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システム運用・保守と言うお仕事

 私は、ずっと開発畑で仕事をしてきましたので、運用や保守といった毎日欠かさずルーチンワーク的な事をしたことがありません。
 ネットワークの設計や保守もしたことがありません(いや、多少の不具合程度ならできますが、素人レベルです)。
 いわゆる、開発屋、ネットワーク屋の方々とは協業してきましたが、運用・保守という方と協業をしたことがありません。
 せいぜい、ユーザ先の情シスの方とお話する機会があり、更にその中でも運用や保守に従事していた方となると、ほとんど出会ったことがありません。
 同じ「エンジニア」であっても、家の建築のように「分業化」されているのです。そして、会社規模や元請け・下請け、IT請負とユーザといった面からも異なっております。

1.運用・保守って何?

 そんな私にとって、「運用や保守って何しているねん」というわけです。
 更に、「システム」の運用保守と「ネットワーク」の運用保守といったように、分野でも違いがあるわけです。

 まあ、単純に、システムが動かなかった場合の対処や稼働し続けられるように対処したり、ネットワーク通信できなくなった場合の対処や、安定通信できるように対処するのが運用保守でもあります。

2.運用・保守作業だとスキル停滞?

 ネット上で、「運用や保守をし続けていて、これから先大丈夫なのか?」と言うのを見かけますが、それってシステム屋やネットワーク屋でも、同じ悩みだと思います。

 結局、単一経験と知識しか得られない環境だからではないでしょうか?。
 あれこれやって、まんべんなく知識と経験を得られていけばいいのでしょうけど、「そんなにあれこれ経験得られる環境の会社ってありますかね?」。
 多分、ある程度大きな企業で、情シスが存在しているか、拠点ごとに専任者がいるような所でないと、学べないと思います。
 小さな企業や一人情シスなら可能かと思われるでしょうが、「一人が出来る仕事の範囲は、決まってます」から、まずできないでしょうし、大抵はシステムの部分はベンダ依存です。

つまるところ、「どういう環境(会社)で働くかで変わる」のです。
多分、良いのは、ローテーションで携わらせてくれる会社でしょうね。

3.運用や保守がつまらないと感じる理由

 会社ごとに仕事の内容は違います。
 運用や保守がつまらないと感じるのは、データのバックアップや、LANケーブルに配線、システムが何年もまともに稼働していないので、データの編集といった、手順書があれば、それこそ新人や総務職でもできる仕事を何年もし続けるだけの仕事範囲しかないからではないでしょうか?。

 そこには、創造性もテクニカル要素もなく、ルーチンワークの事務員と同じだからかと。
 しかも、小規模でレガシーだと、何ら好奇心も湧きません。

4.運用や保守の要員像

 運用や保守に従事している方は、ユーザ企業の方が多いかと思ってます。
 次に、派遣や派遣型企業の方で客先に常駐している方かと。

 前述の場合、そういう会社ですから、仕事としては仕方がない範囲なのでしょう。でも、そこから昇格していき権限をもてるならば、居続けていれば「いずれは」という夢を見る事ができますが、総じて社内SEは低い立場でもある為、幹部に慣れる企業はあまりないと感じてます。
 後述の場合は、これは仕方がないですね。
 それ専用にあてがわれたわけですから、仕事の範囲は局所的に決まってしまいます。当然、スキルやキャリアは、そこで積むことは難しいです。
 しかしながら、チャンスは案外あるわけで、ちょっとしたヘルプに応えられるかで、変わる事はあります。ですが、何年も居続けられることは稀なので、チャンスが来るかは、時間との闘いになるでしょうね。

 ですが、「やりたい言語で実践を積みたい」、「大規模なネットワーク構築に携わりたい」と思っても、なかなかアサインされる機会もなく、会社の改革もそうそうないのが普通なので、運用や保守要員でなくても、悩みは同じようなものです。
 しかし、事務的作業か否かは、はっきりと違ってます。
 そこの見極めでしょうね。

情報提供や考え方、そしてこれまでの苦々しい経験での対価として、ありがたく頂戴致します。