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6冊目

6冊目『蟷螂の檻』
(彩景でりこ/祥伝社)

再び漫画、今回はBL漫画です。
BL好きの後輩に強く強くおススメされたので手に取った今回の一冊。

本について語るブログでこんなのご法度かもですが

まっっっったく言葉にならない…
すごいものを読みました。なにごと…。


あらすじはこんな感じ。地方名家・當間家の跡取りとして厳しく育てられてきた育郎(いくろう)は、座敷牢に匿われる妾腹の兄・蘭蔵(らんぞう)に父の関心のすべてを奪われていた。辛くとも気丈に振舞う育郎だったが、そのそばには、常に一人の男がいた。典彦(のりひこ)。育郎が幼い頃から仕える年上の使用人である。典彦は、孤独な育郎を蛇のように愛でた。深い口づけを教え、 性処理とうそぶきながら股を開かせ、その長い指で尻を抉った。そうして育郎に快楽の種を植え付け 体をいやらしく変えていった。そして数年後、事態は一変する。當間家当主が死に、育郎が次代を継ぐ時が来て――!?

まず、どんな設定…!

本好きにとって明治~昭和初期って惹かれがちな時代設定だと思うんですけど(決めつけ)、明治!って思ってほんのりわくわくしながら読んだら、超びっくりしました。よく考えたら、表紙からめちゃくちゃ重たそうではあるんですけど…

だって、元気がない先輩に勧めるならもっと平和な本になりませんか?
なりませんかね?

後輩にそう質問したところ、
「ハッピーな話を読んでも救われないと思って……」
との回答。たしかに…。あんまりハッピーすぎても救われない…。

そんなこんなでどんより具合にびっくりしたものの、ストーリーとしてはものすごくすごかったです。構成力…。ホラーじゃないのに、(ボーイズ)恋愛漫画を読んでるのに、時折「ひっ…」と言ってしまう。人間の深く深く深くまで、しぬほど煮詰めて水分飛ばしまくってカラカラの状態で実食!みたいな。そんなインパクトでした。濃い。

絶句。衝撃。驚愕。
他のことが何も考えられなくなるくらいのインパクトでした…。
とんでもない闇BLです。

100冊の本に救いを求める6冊目POP

著者、彩景でりこ先生。
さいけでりこ
サイケデリック…

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