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胃がアンコールと叫んでる。「岩下の新生姜を使ったエスニックジンジャーカレー」(タニタカフェ)

正直なことを言うと、発売が待ち焦がれるメニューって、ほとんどない。

期間限定メニューは食べるけど「やっぱりいつもの(常設メニュー)のほうがよかったわ」がお決まりのパターン。

だからわたしにとって「12月に入ったらどうしても食べなきゃならないメニュー」が2つもあるのは、ある意味で奇跡に近い。

ひとつは近所のカフェの月替わりプレートランチ。今月は大好物のビーフストロガノフ。その店のお姉さんが作る料理が実に美味しくて、お姉さんのファンになってしまった。家庭的だけど家じゃ再現できない、天才的なクオリティ。ウチの近所でカルト的人気を誇っている(と、勝手に思っている)。これは週末のtodoに入れた。

もう一つがタニタカフェの「岩下の新生姜を使ったエスニックジンジャーカレー」。先月、岩下の新生姜の日(11月11日)にタニタカフェに行ってから実はずっと気になっていた。岩下の新生姜とカレーって、そもそも字面からして強いし、もう美味しい要素しかない。

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どうやら同僚も気になっていたらしく、昨日いきなり「カレーは明日からだ」「これは取材だ」「食べに行かねば」と全会一致で食べに行くことが決まった。我々こういうときだけ光の速さで事が決まる。そう、これは取材なのだ。

オープンの11時にコレド室町に集合。今度こそ一番乗りだ。顔見知りの社員がお店にいて「あれ? もしかして…」と声をかけられて恥ずかしかった。食い意地だけは一丁前なのがアッサリばれた。

「あいつ一番乗りで来てたぜ」って言われてるに違いない。でも事実だからしかたない。なんといってもこれは取材なのだから。

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お店全体がピンクだったタニタ食堂に対して、タニタカフェはほどよくピンク。これはこれで良い感じ。二人してカレーだとやる気満々すぎるので、ひとつはワンプレートにした。もちろんカレーはわたしが死守した。

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ゴロッと根菜入り 手ごねハンバーグ デミ&きのこソース。メインが選べる野菜たっぷりプレート。安定の美味しさ。

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そしてこちらが本日のお目当て「岩下の新生姜を使用したエスニックジンジャーカレー」(980円)。わたしのなかで茶色は正義なので、これはもう見た目からして優勝確定だ。

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「いただきまーす」とがっつこうとしたら同僚、取り分け皿が欲しいと言い出した。やっぱりカレーが食べたかったらしい。「はんぶんこね」と大人を装いつつ、涼しい顔で取り分け皿を受け取る。

同僚には悪いが、たくさん食べたいので気持ち少なめによそって分けた。この小さな器よりもずっと、わたしの器は小さかった。

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エスニックカレーのココナッツミルクの甘さの奥に、岩下の新生姜のピリッとした感じが後追いしてくる。想像はしていたが、ここまでひき肉とココナッツミルクと岩下の新生姜が合うとは。思ったよりはるかに美味しくて感動。というかもうこれは発明ではないか。

ココナッツミルクのまろやかさと、岩下の新生姜のピリッとした辛さが口のなかで追いかけっこしている。パクパク食べているので、その追いかけっこがどんどん加速していく。

カレー、カレー、カレー、ナス、カレー、カリフラワー、カレー、パプリカ…

ライブで例えると、スタートからアップテンポで飛ばしまくり、わたしの胃という会場のボルテージが上がりっぱなし。やばい、これは止まらない。ミートボールにも岩下の新生姜が入っている。しかも野菜ゴロゴロだから罪悪感も少ない。ライブさながら身体の中からポカポカしてくる。

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もう名前が長いから通称「うまい」でいいんじゃないかと思いながら、修行のごとく無言でスプーンを口に運び続けた。わたしの胃がうまいうまいの雄叫びをあげ、会場の盛り上がりは最高潮。全速力で消化し続ける。

ライブも終盤に差し掛かると終わってほしくないと思うけど、このカレーも、お腹いっぱいになってほしくないと心底願ってしまう味。満たされていく自分の胃が憎い。こんなメニューはなかなか出会えない。

定番メニューにならないだろうか、これ。レトルトがあれば箱で買いたいレベルだ。

米を一粒残さず食べて、お皿の上には名残惜しさだけが残った。お店の人がお水を注いでくれたのに気づいてようやくスプーンを置いた。夢中だったから、たぶん一度もスプーンを置かずに食べ続けていた。ふーっと一息して、現実に戻る。目の前には先に食べ終わっていた同僚。ワンプレートも美味しいが、次回はきっとカレーを注文するのだろう。

わたしの胃が、アンコールと叫ぶ。12月までだから、年内はアンコールし放題だ。

次回はいつ来ようかな。


タニタカフェ コレド室町




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