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CMC_Meetup Tokyo Vol.27 初参加!

2019年秋ごろからずーっと気になっていて、しかし妙に距離を縮められないでもじもじしていたコミュニティの世界。今回CMC_Meetup Tokyo Vol.27に「お お邪魔します!」と入ってみて感じたこと・学んだこと等々書きとめておきたいと思います。

CMC_Meetupとは

CMC_Meetupは、コミュニティマーケティング、ビジネスコミュニティの立ち上げや運営などに関心がある方であれば、誰でも参加できる非営利のコミュニティ。小島 英揮さんが創設され、小笹 文さんや岡田 奈津子さんなど界隈ではとっても良く知られた方々が運営をしています。
原則オフラインイベント主体のようですが、コロナ禍を経てオンラインイベントも活発にされているようです。X(旧Twitter)ハッシュタグ CMC_Meetupで検索するとイベントの様子を感じられるかもしれません。

なぜ今コミュニティの扉を叩いてみたのか

私は、いわゆる非SaaSの比較的大きなIT企業でカスタマーサクセスをけん引し試行錯誤して3年目になります。その浸透・啓発のためにコミュニティの力を使う時がいよいよ来たなと感じました。
また、2023年6月、世界経済フォーラムが日本のジェンダーギャップランクを125位と発表。そのテーマで社内ランチイベントを開催したことも大きなきっかけでした。イベントの大成功に背中を押された形になり、直観的に「もうこれは今だよね?」と思ったということもあります。(この話はまた・・・)

参加して感じたこと

小島さんはじめ知っている方は数名という状態で会場入りしましたが、会場を出るころには素敵なつながりをいくつも頂いていました。どんどんご自身で動いている方々の話は本当にワクワクするし、自分の話も聞いてもらった上に「次は一緒にイベントやりましょう」なんて、興奮しかありません。惜しみなく与えあい、吸収しあうって素敵だなということを実感しました。

記録しておきたいこととその理由

今回のテーマ「コミュニティ はじめの一歩 どうするの?」はまさに今の私を見透かしたようなドンピシャなものでした。本当にありがたいです(合掌)。私自身のコミュニティのため‥というのはもちろんなのですが、おそらくここで見聞きした内容を、社内の誰かさんと誰かさんにも教えてあげなきゃ、とおせっかいモードが発動したということもあります。
「コミュニティははじめが肝心であり、その時何を決めておくべきか」
社内にはTeamsを使ったコミュニティがたくさん存在します。私もいくつかそこに関わっているのですが・・・何だか妙な違和感があります。コミュニティを立ち上げた本人も違和感抱えて苦戦しているので、何か少しでもヒントになれば、と思っています。

コミュニティ、立ち上げる前にやるべきこと

KEEN CEO 小倉 一葉さんのセッションをもとに整理してみたいと思います。
一葉さんは、とにかくコミュニティの持つ力を誰よりも強く信じていて、コミュニティマネージャを強力に支援し伴走するサービス「KEEN Manager」を立ち上げた方です。どうして一葉さんがコミュニティに魅せられて今に至るのかについては、こちらの記事を読むとお分かり頂けると思います!

今回のテーマは、コミュニティマネージャのはじめの一歩。はじめの一歩を踏み出す前に、取り巻く状況や自分の心持ち、方向性や思考の整理をどう行うか、ということを教わった気がいたします。ポイントは3つ。

  1. はじめの一歩を踏み出すときに持つべき視点とは

  2. 「事業貢献するコミュニティの3ステップ」をベースに計画を練る

  3. どんなコミュニティマネージャになりたいか

1.はじめの一歩を踏み出すときに持つべき視点とは

コミュニティマネージャーが常に持っておくべき視点は3つ。「鳥の目」「虫の目」「魚の目」。中でも、立上げるタイミングであれば「鳥の目」を持つ時間をしっかりとる、ということと理解しました。

CMC Meetup 小倉 一葉さんセッション資料より引用 

「虫の目」「魚の目」は、計画を立てたあとのPDCAのはじめの一歩のときに持つべき視点。コミュニティ計画を詳細化する中で、ユーザヒアリング、メンバーターゲット策定、イベント企画や当日運営、開催レポート、コミュニティポータル運営、SNS運営・・・等々、コミュマネのタスクを決めていきます。さまざまなステークホルダーも巻き込みながら、それらを企画・実行・評価していきます。

では、鳥の目を持つ・・・まず何からやればいいのでしょうか。

まずは「なぜ、コミュニティをやりたいのか」を言語化する。

この資料は、CMC Meetup名古屋での小笹 文さんの登壇資料です。この資料を拝見したとき、鳥肌が立ちました・・・!

2023.9.15 CMC Meetup名古屋 小笹 文さん資料より 
  • 社会はコミュニティに何を期待しているか

  • 企業経営陣や社員たちはコミュニティに何を期待しているか

ということを、この資料を読みながら整理できることに感動しました。(こういった資料、世界にも日本にも無いのでは?!)
特に、企業に所属している私としては、コミュニティをやらねば!という想いと企業経営陣の期待や社会背景も融合させたうえで、「コミュニティで何がしたいのか」「コミュニティによって何を成したいのか」を言語化しなければ、と思いました。

言語化するにあたっては、一葉さんのこのフレーズも意識します。

  • コミュニティには法人格はなく、指揮命令系統も存在しない

  • 多様な個人に「動いてもらう」設計が必要であり、だからこそ、共感できる強いビジョンや関心軸が必要

2.「事業貢献するコミュニティの3ステップ」をベースに計画を練る

会場にいて、これまた大きな衝撃を受けたコメントがあります。当日モデレータをして下さった、ウイングアーク1stの河村雅代さんらがおっしゃった「コミュニティは必ず事業貢献できる。だからその前提で計画を立てる」という言葉です。

再び一葉さんのスライドに戻ります。事業貢献するってどういうことか、を3ステップで少し具体的にイメージしてから、計画に落としこむイメージを持てた気がします。

CMC Meetup 小倉 一葉さんセッション資料より引用 

Step1 基本的な知識・フレームワーク等を理解する

コミュニティという概念はまだまだ全然新しいものですが、CMC Meetupやそこに参加する方々が発信するコンテンツをはじめ、海外にはコミュニティ戦略の教科書のような書籍もあり、知見はたくさんあるようです。まずはそれらを通じて基本知識を得て、それから目的やビジョンを考察するのがよいようです。

Step2 完璧を追わずに仮説をさっさとたてて検証をする

一葉さん曰く、この仮説立案~コミュニティ運営開始までは、まず最初は3~6カ月程度でやってしまうそうです。とにかく完璧を追わない。仮説ベースで検証と改善を繰り返すものだから・・・というのを常に自分に言い聞かせる。そして頻繁に改善・修正されるという前提で、計画が作られていることが重要なのだと思いました。

Step3 事業貢献できるかどうかを問い続ける!
コミュニティやデータなどからのフィードバックを大切にし、今事業貢献する方向に行っているか?大丈夫か?を問い続けなければいけないということと理解しました。コミュニティの目的設定とともに、ゴール(KGI)やKPIの設計も丁寧にやらなければいけません。

ここまで整理しながら書いてみると・・・コミュニティプランが立てられそうな気になってきました! 

3.どんなコミュニティマネージャになりたいか

まず自分の置かれている状況、例えば使える予算や協力者の有無、担当プロダクトの状況等を書き出して整理し、そこからToBeを考えてみる。
コミュマネもいろんなタイプがあるようです。これまでの職歴や経験だけでなくその人のパーソナリティや得意不得意も含めて考慮し、どんなタイプのコミュマネを目指すか、を決めることはとても大切だと思いました。

CMC Meetup 小倉 一葉さんセッション資料より引用 

最後に・・・
当社は今ちょうど半期の期末を迎えていて、来期のカスタマーサクセス活動の方針策定も大詰めです。来期、社内のカスタマーサクセスコミュニティの再構築を行いたい、という私の意見は上司に承認されたので、現場のニーズをしっかり聞いて計画に落とし込んでいきたいと思います!
お見せできるものが出来上がってきたら・・・noteに載せたいと思います!

以上です。お読み頂きまして、ありがとうございました!