窓から見えるものがすべてだと思い込んでしまいますよね。[くま日誌]299号
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人は自分のことはなかなか客観視できないので、容易に「視野狭窄」に陥ってしまうものですよね。
当たり前ですが世の中は自分の見てる範囲よりも圧倒的に広いものですが、それになかなか気づくことができません。
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部屋の中から窓を通じて外を見ていると、隣に大きな家が見えます。そうするとその大きな家が世の中のスタンダードであると思い込んでしまいます。
しかし当たり前ですが世の中はその窓から見える家だけではなく、質素な家から美しい家、豪華な家、マンションタイプの家など様々な家があるわけです。
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私たちの選択もこの窓から見える家と同じような思い込みが発生しているのだと思います。何か良さそうなものを見つければ、それがすべてのように思い込んでしまい、他の選択肢が見えなくなってしまうことがあり得ます。
1つのことを良さそうだと思い飛びついたとしても、必ずしもそれが自身の幸せにつながるものとか限らないと頭の片隅に置いておくことが大切なことですよね。
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とにかく、現状の延長線上にない色々なことに挑戦してみることは必要ですし、実際に色々なことをやってみない限りわからないことばかりだと思います。
しかしだからと言って、「これだ!」と思って飛びついたものが、この視野狭窄の観点から必ずしもすべてではない、と思うのです。
むしろそういったものは、「それじゃない可能性が高い」と思っておいた方が良いのではないかと思っています。
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それではどのようにしてその「視野狭窄」を乗り越え、自身の幸せにつながるような道を見つけることができるのでしょうか。
それがまさに「わらしべ長者」ということかもしれませんね。
物語の主人公は非常に貧しい男で、唯一の持ち物はわらしべ一本です。ある日、彼はわらしべと引き換えに何かを手に入れようと思いつきます。
彼の交換は次第に規模を拡大していき、最終的には土地や家を手に入れるまでに至り、最終的には長者となる物語です。
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これは価値の交換により富を増やしていくという物語ですが、自身で見つけたものを全てとは思わず、さらにそこから新しい道を見つけていくというピボットの物語としても読むことができます。
このような物語をタグとして自身の見つけたものが全てではないことを常に念頭に置きながら、また、その見つけたものをテコにしてピボットしていくことを前提として前に進んでいくことが「視野狭窄」を乗り越える道なのではないでしょうか。
■まとめ
・人は容易に自分が見えるものや手にしているものが全てであるという「視野狭窄」に陥ってしまう。
・自身の見えてる範囲よりも圧倒的に世の中は広い。今、自身が手にしているものが全てではないことを前提に物事を見るべきである。
・そのために有効な手段の一つとしてはピボットが考えられるのではないだろうか。
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