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電車の向かい側に座っている人から教養を得ちゃった話。

教養ってあればあるほど世の中が面白いじゃないですか。
もし自分以外のどんな生物にでもなれる魔法が使えたら、
わたしはゼウスになりますね。
だって全知全能だから。
この世のすべてのあるあるネタで笑うことができる唯一の存在。
めちゃくちゃかっこいいじゃないすか・・・。

だからなるべく教養ってあったほうがいいんですよ。
でもそのきっかけを見つけるのってなかなか難しいのが現状。
本を読んでも、テレビを見ても、インターネットを徘徊していても、
自分の知らなかった世界わざわざ知りに行くのってほぼ不可能で。
知らない世界を見ることは簡単でも、その世界自体に興味がないことがほとんどじゃないですか。

つまり、新たな教養をゲットするのって、
言ってしまったら運なんですよね。

知らない単語、考え方など、
自分の中には無い、かつ、興味があることってなかなかない。
なかなかないことを、ただ電車に乗っていただけで体験しましたよ。
という日記です。



日曜日、美大に通っている友達の卒展を見に行った。
会場まではめちゃくちゃ遠くて電車で2時間くらい。
はじめてみる電車に乗ってぼーっとしていた。

時間はたしか15時ころ、
車内はそこまで混みあっているわけでもないし、
特に空いているわけでもない。
ちょうど全員が座席に腰掛けることができるくらいの混み具合だった。
だから目の前に立っている人は1人もおらず、向かい側の人の観察を十分にできる環境だったのだ。

向かい側の座席に座っている男の人が腕を組んで寝ていて、その腕にスーパーのレジ袋が引っ掛かっていたのが目に留まった。
うっすら透けて見える中身は、プラスチックのトレーにラップがしてあるようなもの。

「え!?刺身!?」

瞬時にそう思った。冬の暖房がガンガンに効いている電車、たしか、少なくとも3駅くらい前からは乗っていたはず。
チャレンジャーだなと。しかも袋の中で縦になっているじゃないか。と。

何の刺身なのか気になった。
袋の中のパックの右下。ラベルになんて書いてあるんだろう。
ぎりぎり透けている文字、さかさまになっている文字、向かいって思ったより距離があるからめちゃくちゃ小さい文字、私でなきゃ見逃してたよほんとに。

どうにか読めたラベルには、

ス パ ニ ッ シ ュ オ ム レ ツ

ス、スパニッシュオムレツ~~~~!?!?!?

なんだっけそれ。
うわ、聞いたことありそうだけどなんだそれ!!!

スパニッシュってなんだ!!ねえ!なんだ!!!

こんな調子で、テンションは爆上がり。

即座に ”スパニッシュオムレツ とは” で検索検索ぅ~!

スペイン料理の一つ。じゃがいも・たまねぎ・トマト・ベーコンなどの具材を炒め、溶き卵に混ぜて、フライパンで丸く平らに焼いたもの。

コトバンクより引用

へえ~!
スパニッシュって「スペインの」って意味なんだ!
そんで、スパニッシュオムレツはたくさん具が入ったオムレツなんだ!
ごろごろジャガイモが入った炊飯器ケーキみたいな見た目のオムレツってスパニッシュオムレツっていう名前だったんだ!なるほどね!

でもこれだけじゃない。
さらに、気になる記載があった。

「トルティーヤ」「トルティージャ」ともいう。

コトバンクより引用

ファッ!?!?!?
と、トルティーヤ!?
それは薄いナンみたいなものの認識でしたが!?!?

メキシコで主食とされている、トウモロコシの練り粉マサmasaでつくられた丸い煎餅(せんべい)状の食べ物。トルティーリャ、トルティージャともいう。トルティーヤは、スペインでは卵焼きを意味するが、この卵焼きはメキシコではトルティーヤ・デ・ウエボ(卵のトルティーヤ)とよばれる。

コトバンクより引用

ハーン。なるほどね。
薄いナンの認識は合っていたが、それはメキシコのやつで。
スペインでは卵焼きなんだ。

ここまできて
「あ…教養だ…」
となった。

これぞ教養ではないか。
なんだろうと疑問に思って、調べて、自分の中の知識と照らし合わせて、
理解する。ものすごい勉強をした気分になった。
なんかとってもいい経験をした気分。


ググっただけなのに。すごいね。
やっぱ電車って乗るべきだね。

みなさんも素晴らしい教養を身に着けるために、
JR横浜線に乗ってみてはいかがでしょうか?


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