わたしと社会人野球 ②社会人になったので社会人野球を見にいこう！
社会人になったわたしの目標は、
「都市対抗を見に行く！！！」 だった。
結論を言うと、
都市対抗を見に行くだけでは、全く社会人野球にハマれなかった。
………が、夏のボーナスを２度カメラやレンズで吹っ飛ばしたり、今のように推し選手を見るために狂ったような遠征（２次予選へ日帰り３回・１泊２日が２回、ＧＷ中に名古屋と福岡へ）を繰り返す“きっかけ”を手に入れることができた。
東北福祉大の柴崎利大選手は、
新日鐵住金東海REX(現 日本製鉄東海REX)の柴崎利大選手になった。
ほら！わたしが大学でなんとなく東海地区のノリに合いそうだなあ と思った通り東海地区のチームになった！！！！！！合ってると思うから頑張れよ！！！！！
いつか、そのうち、都市対抗や日本選手権大会に出るだろうから、そのときは見に行くからね！！！！！！
わたしの野球観戦の歴史は、高校野球の応援演奏から始まった。そして大学の吹奏楽部は野球応援はやっていないという衝撃の事実を知り、楽隊に入って野球応援で演奏をした。基本的に同級生の野球を見ていっているので、「わたしも社会人になったし」という単純な理由から社会人野球をの最高峰を見に行こう！！！都市対抗だ！！！！！！！！！ と新入社員の分際で会社の夏の恒例行事ビアガーデンパーティーをビビりながら断り、ビビりながら夜行バスに揺られてオンラインチケットで本当に入場できるのかビビりながら東京ドームへ都市対抗を見に行った。
今までずっと応援席で楽器を吹いていたので、バックネット裏の座席に座って観戦した。選んだ席が冷房直撃で寒くてホットコーヒーをすすりながら観戦することになった。
観戦したのは、第86回都市対抗野球大会 初日の２戦。
①大垣市・西濃運輸 - 福山市 倉敷市・ＪＦＥ西日本
②大阪市・大阪ガス - 東京都・東京ガス
１試合目は、西濃運輸の佐伯投手が印象に残った。
何がどうすごいのかは詳しく説明できないが「この投手がいたから昨年優勝できたんだろうな」という投球をしていた。
西濃運輸硬式野球部 2006～2015在籍
優勝した2014年の都市対抗では橋戸賞を受賞。
２試合目は、とにかくパッチョが可愛かった。パッチョに釘付けだった。
都市対抗を見たわたしの感想は、「まあこんなものか」だった。
好きな選手や知っている選手が、いつか、そのうち、都市対抗や日本選手権大会に出たら見に行こう。
この気持ちが覆される出来事が起こった。
都市対抗後に発表された西濃運輸の佐伯投手の勇退だ。
１度しか見たことない選手だったのに、「あのとき投げていた投手が、”二度とマウンドに上がる姿を見れない”」という現実が重くわたしの心にのしかかった。
”野球を辞める”という終わりの時は、大好きな選手にも訪れる。
「いつか、そのうち、見れるだろう。」なんて言ってはいれないんだ。
観戦計画を立てようとしたが、仕事が忙しくて…毎月稼働が半年続くとかいう…忙しい年に入社してしまって…でも、車を手に入れて長時間運転ができるようになった。新人で本当に忙しい１年を乗り越えたから社内の信頼を多少なりとも勝ち得た。無駄な時間ではなかったと言えるけど、観戦するのが翌年のシーズンになってしまったのは少し後悔している。
社会人野球では、活躍する好きな選手をたくさん撮りたいと思った。
大学の時も写真は撮っていたが、楽器があるからと持ち運び重視の小さいミラーレス一眼だったし、演奏もあるからと打撃の写真は数えるほどしかなかった。
好きな選手は、新聞や雑誌にでかでかと写真が載るような選手ではない。世紀の大活躍があったとしても、カメラマンも油断してろくな写真を撮らないだろう。これは断言できる。
やはり、ないものは自分で作るしかない。初めて満額支給の夏のボーナスでデジタル一眼を買った。
2016年9月3日 東海地区日本選手権最終予選
新日鐵住金東海REX2-0ジェイプロジェクト
ダブルレンズキットの望遠250で撮ってた。１塁コーチャーが初めて撮った姿。しかもこの時はスポーツモードで撮っているという体たらく。
その翌年には150-600のバズーカレンズをなかなかホテルが取れないのと慣れない仕事内容のストレスで出張中にやけくそ購入した。
2017年7月20日 都市対抗
HONDA0-3新日鐵住金東海REX
外野席からの打席。これが撮りたくてバズーカを買ったようなもの。2016年の日本選手権でドーム撮影が下手くそすぎて泣いたので、リベンジを誓って東京ドームへ向かった。
さらに今年は純正レンズに手を出した。
これが自分のできる最高のレンズの投資だと思っている。
2019年5月27日 都市対抗東海地区２次予選
日本製鉄東海REX0-6三菱自動車岡崎＜シートノック＞
最近シートノックでライナーをやっているのを狙って撮れたのは純正レンズのお陰です。
お金や時間をかけて挑戦していこうと思えるカメラという世界を見つけることができたので、わたしは社会人として働いて稼いでなんとか生きながらえていると思う。
あの時、都市対抗を見に行って佐伯投手を見なければ、社会人野球の厳しさ、その中で野球をする好きな選手の姿は最高にかっこよくて素晴らしいことに気づくことはできなかっただろう。
わたしと社会人野球 ③心に住み着いたHATAKEYAMAさんと好きな選手が勇退したときのことを考える に続く
＜追記＞
ベーブルース杯や高山大会で西濃運輸野球部コーチとなった佐伯投手とすれ違いましたが、オーラが凄すぎて直視できなかったです 笑