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舞台 「笑わせんな」

舞台「笑わせんな」 2024年2月8日から18日 14公演 下北沢 本多劇場 *2/8.14(マチネ).17.18に観劇 観るまではブラックコメディだから救いようのない惨劇かもしれないと正直思ってました。ティザーでも血あったし。実際「ひいっ」って言うような声があがったりもしたし(そのシーンは初日観た以降視線を逸らしたし、床に散らばる音でも充分心臓がキュッとなりました) ぐりとぐらも公式でキャラクター紹介されるまではほんとまひろちゃんのような反応していて(笑)、確信していたの

    • テーバスランド

      2022年6月17日から7月3日まで。KATT 大スタジオ 複数回観劇。 HP→ https://tebasland.com/ You Tube→ https://youtube.com/channel/UCuPWt8l4tasS3vIO_Bu3kXQ 原作を読んだあと 音 光 匂い 色が文章の中に縦横無尽にちりばめられているのが、私の好きな本の特徴。読んでいるとき、すでに頭の中でそのシーンが思い浮かぶというか、本を読んでいるはずなのにそのシーンを見ているような文章や作品

      • 浪花節シェイクスピア 『富美男と夕莉子』

        東京公演、大阪公演と複数回観劇。 シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」をもとにした富美男と夕莉子の恋愛悲劇の作品。浪花節ということですべて関西弁(大阪弁?て言うのかな)、両家の対立は任侠の世界として描かれている話です。 悲劇的な題材を扱っている分喜劇のところもありました。その塩梅がとても観やすく、回を重ねるほど笑いのシーンは笑え、心に残るシーンは深く残っていく、複数回見ることのおもしろさや楽しさを実感したように思います。 ロミオとジュリエットといえば本を読んだり映画や

        • シラノ・ド・ベルジュラック (それぞれに思うこと)

           観劇直後に感想を書いたシラノ・ド・ベルジュラック。 2月25日からの大阪公演も観劇予定でしたが、公演中止になりました。大阪公演観劇に向けて思ったことや疑問に思ったことをふせったーに書いていたのをここにも記しておこうと思います。長いです。そこそこ長い(笑)少し整理できたらいいな。 1.ド・ギーシュについて。 わたしの疑問。 〝シラノを敵対視する横暴な伯爵〟とHPには紹介されているド・ギーシュ。確かにロクサーヌに恋し、囲おうとし、そのためには手段を選ばない。剣術に長け、口も

        舞台 「笑わせんな」

          映画 シラノ

          2022年2月27日 観賞 本来であれば大阪で“シラノ・ド・ベルジュラック”を観る予定でした。それが大阪公演直前に全公演中止となってぽっかり空いてしまった予定。もともと3月入ったらすぐに観るつもりだったのもあり、せっかくならと思って観てきました。 消化できないままでいた舞台。特にラップ部分で聞き取れなかったところや1回だけの観劇では把握しきれなかったシラノ以外のバックグラウンド。バルコニーシーンで突然バルコニーに出てくるクリスチャン。原作履修必須だった(ように思う)舞台で

          映画 シラノ

          映画 ナイル殺人事件

          2022年3月2日鑑賞。 観る映画間違えたかな?と不安になった冒頭。ポワロって聞こえるまでめちゃめちゃ不安だった(笑)映画1917 命をかけた伝令ぽいし、現実と重なって見るのがとても苦しい。ポワロの若かりし頃の記憶。そして今も後悔し引きずっている記憶。 原作「ナイルに死す」は中学生くらいのときに読んだかな?読んでからだいぶ時間が経過してたのもあって、正直犯人や展開は全くすっぽ抜けてた。けど序盤である程度展開が読めるし、犯人もすぐに見当がつく。殺人事件と題しておきながらなかな

          映画 ナイル殺人事件

          映画「ウエスト・サイド・ストーリー」(2021)

          2月は見たい映画が目白押し。ということで観てきました。 子どもの頃にいとこだったか、なかよしのお姉さんだったかが大好きで、何度も見た記憶がある。ジェット・ソング、マリア、そしてトゥナイト。群舞で脚を高く上げるダンスを覚えている。なんとなくロミオとジュリエットを連想していたけど、ラストはどうだったかはっきり覚えていない。マリアが泣き叫んでいた記憶しかない。 もともとは1957年初演のブロードウェイミュージカル。作曲はレナード・バーンスタイン。私が見ていたのは1961年公開の映

          映画「ウエスト・サイド・ストーリー」(2021)

          シラノ・ド・ベルジュラック

          2022年2月8日 観劇。  17世紀フランスに実在した詩人、剣豪のシラノを主人公にしたエドモン・ロスタン作の戯曲。世界各地で上演されている。今回は2020年にロンドンのプレイハウス・シアターで上演されたマーティンクリンプ脚色版を日本で初めて上演。  私自身は原作も舞台も見ていないし、NTLも未視聴。あらすじはなんとなく知っている程度(といっても、クリスチャンがどういう人生を歩むかだけ)。物語の時代背景に沿ったわけではなく、衣装もセットも現在的でシンプル。シラノが綴る詩をフ

          シラノ・ド・ベルジュラック

          ザ・パンデモニアム・ロック・ショー

          観てきました。ザ・パンデモニアム・ロック・ショー。雑誌を読んだときに1幕と2幕で全く違うこと、あらすじでジョン・レノンの死が絡んでくること、パンフレット読んだときに看守やら看護師やらアンサンブルさんの役柄で、なんとなくビートルズやその時代の音楽に心酔した主人公がジョン・レノンの死をきっかけに心が壊れていった(ジョン・レノンを殺したのは自分だと思っている)話なのかなと推察してて、もしくはジョーカー的な浜中さんが実は悪魔でいい歌をつくるために主人公が魂売っちゃう話(これはもうロカ

          ザ・パンデモニアム・ロック・ショー

          映画 鳩の撃退法

          公開初日に鑑賞。ほんとは9月に入ってから観ようかなと思っていたのだけど、9月第1週はおそらく仕事で手一杯。周辺のいろんな状況とスケジュールを考えると“この日しかない!”と思って、行ってきました。目的はぶんいちくんを観るため。まぁこれは原作を読んだ段階で、出演時間と役どころはある程度推測できてた。だって原作にはないもん。もちろんパンフレットにもいない。映画でもまえだの回想シーンに一瞬というか瞬きしてたら見逃しちゃうほどだもん。私も実際、出演直後に“あ、今のぶんいちくんだったな”

          映画 鳩の撃退法

          舞台 「日本の歴史」

          三谷幸喜さんの作・演出です。配信を見ました。ほんとに軽い気持ちで。軽い気持ちで見たんです。なのに、第1幕のおわりにも公演のおわりにも号泣しているという、予想外の自分。それからしばらく「アイエヌジーエー 因果 アイエヌジーエー 因果♪」って口ずさんでる(笑)この作品の音楽、中毒性がすごい。月並みな言い方だけど、よかったです。 何がよかったって、まずシルビア姐さんの歌!フィフティシェイズで何度も聴いていたけど、ときにしっとり、ときにジャジーに、ときにロックに歌いあげるシルビア姐

          舞台 「日本の歴史」

          舞台 「染、色」

          観たものや読んだものの感想を気軽にかけるようにnoteを登録した。月影とかスマ落とか書きたいものがたくさんあるけど、最初に書くのは「染、色」。本来であれば2020年に観る予定だった作品のひとつ。加藤シゲアキさんの初めての脚本作品。 染色が執筆され、小説 野性時代で発表されたとき、私のエンタメのほとんどはシゲを中心に回っていた。もちろん野性時代も読んだし、「傘をもたない蟻たちは」でも読んだ。傘蟻がドラマ化されたときはラストシーンの描写がむずかしいこともあっておそらく映像にならな

          舞台 「染、色」