靴メーカーのムーンスター（福岡県久留米市）は、足の関節を無理に曲げることなく軽い力で歩ける機能「ローリングアシスト(R)機能」を搭載した高齢女性向けシューズ「ウェルル(R)」を発売した。デザインは「スリッポンタイプ」「ファスナータイプ」「面ファスナータイプ」の3種類を用意した。価格はいずれも６４９０円（税込）。

　スリッポンタイプの「ウェルル01」

　高齢者は加齢により足や膝の関節が固くなるとともに、柔軟性が少なくなることから若い人よりも歩行時に多くの負担がかかるとされる。しかし、健康でアクティブに行動したいと願う高齢女性が増えている。同社はこうしたニーズに応えるため、足や膝関節への負担が軽く、楽に歩くことができるおしゃれなシューズを開発することにした。

　「ウェルル(R)」は「ローリングアシスト(R)機能」と呼ばれる船底のような形状のソールに特殊ボード（ローリングボード）を内蔵。これにより歩行中の自然な体重移動を促し、前へ進む力をサポートする。「ローリングアシスト(R)機能」により、足関節の動きが少ない高齢者でも軽い力で歩けるようになる。同社が実施した高齢者の歩行検証テストによると、従来のシニア向けシューズと比べ「ウェルル(R)」の方が歩行速度は上昇したという。