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英語ができない僕が外資のカントリーマネージャーになったら 3

NEI JapanのCEOと会ったときに、私はちょっとした手土産を用意していました。当時働いていた会社で日本各地の伝統工芸品に東京2020の公式ライセンス商品を扱っていたので、その中から手頃な商品をいくつか見繕って渡しました。確か伊勢型紙の栞と相馬焼のぐい呑みだったかなあ。渡した時の反応がイマイチだったので多分ホテルの部屋かどこかに置きわすれて行ったんじゃないかと思います。

さて、CEOフリスとのインタビューの後の試練?は教育責任者クリスティーナとのオンライン面談です。相手は日本語ができない。さて、どうしたものか。

私はどうせ私の英語だと伝わらないだろうという自信があったので、英語で資料を作ることにしました。これなら英語話せなくても資料見てもらえればなんとかなるだろうと。英語研修の市場、どういう戦略で行けばいいのか、を。

でもいざ調べ始めると、英語研修や英会話、英語学習アプリなど類するサービス提供者はかなり多く、その多くが「TOEIC○○点アップ」「レベルに合わせたマンツーマンレッスン」「3ヶ月で英語に自信」「レッスン受け放題で月額〇〇円」、うんぬんかんぬん…。有象無象、と言っては失礼なんでしょうけど、大同小異、どんぐりの、いや五十歩百歩、、完全に馬鹿にしちゃってすみません、いやあ有象無象いるわけです。同業他社が。

この時「英会話」や「英語研修」「英語教室」などと検索したおかげで、しばらく、いやこの後ずっっと広告で追いかけられまくられることになりました。

検索して各社のサイトや英会話比較サイトなどを見て基礎情報を仕入れたところで、まず思ったのはこの人たちと同じ土俵に立ちたくない、でした。

これはそれらの企業を馬鹿にしているわけではなく、新参者が後追いして戦える状況ではないなという感覚です。大人向けの英語研修や英語学習の市場全体は決して大きいものではないはずなのに、この市場のプレイヤーが思っている以上に多くびっくりしたのを覚えています。ある程度大手でマーケティング予算をかけて露出しているところや新規参入、老舗、外資、オンライン、オフラインと少しずつ特徴や得意としているとこは違いますが。

まずは違う土俵と言ってもどの土俵で戦えるのか、どうUSP(ユニークセリングプロポジション)を見つけてそれをどう訴えていくのか。それを戦略に落とし込むとどうなるのか、を日本語で作って英訳していく作業をすることにしました。google翻訳大活躍です。

もともと広告会社の経験が長かった私は、昔取った杵柄で企画書、戦略提案書を仕上げていきました。英語で書くのは初めてでしたが。

英語でのプレゼンが心配すぎて引き延ばし続けていましたが、フリスから12月12日にクリスティーナに会ってくれ、とのメールが来てしまいました。

いよいよ私にとって初めての「英語」プレゼン!です。

次回に続く。


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