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現状の延長線上にない活動を通じた世界認識の拡張がベースになるのだ。[くま日誌]319号


最近、何人かの友人から「副業始めたいんだけど、どうしたらいいかな」という相談をいただくことがありました。

はじめ自分もそうだったんですが、「自分は何ができるのかわからない」という所から始まりますよね。組織の中で団体戦を戦うことと、組織の外に出て個人戦を戦うことでは使う筋肉が違うんですよね。

自分も組織の外で副業をやってみるまで、そもそも自分が何の付加価値を提供できるか、さっぱり分からなかったですから。


副業を始めたいという場合は、次の二つのアプローチがありそうです。一つ目は仕事を紹介してくれるプラットホームに登録してできそうな案件に応募する方法。もう1つが知り合いの会社で働くことです。

私の場合は2つ目のアプローチで副業を始めました。

特に最初の一歩は、「自分が何ができるか分からない」という状態から始まるのですから、「知り合いの会社で働くこと」を目指した方がハードルが低いように思います。


こうした取り組みは、ただ少し実入りが増えるだけの話ではなく、「自分の世界認識を広げていく営み」なのだと思っています。組織で非常に有能な人であっても、違う筋肉を使うわけですから、組織外ではできない自分を再認識したり、新たな能力を開発したりする必要が出てきます。

このような営みを通じて得ることができる最も重要なことは「自分は組織の外に出ても金を稼ぐことができる」という世界認識なのだと思います。

すでにやったことがある人からすると「そんなの簡単じゃん」と思われたりすることであっても、それをしたことのない人にとっては、目の前に大きな壁が立ちはだかっているかのごとく感じますよね。


また逆も然り、ということで個人戦だけで戦っている人にとっては、「どうしたらそんな大人数をまとめて団体戦を戦うことができるのか」という風に思うのではないでしょうか。

この場合も同じく自身の世界を広げていく活動が欠かせないのかなと思います。

私も組織外に出て色々な人にお会いし、お話を聞かせていただく機会も増えました。資源が資源を呼ぶ、という形なのだと思いますが、友人から、その友人をご紹介していただくと言う機会も増えてきました。


このような出会いによって自分の世界認識もさらに広がってくるように思います。最初は別世界だったような世界であっても、その世界にいる方に相当数お会いするうちに、その世界が身近に感じられるようになるから不思議ですよね。

(実際はどうか分かりませんが)気持ちの上では、「自分にもできる」という形になってきますね。


冒頭の副業の話に戻りますが、どのようなことを始めるにせよ、現状の延長線上にないことを始めることは勇気のいることですが、同時に自分の世界認識を拡張してくれることなのだと考えています。

全ての物事は、それを構想することと、実際に構築することの2ステップあると言いますが、その前提として、「それができるという世界認識を持つ」ということがあるように思います。


■まとめ
・副業というのは、実入りを増やすという実利面のメリットもあるが、それ以上に「組織の外でも金を稼げる」という世界認識の拡張をもたらす。

・様々な人に会い、実際に「現状の延長線にないこと」を行動してみて、それができて当然であると勘違いするところまで世界認識を拡張していくことが大切である。

・この認識の上に構想、構築を載せることで構造物を作っていけるのだ。


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