見出し画像

転職回数が多いと不利になるかは

 転職が盛んになってきたのは、ひとえに人材紹介会社の存在だと思ってます。
 今、転職するとしたらどうしてますか?。
 多くの人が、転職サイトや紹介会社を利用しているはずです。
 使用していない人は、縁故、知人の紹介、新聞や広告でしょうし、中には偶然隣に座った方が社長で誘われたとか、転籍による異動といったケースもあるでしょう。
 このネットのご時世でも、そういったものを利用せず、また偶然なる遭遇もなく、仕方なくパートやアルバイトで転々と言う人がいるのも事実です。

1.転職は昔からあるが

 転職経験者は昔からおります。
 ですが、昔はハロワ経由や民から官と言う人が大多数を占めていたのではないでしょうか。
 そもそも転職市場が特定の場所しかなかったわけですし、なんだかんだで年功序列という制度が確立されてましたから、しがみついていれば自ずと年収も増えていきもしました。

 あの頃は「転職」なんて言葉はなかった気がします。
 むしろダイレクトに「失業」だったかと。
 そして、無職期間を経て「再就職」というものだったかと思います。
 
 一方で退職し、会社を建てて経営する、いわゆる「独立」と言うのも最近はごく普通に存在しますが、独立するのは士業としてがポピュラーなもので、本当にごく一部の方が事業を自ら興すものと思われます。
 その為、「独立」なんて言葉よりも「脱サラ」と言う言葉がメインでした。
 脱サラの行きつく先は、便利屋、運送業、コンビニ経営。
 高学歴なら、個人塾経営と相場が決まっていたような時代でした。

2.転職は悪い事ではない

 1つの会社に居続けて、果たして年収が上がるか、自ら望む仕事ができるか?、あるいはストレスなく過ごせていけるかです。
 これら多少の浮き沈み程度で回避できている方は、恵まれている方と私は思ってます。
 ですが、多くの転職者は、これらが充当しない状態だからではないでしょうか?。
 人それぞれ理由は違うでしょうし、その理由の重さも違います。
 数年居続けて、何ら好転する兆しもなければ、早々に移る必要もあるでしょう。生活かかってもいますし。
 また、倒産による(あるいは倒産間近)転職と言うケースもありえます。

 黙っていても年収と地位が上がって行く会社ですか?。
 生活切り詰めなければ生きていけない会社ですか?。
 ハラスメントで、体や心に傷をつけてしまってませんか?。
 今の会社は潰れる予兆はありませんか?。

 何一つ思い当たる節がない方は、転職者には冷たいです。
 それは、鬱になった事がない人が、鬱になった人の気持ちがわからないのと同じなように、当事者の境遇を経験してないからです。
 そういった人達の集まりの中で、いつまでも生活していてもいい事はないでしょう。

3.最初の会社選び

 しかし、思う事として、最初の会社選びは結構重要だと思ってます。
 「三つ子の魂なんとやら」と言う言葉がありますが、最初に経験した事は、人生の最後まで自身の根底となる感情や考えの土台になるものです。
 転職者が「前の会社は~」というのは、代表的な表れかと。

 また、最初の会社というのは、どういう理由やどのようなスタンスで入社したのか、相手側は気になるものです。
 「高学歴なのに、なぜ地方の中小?」。
 「学歴が低いのに、結構いいとこ入ったではないか」。
 そう勘ぐられるものです。

 日本の新卒入社は、卒業年度と言うある一定時期に、護送船団方式での採用活動をしてます。
 その為、このコースに乗れなければ、相応の就職ができないわけです。
 そして、このコースを日本企業の大多数は「良し」としているのです。

 同じ業界内であれば、世間の多くが知らずとも知っており、待遇が良いと言う事もあるでしょうが、他業界人にとっては「知らない会社」ともなるケースも良くあります。

 ある意味、最初会社たる看板が、その後の転職でも物言う場合があります。

4.転職回数が多いと不利になるか?

 もし、何も持っていなければ不利になるでしょう。
 転職回数が2回までという制約がある企業では、今回が3回目以降だと微妙になるでしょう。
 高年齢になればなるほど不利になるでしょう。
 業界が一定でなく、職種も一定でなければ不利になるでしょう。
 面接官の転職への印象が悪ければ、不利になるでしょう。
 中途入社が少ない企業や業界では、不利になるでしょう。

 つまるところ、転職者の受け入れが良い企業、理解ある採用官に巡り合えねば、転職活動は難しくなりえるかと。
 勿論、その会社が求める人材であるかという、自己スペックとのマッチしているかと言う事が前提ではあります。
 商品選びで「一択」という消費者はいるものです。そして購入したら長く使い買い替えないという考えの消費者もおりまs。
 選ぶ際に、品質、価格、機能を重視する消費者もおります。
 中古よりは新品一択と言う消費者もおります。
 つまり、相手となる会社や採用官次第なのです。

情報提供や考え方、そしてこれまでの苦々しい経験での対価として、ありがたく頂戴致します。