。

その『パフ』をまたも上演する、当時の大原は思います。過去の『パフ』を面白いと思えない。と。

 そうなんです、もう4年も経ってしまった作品をまたも上演する時、当時の時代背景を鑑みてなんか違うぞこれは!となったわけです。 

なので大原は『パフ』2018年ver.のためにイチから戯曲を書き換えました。当初2014年ver.『パフ』はとある島の噴火の物語だったのですが、2018年ver.は、老いと自由と沈みゆく島の物語になったのです!

明らかに2014年ver.と2018 ver.は全く別物の作品となりました。舞台写真を見てもその違いが分かりますよね。

パフ2014年ver.↓

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パフ2018年ver.↓

画像2

どうなんでしょうか。大原は飽き性なのでしょうか。 

ともかく、素晴らしい出演者陣に囲まれて、新生『パフ』は生まれたのでした。

京都・東京・北九州・沖縄といろんな地域の人に見てもらえてとても良かったです。ですが台風が直撃したりなどで、多くのお客さんに見てもらえなかったのは少し心残りです。

失恋も乗り越え、作品も気にいるものになり、とても良い2018年となりました。

いや、失恋は乗り越えたのでしょうか?それは分かりません。いまだに心に引っかかっています。預けた自分を捨て去り、新しい自分を作ってゆく。そんな毎日です。 

また書きますね。 

お楽しみにしていてください。 

劇団しようよ 大原渉平

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