【2018年のアニメ総決算②】これが2018年のベストアニメ10作だ!

2018年のアニメ総決算!第2弾の本記事では、2018年のベストアニメ10作を発表します。1年間で122作を視聴した男・清水氏が選ぶ『本当に面白かったアニメTOP10』とは?門外漢の方にもわかりやすい解説付き。

※本記事は「2018年のアニメ総決算」の第2弾です。先に第1弾の記事をご覧いただくことをお勧めします。


<第2部:「作品賞」発表>

インタビュアー「続いては第2部、『作品賞』発表!2018年のベストアニメ10作の発表です。お相手は引き続き清水さん」

清水「どうぞよろしく」

インタビュアー「いやぁ、実に楽しみですね。それでは早速まいりましょう。まずは第10位……ではなくて、いきなり第1位!」

清水「(……えっ、マジで?)」

(ドラムロール)

清水「……」

インタビュアー「……」

清水「……1位は『オーバーロードⅡ・Ⅲ』です」

(万雷の拍手)


1位:オーバーロードⅡ・Ⅲ

 『オバロ』は、2018年1〜4月に『Ⅱ』(第2期)、同7〜10月に『Ⅲ』(第3期)が放映されました。

 ちなみに第1期の放映は2015年7〜9月。

 さて、これから清水さんに『オバロ』の魅力を伺ってまいりますが、『オバロ』の世界観やストーリーをご存じでないと理解しづらいと思います。そこで、まずは、本作のあらすじをご紹介します。


<最低限度のネタバレにとどめつつ、またアニメやらゲームやらに詳しくない方にも配慮した……『オバロ』のあらすじ>

 ……時は2138年。主人公は冴えない青年サラリーマン、鈴木悟。彼は一大ブームを巻き起こしたVR型のMMORPG(※)「ユグドラシル」のヘビーユーザーであった。

 彼の「ユグドラシル」内での名前は、「モモンガ」。

 そんな彼が操作するキャラは「スケルトン・メイジ」。すなわち「骸骨姿の魔法使い」(私のクソ絵で大変恐縮ですが、先ほど掲載したイラストをご参照ください。要するに骨丸出しの骸骨男です)。

 さて、あれやこれやがあって、彼は、彼同様に異形のキャラでプレイするプレイヤーたちと親交を深めていく

 やがて仲間たちと共にギルド(※)を立ち上げる日がやってくる。彼は仲間たちからの後押しもあり、ギルド「アインズ・ウール・ゴウン」を結成し、ギルド長(※)に就任するギルドの拠点は「ナザリック地下大墳墓」という難攻不落の要塞。

 その後、数々の難題を乗り越え、偉業を達成し、「アインズ・ウール・ゴウン」の名は「ユグドラシル」内に知れ渡っていく

 だが、時は残酷なもの。「ユグドラシル」の人気は衰退し、かつて41人いたギルドメンバーもゲームから去っていく。彼はたった1人でゲームを続けるが、やがて「ユグドラシル」のサービス終了が決まる

 そしてサービス終了の日。彼はサービスが終わり、強制的にログアウトされるのを待つ。しかし日付が変わってもその時が来ない。何かがおかしい。

 ……一体全体何が起きたというのか?

・気がつくと、彼は、「ナザリック地下大墳墓」やそこに住まうNPC(※)と共に異世界へ転移していた。

彼自身が骸骨姿の魔法使いになっていた。すなわち、その骸骨は、鈴木悟=モモンガの操作するゲーム内キャラではなく、「彼自身」であった。よって、彼らが転移したその世界は、彼にとっては「現実」であった。

・「ナザリック地下大墳墓」に住まうNPCが自我を持ち、まるで生きた人間のように振る舞い始めた。

・NPCたちは、彼に対して強烈な忠誠心を抱いていた

 その後、彼はギルド長としての役割を積極的に引き受け、NPCたちを率いて、その世界の各勢力と対峙するようになる。

 なお、転移後、彼は「アインズ・ウール・ゴウン」と名乗るようになる。そう、それは彼が長を務めていたギルドの名である。「アインズ・ウール・ゴウン」は「ユグドラシル」内では有名であったため、自分と共にこの世界に転移してきた人間がいるとすれば何らかの反応を示すに違いないと考えてのことである。

 かくして異形の集団を率いる魔王的存在、アインズが誕生したのであった


 ……というわけです。『オバロ』の大雑把なあらすじをご理解いただけたかと思います。

 さて、ただいまご覧いただいた通り、『オバロ』はいわゆる異世界転移ものです。

 「異世界転移もの」、もしくは「異世界転生もの」といえば、「なろう系」(※)を中心に、ラノベやアニメ、マンガの世界で昨今大量生産されているジャンルで、設定も世界観もストーリーもキャラも、あれもこれもどれもそれも焼き直しではないかと揶揄されることも少なくありません

 確かにそういった傾向はありますが、無論全てが全てテンプレ頼みの二番煎じというわけではなく、素晴らしい傑作も存在します……そう、例えば『オバロ』がそうであるように

清水「『オバロ』が、昨今多く見られる異世界転移・転生ものと大きく異なることは明確でしょう。主人公の外見からしてそうです。一般的な異世界転移・転生ものでは、主人公は中肉中背で、内向的な男性です。ところが『オバロ』のアインズは逞しい骸骨」

インタビュアー「ふむふむ」

清水「また、多くの作品では主人公1人が転移・転生し、移動後の世界で仲間(パーティメンバー)を集めています。しかし『オバロ』では、アインズはNPC数百人と共に転移しました」

インタビュアー「大勢さんですね。そんな『オバロ』の魅力はどこにあるのでしょうか?

清水「一言でいえば、NPCや敵対者がアインズの言動を勝手に深読みして、物語が予想外の方向に進んでいくという点でしょう」

インタビュアー「ほぉ」

清水「わかりやすい例が、NPCとのやり取りです。そもそもアインズは、元は単なるサラリーマン。帝王学を修めたわけではないし、戦闘力が最も優れているわけでもありません。アインズはNPCの忠誠に応えたいと考えていますが、そう容易いことではありません」

インタビュアー「まぁ、ある日突然悪魔のような連中を率いろと言われても、なかなか厳しいものがあるでしょうねぇ」

清水「ではどうするか?」

インタビュアー「元の世界に帰る!」

清水「……違います」

インタビュアー「……」

清水知ったかぶりをするんですね。NPCたちはアインズを絶対的な支配者として神聖視しており、彼がどんな阿呆な言動をとろうとも勝手に深読み……というか勘違いしてくれるわけですから、アインズにとっては好都合といえます」

インタビュアー「なるほど」

清水「特にこれは、ナザリック最高の頭脳の持ち主にして、アインズに対する忠誠度も群を抜いて高いデミウルゴスというキャラにおいて顕著です。例えば……アインズが妙ちきりんなことをして、NPCから間違っているのではないかと指摘されたとします。そんな時、デミウルゴスが颯爽と登場して『君たちはアインズ様の真意がわからないのか?』と言う。一体どういうことか、とNPCたち。アインズは心中穏やかではないものの、平静を装って『デミウルゴス、説明してやりなさい』。そしてデミウルゴスが、アインズの考えの遥か上を行く素晴らしいアイデア、もしくはとんでもないアイデアを披露する。話を聞いたNPCたちは感嘆の声を漏らします。『さすがはアインズ様。私たちとは違う!』。一方のアインズは『さすがデミウルゴスは頭がよいなぁ』と感心しているものの、そんなことはおくびにも出さず、『よくぞ私の考えを理解した』と鷹揚にうなずく。デミウルゴスは『アインズ様の深い考え、私にはここまでしか読めませんでしたが』と謙遜……という具合です」

インタビュアー「ほぉ!」

清水「異世界の人々との戦いも似たようなもので、敵対者が『何か特別な意味があるに違いない』とアインズの言動を深読みしてドツボにハマるパターンが見られます」

インタビュアー「なるほどねぇ」

清水「NPCや敵対者がアインズの斜め上を行く反応を示したり、アインズが見た目とは違って内心では大混乱していたり、大いに笑えますよ。私は原作のラノベを読んでいないので、この先どんな展開になるのだろうと毎回ワクワクしていました」


※MMORPG:Massively Multiplayer Online Role-Playing Gameの略称。日本語では「大規模多人数同時参加型オンラインRPG」。すなわち、サーバ内にとある世界が構築され、多数のプレイヤーがコンピュータを通じてそこにアクセスして交流したり、協力したり、敵対したりするタイプのゲームのこと。コンピュータRPGといえば、日本では80年代から『ドラクエ』、『FF(ファイナルファンタジー)』などがよく知られている。従来のそうしたゲームでは、自分(プレイヤー)以外は全員コンピュータ(NPC)だったが、そうではなくて、他のキャラも生身の誰かが操っているというのがMMORPGの特徴。ちなみに『ドラクエ』シリーズでいえば『Ⅹ』、『FF』シリーズでいえば『XI』と『XIV』がMMORPGである。

※ギルド:元々は西欧に見られた職業別組合のこと。転じて、RPGを中心としたフィクションの世界では、「共通の目的の下に集ったチーム」のこと。比較的近い概念に「パーティ」があるが、パーティが「その時に集まった仲間」程度の意味であるのに対して、ギルドは「一度結成したらそう簡単には離れられない」「組織として足並み揃った行動が求められる」といった傾向がある。また、「クラン」という概念もあるが、これはギルドと概ね同じ意味と認識して問題ない……が、これはあくまでも一般論。「ギルド」にしろ「パーティ」にしろ「クラン」にしろ、人によって、または作品によって異なるニュアンスが込められていることがあるので注意。

※ギルド長:ギルドのリーダーのこと。

※NPC:Non Player Characterの略称。主にRPGにおいて、「生身のプレイヤーが操作しているキャラ」ではないキャラのこと。要するにコンピュータが操っているキャラのこと。

※「なろう系」第1部第2章「昨今のトレンド」で詳しく議論しています。合わせてご参照ください。


2位:ヒナまつり

 2018年のベストアニメ、2位は……『ヒナまつり』です!

 ひな祭りといえば女の子の健やかな成長を祈るあの3月3日の行事のこと。ところで3月3日というのは『こち亀』の両津勘吉の誕生日でもあって、初期の頃には大原部長やら戸塚やら寺井やら中川やらが「両津の誕生日は3月3日なんだぜ!」「マジかよ!あの野郎がひな祭りに生まれたって!?こりゃあ傑作だぜ!」と爆笑、両津をからかってやろうとするエピソードが何度かありました。私、『こち亀』の大ファンでして、コミックス全200巻を一体何度読み直したことか。特に好きな女性キャラは疲労困憊で目元にくっきりクマのできた麗子(123巻に収録された「第1回省エネエコロジー我慢大会!の巻」の麗子は至高)でして……まぁ今はそんなことはどうでもよいわけですが、連載をリアルタイムで読んでいた人は「アハハ!あの粗野な両津がひな祭りに生まれたんだってさ!こりゃあ傑作!」といった反応を示していたのでしょうか?今となっては笑いどころがピンと来ないでやや戸惑ってしまうのですが……って、この『ヒナまつり』はそのひな祭りではありません

 本作は、若きインテリヤクザである新田と、ある日突然異世界からやってきた超能力者の少女・ヒナを中心としたギャグアニメです。タイトルの「ヒナまつり」の「ヒナ」は主人公の名前に由来しているわけですね。

清水「(前振りが無駄に長い……)」

インタビュアー「さて、清水さんは、放映当初から本作を絶賛していましたよね。私、てっきり本作が1位にランクインするものと思っていました」

清水「はい、『オバロ』と『ヒナまつり』のいずれを1位にするか大変迷いました。『ヒナまつり』は基本的に1話完結型の作品なのですが、すべてのエピソードが安定的に面白かったという点で稀有な作品です。どんなアニメにも、面白くないエピソード、これはない方がよかったのではないかと首を捻りたくなる展開があるものです。特にギャグアニメではこの傾向が顕著かと思いますが、本作は違います。12週連続で基準点をしっかり超えてきた印象です」

インタビュアー「それはすごい」

清水「本作はギャグアニメです。笑えて当然なのですが……まぁ、ギャグは難しいですからね。その当たり前のことを当たり前にこなしているのが本作の魅力です」

インタビュアー「どのようなところが笑えるのでしょうか?」

清水「一言でいえばテンポのよさということになるのですが……ギャグの面白さを理屈立てて話すのは難しいですねぇ。あー……そうですね。私が好きなのは……ヒナや、ヒナを処分すべくやってきた超能力少女のアンズ、あるいはヒナの同級生の女子中学生、そんな少女たちが周りの大人たちを振り回す作品……かと思いきや、実際には大人たちがあまりにクズすぎて、寧ろ少女たちの方がよほどまともに見える点です」

インタビュアー「ほぉ」

清水「まぁ、少女たちの方も相当アレで、例えばヒナは新田が大切にしている骨董品を超能力で破壊したり、自ら学校に行きたいと申し出て、いざ登校するようになったらずっと居眠りしていたりするわけですが」

インタビュアー「『全員クズ』というわけですね」

清水「……」

インタビュアー「……『アウトレイジ』のキャッチコピー『全員悪人』のパロディです」

清水「……大変わかりづらいですね」

インタビュアー「……そうですね」

清水「……また、脇役がしっかり描かれており、丁寧に作られていると感じました。例えば、アンズという少女。彼女に関するエピソードを並べてみると……

・ヒナを処分すべく『組織』から送り込まれる。

・ヒナと決闘。しかし力及ばず。

・ヒナと和解する。

・転送装置で帰還しようとするが、装置が故障しており、行き場を失う。

・ホームレスになる。

・ホームレスの『やっさん』たちから生きる知恵を学ぶ。また、人として大切なことも学び、人間的に成長していく。

・生活の場となっていた公園が自治体の整理事業の対象となり、ホームレス仲間と別れる。

・中華料理店で、住み込みで働き始める。

 ……という具合ですからね」

インタビュアー「あれ?アンズという少女が主役なんでしたっけ?」

清水「いえ、脇役の1人ですね」

インタビュアー「うーん……今のお話を聞くと、それだけで1つの独立したマンガになりそうですね。そういう意味で、随分贅沢な作品なんですね」

清水「まったく同意です」


3位:ポプテピピック

 第3位は……「クソアニメ」(※)でお馴染みの『ポプテピ』です!

 キャッチコピーは「どうあがいても、クソ」

 チャレンジングな仕掛けが話題を呼んだ作品で、例えば……

・主人公のポプ子とピピ美を演じる声優が各話、各パートごとに異なる(※)。

・前半15分と、後半15分で、ほぼまったく同じアニメを流す(後半は「再放送」と称された)。

・パロディが大量に仕込まれている(※)。

・ストーリーの途中で、突如実写になる。

 ……など。

 話題性においてはずば抜けていた『ポプテピ』ですが、無論それだけではありません

 清水氏は、演出上の実験性と、エンタテイメント性とが高い次元で融合しており、原作の面白さがしっかりとアニメに反映されていたと絶賛します。

 『ポプテピ』は、1回の放映枠(およそ30分。しかし上述の通り、前半と後半で同じ内容を繰り返すため、実際には15分)で5~8個程度の短いコーナーが展開される形式の作品で、具体的には「POP TEAM EPIC」「POP TEAM 8BIT」「POP TEAM DANCE.」などのコーナーがありました。

 その中でも清水氏が一押しするのが「ボブネミミッミ」

 「ボブネミミッミ」は、クソアニメ『ポプテピ』の中でもとりわけクソとして知られるコーナーで、ゲテモノの中のゲテモノ、キワモノの中のキワモノといえるでしょう(以上、すべて賛辞)。脚本や演出は極めて丁寧に作られているものの、作画が致命的に崩壊しており(もちろんわざと)、ファンの間でも「クソアニメの中のクソ」と賛否両論、喧々諤々なのです。

清水「『ボブネミミッミ』はよかったですね」

インタビュアー「悪ふざけ以外の何物でもなかった気がしますが……」

清水「確かに。しかしそんな中で『エイサイハラマスコイおどり』(※)などのインターネット・ミームを生み出しているのですから、これはすごいことです」

インタビュアー「なるほど」

清水「2017年放映の『けものフレンズ』もそうでしたが、視聴者がTwitterなどで盛り上がれる要素を持つアニメがヒットしやすいのだということを再認識しました」

インタビュー「SNS時代らしいヒットだったといえそうですね。つまり、『ポプテピ』はそれを狙い、上手くハマったということですか?」

清水「そうですね。おそらくは制作者の狙い通りでしょう。もちろん、狙ったからといってそう易々と成功するものではありません」

インタビュアー「一歩間違えば、単なるイタイだけの作品ですよね」

清水「そんな中で狙い通りにヒットさせたわけで、やはりこれは特筆すべきことです」

 最後に、全体を通じて最も印象に残っているシーンを訊きました。

清水「第12話に登場する『SDガンダム外伝 騎士ガンダム物語』のパロディが面白かったですね。スペリオルドラゴンがジークジオンにとどめを刺す場面の動きが完璧にトレースされていたのには笑いました。アハハ」

インタビュアー「(マニアックだなぁ……)大変よくわかりました。ありがとうございます」


※クソアニメ:公式による自称。なお、原作マンガは「クソ漫画」を自称。

※ポプ子とピピ美を演じる声優が各話、各パートごとに異なる:『ポプテピ』は全12話だったので、「12話×2(前半パート、後半パート)=24」、すなわち、「ポプ子」「ピピ美」という単一のキャラをそれぞれ24人の声優が演じていた。ポプ子を演じた声優は、江原正士、三ツ矢雄二、悠木碧、古川登志夫、小松未可子、中尾隆聖、日笠陽子、玄田哲章、金田朋子、中村悠一、三瓶由布子、下野紘、こおろぎさとみ、森久保祥太郎、諸星すみれ、小野坂昌也、中村繪里子、斉藤壮馬、徳井青空、小山力也、水樹奈々、郷田ほづみ、小山茉美、速水奨のみなさん。また、ピピ美の方は大塚芳忠、日髙のり子、竹達彩奈、千葉繁、上坂すみれ、若本規夫、佐藤聡美、神谷明、小林ゆう、杉田智和、名塚佳織、梶裕貴、矢島晶子、鳥海浩輔、田所あずさ、浪川大輔、今井麻美、石川界人、三森すずこ、高木渉、能登麻美子、銀河万丈、三石琴乃、中田譲治のみなさん(以上、全員敬称略)。

※パロディが大量:第1話だけで15以上のパロディがあった。

※「エイサイハラマスコイおどり」:ポプ子考案のダンス。掛け声は「エイサァァ~イ、ハラマスコ~イ」。


4位:あかねさす少女

 2018年のベストアニメ、4位に登場したのは『あかねさす少女』

 清水氏の総評は、「華美ではないものの、じっくり丁寧に作られた良作」。

 マスター・オブ・アニメこと清水氏を唸らせる玄人好みの本作ですが……実は清水氏、1~2話を見たあたりではよい印象は持たなかったとのことです。

 一体どういうことでしょうか?

 まずはこの辺りから詳しく訊いてみましょう。

清水「1話を見て最初に思ったのは『あまりパッとしない作品だなぁ』ということ。また、同時期にスマホ向けゲームがサービスインしたので、『ああ、いつものスマホゲームのアニメ化作品なのかぁ』とも感じました」

インタビュアー「『いつものスマホゲームのアニメ化作品』というと……」

清水「過去、『進撃のバハムート』、『グランブルーファンタジー』などがありました」

インタビュアー「……ちなみに、その『いつもの』というのはあまりよい意味ではないですよね?」

清水「んー……スマホゲームをアニメ化すると、キャラを出しすぎる傾向があるんですよね

インタビュアー「ほぉ」

清水「まぁ、ゲームに登場する各キャラにファンがいて、ファンは自分の好きなキャラが動いているところを見たいでしょうから、結果的に大量のキャラを登場させることになるのは致し方ないわけですが……」

インタビュアー「なるほど」

 清水氏によると、登場人物が増えることでどうしても1人1人の描写が減り、人物の掘り下げが不足してしまうのが問題なのだといいます。

清水「それに対して『あかねさす少女』は主要人物を『ラヂ研』(※)の5人に絞り、しかも前半は人物描写に十分な時間を割いていました。したがって後半になると、5人のキャラがしっかり立っており、丁寧に作られていると感じることができました」

 また、エンディングテーマ曲の『壊れかけのRadio』(※)も素晴らしかった、と清水氏。

清水「『壊れかけのRadio』といえば言わずと知れた名曲ですが、アニメのエンディングテーマとしてもとてもよくハマっていました」

インタビュアー「ほぉ」

清水「何というか……深夜アニメのエンデイングはどれもこれも似たような雰囲気があるように思うのですが、『壊れかけのRadio』はやや異質に感じました。よい意味で、近年類を見ない雰囲気になっていたといえます」

インタビュアー「なるほど」


※「ラヂ研」:正式には「鉱石ラヂオ研究会」。本作の中心人物5人が所属する部活動のこと。「鉱石ラヂオ研究会」といいながら、実際には都市伝説を検証するなどしている。

※『壊れかけのRadio』:徳永英明さんの傑作。『あかねさす少女』のエンディングには、和島あみさんによるカバー曲が使われた。


5位:ゴールデンカムイ

 5位に登場したのは、明治時代末期の北海道を舞台にした『金カム』

 2018年4〜6月に1期、10〜12月に2期が放映された分割2クール型の作品です。なお、今回は1期、2期合わせての評価となります。

 1期の最初の頃はバトルが多くてドンパチ戦う作品なのかと思ったが、よい意味で予想が裏切られた、と清水氏。

清水「主人公の杉元佐一とアシㇼパが旅をする中で、土方歳三一味や、鶴見中尉率いる第七師団小隊と出会い、対立していくのかと思ったのですが、実際には各勢力との間で様々なキャラが行ったり来たりすることになり……敵と味方の線引きが明確ではないのが面白かったですね。単なるバトルものにはない独特の雰囲気がありました」

インタビュアー「なるほど」

清水「2期の最後の方では、主人公の杉元が、かつて戦った第七師団小隊の谷垣、尾形と相撲を取っていましたからね」

 ところで『金カム』といえば、「ラッコ鍋」が大きな話題を呼び、一時、Twitterの世界トレンドで9位にランクインしていました。「日本のランキング」ではなくて「世界のランキング」ですからね。ラッコ鍋、強し。

 清水氏も、ラッコ鍋は強く印象に残っていると語ります。

インタビュアー「ラッコ鍋?」

清水「本作は基本的にはバトルアニメですが、毎回様々な料理が登場し、その意味でグルメアニメの側面も持っています。そんな『金カム』の20話に登場したのがラッコ鍋です」

 ラッコ鍋とは如何なるものか?

 そのものズバリ、ラッコ肉を煮た鍋なのですが……アイヌには、ラッコ肉が煮える匂いは性欲を増進させるという言い伝えあるそうで、その場に集まった男4人は妙な雰囲気となり……。

清水「かくして、最終的には相撲を取るわけです」

インタビュアー「……ハァ?」

清水『スポーツで性欲を発散させよう』という保健体育的発想です。大変にユニークで、そしてまた非常に話題を呼んだシーンですね。アハハ」

インタビュアー「……なるほど。では、『金カム』を一言でいえば『相撲』ということでよろしいでしょうか?」

清水「……それは……どうでしょう?」


6:Lostorage conflated WIXOSS

 6位にランクインしたのは『WIXOSS』シリーズの最新作。

 ちなみに、「WIXOSS」は「ウィクソス」……ではなくて「ウィクロス」と読みます。

 「WIXOSS」シリーズはTCG(トレーディング・カード・ゲーム)を中心としたメディアミックス作品で、テレビ放映されたアニメだけでもこれが4作目(つまり、本作は第4期)。

 2014年に始まった人気作品群です。

・第1期:selector infected WIXOSS(2014年4〜6月)

・第2期:selector spread WIXOSS(2014年10〜12月)

・第3期:Lostorage incited WIXOSS(2016年10〜12月)

・第4期:Lostorage conflated WIXOSS(2018年4〜6月)

 無論、アニメ界の生き証人こと清水氏は1〜3期もしっかりリアルタイムで視聴済み。

清水「シリーズ作品のメリットは、過去作で積み上げてきたものがあるので、第1話からすぐに物語に没頭できることです。『これは一体どのような物語なのか?』『このキャラはどんな役割を担うのか?』などと頭を悩ませる必要がないですからね。本作もまた、物語の序盤からじっくり楽しむことができました

 なお、本作のタイトル「Lostorage conflated WIXOSS」の「Lostrage」は造語。主人公たち(主に女子中学生)が記憶を賭けてTCGで戦うというストーリーを踏まえて考えると、「Lost(失う)」と「Storage(記憶装置)」を掛け合わせた言葉だと思われます。

インタビュアー「それでは早速本作の魅力をお伺い……」

清水「蒼井晶!」

インタビュアー「……ん?」

清水「……『アキラッキー』の口癖でお馴染み、蒼井晶。本作の魅力は、8割方彼女によるものだといえるでしょう」

インタビュアー「……」

清水「その壊れ方は必見です」

インタビュアー「……大変よくわかりました」

※蒼井晶は、後述の「BCC(ベスト・コメディ・キャラクター)賞」にランクインしています。彼女の魅力については「第3部:『キャラ別賞』発表」をご覧ください。


7位:ひもてはうす

 7位にランクインしたのは……『ひもてはうす』です!

 本作は1話15分の短編アニメ。15分の内、前半には台本があるものの、後半は声優がアドリブで演じているのが特徴です。

 こうした「声優のアドリブパートがある15分アニメ」には先例があり、清水氏によるとその代表格が『gdgd妖精s』(※)とのこと。清水氏は同作に敬意を表し、このタイプの作品を「gdgd系」と呼んでいるそうです。

 なお、『ひもてはうす』と同時期に放映された『でびどる!』も「gdgd系」に該当します。

 ところで……このタイプの作品は当たり外れが大きいため視聴時には注意を要する、と清水氏。

清水『ひもてはうす』はこうしたタイプの作品の中では久々のヒット作といえるでしょう。『gdgd妖精s』で脚本を担当した石ダテコー太郎さんが監督を務め、『gdgd系』の常連声優である三森すずこさん、明坂聡美さん、上坂すみれさんらが主要キャラを演じるという鉄壁の布陣……ではありますが、実は第1話から快調な滑り出しだったわけではありません

 さて、ここで『ひもてはうす』の概要をご説明しましょう。

 本作の中心人物は、20代前半の女性5人と猫1匹。

 5人の共通点は特殊能力を持っていることと、非モテに悩み、何とかしてモテたいと願っていること。

 そんな彼女たちが共同生活を送る中であれやこれやがあって、私たち視聴者はそのやりとりを楽しむ……という作品です。

 本作の問題点は、彼女たちの持つ「特殊能力」にあった、と清水氏。上述の通り、5人はそれぞれ特殊能力を持っており、すなわち……

・本郷たえ:分身する

・紐手こころ:人の心を読む

・紐手きなみ:強力なエネルギー波を発する

・紐手ときよ:時を止める

・新井みなも:他人の能力をコピーする

 という具合です。

清水「序盤はこの能力を使って何かしようとするエピソードが多かったのですが……正直いまいちな印象でした。ところが6話、7話と物語が進むと、能力が登場しなくなるのです」

インタビュアー「ほぉ。何があったのでしょうか?」

清水「さぁ?」

インタビュアー「……」

清水「ただ、確かに特殊能力の登場しないエピソードの方が面白かったので、これは正しい判断だったと思います。結果、本作は尻上がりに面白くなりました」

 かくして2018年の年間ランキング7位に至った次第。

 さて、それでは、本作の魅力はどこにあったのでしょうか?

清水「無論、声優の力でしょう。アドリブパートが実に面白かった!特に光っていたのは上坂すみれさんです」

インタビュアー「ほぉ」

清水「時に周りが凍りつくような上坂さんの毒舌は、平成最後の年末に相応しい怪演だったといえるでしょう」


※『gdgd妖精s』:2011年および2013年に放映されたアニメ。タイトルの読み方は「グダグダ・フェアリーズ」。


8位:ハイスコアガール

 8位に登場したのは……『ハイスコアガール』です!

 本作は、格ゲーブーム全盛期の90年代を舞台にした作品。ゲームメーカーの協力を得て、作中には『ストリートファイターⅡ』、『ファイナルファイト』、『THE功夫』、『R-TYPE』、『奇々怪界』、『源平討魔伝』、『ビジランテ』、『クレイジークライマー』、『プーヤン』、『スペースハリアー』など、数々の名作が登場します(※)。

インタビュアー「本作のファンからは『登場する格ゲーが懐かしかった。今やすべてが懐かしい』、『あの熱い夏を思い出した』といった声が上がっているようですが、清水さんもそのような点を評価されたのでしょうか?」

清水「違います」

インタビュアー「……」

清水「私はあまりゲーセンには行きませんし、格ゲーも嗜みません」

インタビュアー「……」

清水「そもそも私、主人公よりも少し年下なので、プレイしてきたゲームタイトルもズレています」

インタビュアー「……」

清水「しかし……」

インタビュアー「……?」

清水「しかし、私もまたゲーマーの端くれ。主人公のゲームに懸ける熱い情熱には大いに共感できるものがありました」

インタビュアー「(私はゲーマーではないのでよくわかりませんが……)ハハァ、なるほど」

清水「また、ヒロインの大野晶さんの魅力には特筆すべきものがあります。ズバリ、ゲームが強い女の子はかわいい!」

インタビュアー「(それはよくわかる!)」

清水「熱い主人公に、魅力的なヒロイン。まさに王道作品だったといえるでしょう」

※大野晶は、後述の「BMC(ベスト・萌・キャラクター)賞」にランクインしています。彼女の魅力については「第3部:『キャラ別賞』発表」をご覧ください。


※数々の名作が登場:上述した10タイトルは、本作の2話までに登場する作品。もちろん3話以降も様々なタイトルが登場する。


9位:はねバド!

 9位にランクインしたのは……『はねバド!』

 タイトルの「バド」はバドミントンのことで、すなわちバドミントン部を舞台に、女子高生たちの熱い戦いを描いたスポーツアニメです。

 ちなみに、タイトルの残りの部分、「はね」は主人公の羽咲綾乃(はねさき・あやの)に由来しているそうです。

 そんな本作の魅力点を尋ねると、ズバリ作画である、と清水氏。

清水とにかく作画がすごかった!

インタビュアー「ほぉ……(こいつ、いつになく興奮しているな)」

清水「『ほぉ……(こいつ、いつになく興奮しているな)』なんて言っている場合ではありませんよ!」

インタビュアー「……」

清水「作画!」

インタビュアー「……」

清水バドミントンの試合シーンのキレッキレの作画!本当にすごかった!前代未聞と言っても過言ではないでしょう」

インタビュアー「へぇ、『前代未聞』ですか。ふむ。一体何があったのでしょうね。制作会社のみなさんはちょっと頭がおかしくなっていたのでしょうか?清水さん、いかが思われますか?」

清水「……いや、知りませんが……」

インタビュアー「そうですか」

清水「……ええと、話を戻しまして……特筆すべきは女子高生の筋肉がしっかり描かれている点です」

インタビュアー「ほぉ」

清水「一般的なアニメでは、女の子にはあまり筋肉を描かないものです。ところが本作は違います。ここまで女子高生の筋肉をハッキリ描いた作品はなかなかありませんよ」

インタビュアー「筋肉のしっかり描かれた女の子がよいわけですか?」

清水「よくないですか?」

インタビュアー「うーん……(私はやわらかい女の子の方が好みですが……)」

清水「……あなたにはわかりませんか。残念です」

 清水氏によると、特に素晴らしいのは、太ももの内側、内転筋の描写とのことです。

 ……というわけで、みなさんここはひとつ実際に動画を見てみましょう。

 以下は著作権者がアップロードしたPVです。清水氏によると、この動画の17~18秒頃に内転筋が映っているそうです

 それではどうぞ。ご覧ください。

※ミュートでのご視聴でも支障ありません。

 8秒頃から、羽咲綾乃(緑色のユニフォーム)荒垣なぎさ(黄色のユニフォーム)による試合が始まります。なぎさが打つ。綾乃が返す。いやぁ、実に迫力がありますね。シャトルがギューっと飛ぶ。そして17秒頃。さぁ、やってきました。ザ・タイム・ハズ・カム!みなさんよろしいでしょうか?みなさんの鼻の上あたりにくっついたその2つの目、十二分にかっぴらいてくださいね。……ん?乾き目で辛い?目薬を差しましょう。準備はよろしいですね?さて、なぎさが大きく飛び上がる。シューズと床が擦れ合い、キュキュッという音が響く。なぎさはラケットを高く構える。シャツがめくれる。チラリとへそが覗く。へそですねぇ……っていやいや、へそに見とれている場合ではありませんよ。なぎさがラケットを振りかぶる。汗が飛び散る。そして次の瞬間!はい、ここ!なぎさがシャトルを強打する一瞬、画面の左下に太ももが映る

 よろしいですか?ついてきていますか?落ちこぼれていませんね?さて、なぎさの太ももが映っています。実に立派な太ももですね。まさに鍛え上げられた肉体美。そしてその太ももには、確かに黒々とした一本の筋が描かれています

清水「そう、それこそが内転筋です」

インタビュアー「なるほど!内転筋だ!いやぁ、こうやってコマ送りでじっくり眺めていると、清水さんのおっしゃる『筋肉のしっかり描かれた女の子』の魅力に目覚めそうです!」

清水「それはよかったですね」

 そしてまた、試合中の表情も素晴らしかった、と清水氏。

清水「最早顔芸の域に達していたといえるでしょう。視聴者にも各キャラのスタミナの残り具合がよくわかるなど、素晴らしい作画でした」

インタビュアー「ほぉ」

清水筋肉や表情を精緻に描き込むことによって、バドミントンの臨場感がこれ以上ないほどに伝わってくる作画だったといえます」

インタビュアー「なるほど」

清水「なお、アニメ制作を担当したのはライデンフィルム社です。今後、要注目の制作会社だと考えています」

インタビュアー「ははぁ……作画の素晴らしさはわかりましたが、ところで、本作については、『主人公の性格にやや難があったのではないか』といった声も聞かれます。その点について、清水さんはいかがお考えでしょうか?」

清水羽咲綾乃のサイコっぷりのことですね」

インタビュアー「ええ」

清水「綾乃は小柄で幼い顔立ちをした少女で、普段は内向的な性格をしています。ところが、バドミントンの試合が始まると……対戦相手を完全に見下し、煽りまくるのです。まぁ、周囲がドン引きするほどのぶっ壊れ方でした」

インタビュアー「普段と試合中の乖離が激しいというわけですね」

清水「その乖離に引いてしまった視聴者もいるでしょう。無論、そこがよいという人もいるわけですが」

インタビュアー「清水さんはどちらですか?」

清水「言うまでもありません」

※羽咲綾乃は、後述の「BBC(ベスト・ぶっ壊れ・キャラクター)賞」にランクインしています。彼女のぶっ壊れ具合については「第3部:『キャラ別賞』発表」をご覧ください。


10位:Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2

 『ザ・ヒャクパーセント・シミズ・アワード』作品賞、最後に登場したのは『サンファン2』です!

 本作は、2016年に放映された『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』の続編(第2期)。

 Dr.アニメこと清水氏は、無論第1期もリアルタイムで視聴済み。まずはその時のことから尋ねてみましょう。

インタビュアー「清水さんは第1期もご覧になったそうですね?いかがでしたか?」

清水「最初に見た時は驚きましたね。『やっべ。人形劇が始まった』と」

インタビュー「……あー」

清水「いや、普通のアニメだと思っていたんですよ」

インタビュアー「……ああ、そうか。これ、人形劇ですもんね」

清水「そうそう」

インタビュアー「……ん?……あのぉ、『ザ・ヒャクパーセント・シミズ・アワード』はアニメを対象とした賞なんですが……」

清水「あー」

インタビュアー「本作がランクインするのはまずいのでは……」

清水「……でも、脚本が虚淵玄さんで、鳥海浩輔さん、諏訪部順一さんらが声優として出演していますよ」

インタビュアー「んー……(公式サイトを見て)あっ!中原麻衣さんも出演している!」

清水「どうです?これだけのメンバーが携わっていれば、最早アニメといっても過言ではないのではないでしょうか?アニメ賞を授与しても違和感はないのではないでしょうか?」

インタビュアー「んー……納得しました」

 閑話休題。

インタビュアー「さて、改めての確認となりますが、本作は声優のみなさんが人形劇に声を当てているということですよね?」

清水「その通りです」

インタビュアー「ふむふむ」

清水人形の動きは実に見ごたえがあって……いや、私、人形劇を見たのはこれが初めてなのでよくわかりませんが……それにしても見ごたえがありましたよ」

インタビュアー「ほぉ」

清水「そして声優のみなさんも素晴らしい演技でした。やはり人形に声を当てるというのは、絵に当てるのとは違って、慣れぬゆえの様々な苦労があったことと思いますが……いや、繰り返しますが、私、人形劇の素人なので全部適当なことを喋ってますが、まさに名演で、いまは『凜雪鴉(リン・セツア)の声といえば鳥海さんしか考えられない』、『殤不患(ショウ・フカン)といえば諏訪部さんの声』と感じています」

インタビュアー「なるほど」

 ところで、上述の通り、本作は虚淵さんが脚本を担当されています。

清水「元々、虚淵さんが台湾の人形劇を見て感銘を受けたことがきっかけになり、本作の企画が動き始めたそうです」

インタビュアー「へぇ。虚淵さんは、仮面ライダー、ゴジラ、そして人形劇とどんどん活動範囲を広げていかれますね」

清水「虚淵さんの作品といえばバッドエンド、キャラが死にまくることで有名です。一般的なゲームやアニメを作って『どうせまた死にまくるんだろ』と言われるのに嫌気が差したのかもしれない、と邪推しています」

インタビュアー「ああ、なるほど」

清水「まぁ、本作もキャラは死にまくるんですけどね

インタビュアー「(……やっぱりね!)」


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インタビュアー「以上、『ヒャクパーセント・シミズ・アワード 2018総決算』、作品賞の発表でした。改めて全体を見てみると……

インタビュアーなかなかに個性的なランキングですね。例えば、一般社団法人日本動画協会主催の『みんなが選ぶベスト100』を見ると、

・1位:BANANA FISH

・2位:宇宙よりも遠い場所

・3位:はたらく細胞

・4位:ゆるキャン△

・5位:ゾンビランドサガ

という具合でして、我々とはガラリと異なる結果。ふーむ、確かに『BANANA FISH』も『よりもい』も名作だった気がしますが……まぁ、よそはよそ、うちはうちということですね」

清水「はい」

インタビュアー「さて、『作品賞』はこれで終了です。続いて、『キャラ別賞』発表にまいりましょう!2018年、誰が最も格好よい/ぶっ壊れた/愉快な/萌えるキャラだったのか!?ご期待ください!」

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 最後までご覧いただきありがとうございます。「第3部:『キャラ別賞』発表」は、次の記事に続きます

 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

(審査、解説:清水 / 文、イラスト、インタビュー:三葉)

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