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ザ・パンデモニアム・ロック・ショー

観てきました。ザ・パンデモニアム・ロック・ショー。雑誌を読んだときに1幕と2幕で全く違うこと、あらすじでジョン・レノンの死が絡んでくること、パンフレット読んだときに看守やら看護師やらアンサンブルさんの役柄で、なんとなくビートルズやその時代の音楽に心酔した主人公がジョン・レノンの死をきっかけに心が壊れていった(ジョン・レノンを殺したのは自分だと思っている)話なのかなと推察してて、もしくはジョーカー的な浜中さんが実は悪魔でいい歌をつくるために主人公が魂売っちゃう話(これはもうロカビリージャック)なのかなと思ったり。実際は主人公の壮大な走馬灯でした。実際に起こったことと願望と後悔、いろんなことが入り交じった走馬灯。主人公の夢の中を観たような気持ちです。



この作品で思い浮かんだ別作品が3つあって。

グレイのぶんいちくん、アナのなみちゃん、キャサリンのかおるさんが揃ってれば、フィフティは言わずもがな(笑)エロチシズムのコメディ的な要素を3人が担ってて、3人が歌う「kiss my ass」は最高。おもしろいことをまじめにやるというか、フィフティで感じてた大人の忘年会の出し物(褒めてます)の香りがぷんぷんしてた。

少年たちは慰問のところで。とはいえ、私、少年たちって夏に雪降ったやつしか観てないのよね。でも、元カノが慰問にくるとかさ。一緒に逃げるとかではなかったけど、元カノが来たってわかったときとか少年たちが思い浮かんだ。

Love&Mercyはザ ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンの半生を描いた作品。
ー1966年にリリースされた「ペット・サウンズ」は、ポール・マッカートニー、山下達郎、村上春樹らから称賛され、現在は同バンドの名盤として知られるが、当時はその斬新さでファンや音楽評論家を戸惑わせた。また、加熱する人気とは裏腹にウィルソンの心は、新作へのプレッシャーとドラッグ依存で壊れてしまっていた。本作では精神疾患との闘いや妻メリンダとの関係に焦点を当て、ウィルソンを追いつめたものと再び希望を見出していく姿を映し出す(映画.comより)
パンモニと同じ年代を描いたこの作品がクライマックスに近づけば近づくほど思い浮かんで。涼もウィルソンも純粋なんだよね。純粋だからこそ、なのかな。

河原さんの作品はくすみでもなく蛍光でもなくてパステルでもなくて、原色。原色がたくさん散りばめられてるなぁと思います。交われば交わるほど黒くなっていくいろんな色を黒くしない、見たままの色を放っている河原さんの作品。今回も目がチカチカするくらい、どこを見たらいいのか分からなくなるくらいだったけど、放たれた色は美しかったです。
コメディに見せつつもちょっとのエロと美しさ、そして心に残るザラっとした感じ。あー!河原さん!!と思いました(語彙力)

クライマックスのシーン、今の状況ではなかったら一緒にC&Rしたんだろうな。声が出せないのがもどかしいし、あの衣装はデヴィッド・ボウイを連想させたのは私だけかな?あ、社長の衣装はプレスリーよね。
GSの衣装は青じゃなくて赤がよかったなぁ(笑)「哀愁のGS」の歌詞、サビがテンプテーションズ(ショーケン)にスパイダース(まちゃあき)にと当時のグループ名とちょっとしたツッコミだし、AメロとBメロはデビューするまでの経過とファン食ってるのは内緒にしてねというお願いで笑った。プロジェクションマッピングだったり、映像だったり、めっちゃお金かかったセットだなぁと思う一方で、ノッチ(ぶんいちくん)のGSシーンはノッチ以外パネル(ギターだけ後ろで手を動かしてる)だし、観客は多く見せたいために人形投入してるし(GSのものまねをよくしてたビジーフォーを参照したのかな)、そこだけ低予算ぽくてとても好きだった。でもちゃんとPV作ってくれてたもんね。薔薇持ったノッチ、寝そべったノッチ、ツルツルのマネキンの頭を抱いたノッチ、やったらめったら顔がアップショットのPV。ノッチの役割があの1曲でわかってとても好き。

とりあえず初見の感想。社長を刺したのは誰だ?でも作品ができそうだけど(観たい)、これは涼の青春を描いた作品。

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