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12冊目

“時間が解決してくれる。そんな言葉は聞くけれど、時間は早送りできないし、一秒は長い。今辛いのに、時間は同じ速さでしか流れてくれない。そうじゃない。今、助けてくれ。今、救ってくれ。今、辛いんだよ。今、悲しいんだ。 と、頭を抱えているわたしが、 「100冊の本に救いを求める。」 noteを開設しました。 ”

という、こころの叫びからはじまったこのnote 
本日は13冊目をご紹介します。


12冊目。
『ティンダー・レモンケーキ・エフェクト』
(葉山莉子/タバブックス)

装丁や見た目に惹かれて購入することをジャケ買いと言うけれど、
この本を買った時のわたしは「一目惚れした」と表現するのが適している気がします。
なんかいいな~とか、すてきだな~とか曖昧な感覚ではなく、読まねば!と天啓を受けたように出会った一冊でした。いきなり大げさだけど、かなり本気です。

100冊の本に救いを求める 12冊目

http://tababooks.com/books/tinderlemoncakeeffect

Tinder上で「日記」と名乗り、夜な夜な毎日、日記を送る。
そんなPOPに吸い寄せられて手に取りました。
さっきは一目惚れと言ったけど、正確にはたぶん、一読惚れ(?)
 
うううう とか はあああ とか声未満の音を漏らしまくって読み切ってから、
出来る限りたくさんの人におすすめしました。
 
あまりにも好きすぎて。
 
世代的にもきっと同じくらいなのもあってか、なんだかいちいち共感した。
生活スタイルも住んでいる場所もちがうけれど、わかってしま(う気になることが多くて)わたしはただ彼女の日記を読んだだけだけど、同志が出来たような感覚でした。
生きるという、曖昧でわかりにくいルールで生きている人間同士の、親近感みたいな。
よく、エッセイと日記の違いは他人が読むかどうかだっていうけれど、彼女の日記は確かに日記だった。人に送っているわけだから、読まれてはいるのに、誰かが読むからと言って書くことを変えたりはしないように感じる。そういう正直さを感じる本だった。
 
他にも語りたいようなことはたくさんあるけど、私の感想なんかより彼女の日記やnoteがおもしろいから、ぜひよんでほしい。


特にここ、めっちゃすき。

“性病については、前回も少し触れましたが、ちょうど治療真っ只中だったんですよね。わたしがかかった尖圭コンジローマに関しては、男性側は自覚症状がなく、女性側にうつしてしまうことがあるウイルスです。だからティンダーにいる男性たちに向けて「お前らのせいだからな」って気持ちも少しありながら書いてました(笑)”

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