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不眠症を快眠に変える方法。

今回も鍼灸師目線でお話しさせて頂きます!

お題は「不眠」


東洋医学での不眠解消は「心」と「肝」を強化することにあります


「心」と「肝」、精神や意識が大きく関わる臓器であり同時に「気、血、水」の全身の巡りを良くすることも深く関わります。


(今回の不眠は主に、ストレス、疲れ、自律神経系が主な原因によるものに対応した記事になります。更にマメ知識ですが不眠の原因であるホルモン分泌の低下も大きく関わります。腸から出るトリプトファンが、脳の視床下部にある司令塔からでるホルモン「セロトニン」の出が少なるくなるのが原因です)


日常の生活による意識が「心」や「肝」に影響し、自律神経に関わり不眠に陥る…負のスパイラル状態


精神、思考、意思は常に身体の循環器の巡り(血液、体液、神経、ホルモン)に影響していて、それが良い意識状態であれば身体の巡りも良く、免疫力も高い状態で快眠が出来るのですが、逆にマイナスな思考であれば身体中の循環器機能が滞り不眠も続きます。


東洋医学ではこの巡りが悪い体液を「血脈」と表現します。


血脈の巡りが悪いと「心」に影響しそれが「心虚」や「心血虚」と言う状態になり、身体中の巡りが悪く特に頭部の血流の巡りが悪くなるので不眠、寝つきが悪い、寝りが浅いなどの状態が発生します。


※「血脈」とは仏教用語でも使われていて、「血脈相承」(けつみゃくそうじょう)と言いい、師から弟子へ教えを乞うも事の意味を血液の流れをにたとえたと言われています)


心に影響する前に必ずと言っていいほどまずは「肝」が活性が失います。


肝は感情などの情緒(精神的なストレス)を主り、その「肝」のバランスが悪くなると、自律神経機能を乱し、気のエネルギーが低下し、いわゆる、「抑うつ」や「緊張」が解けない交感神経の高ぶり状態が出てきて、ホルモンバランスの乱れから不眠に陥り、さらに抑うつや交感神経の高まりは、不安、不眠、焦燥感を生み出し更に不眠に拍車をかけてきます。


※不眠の症状は日本の人口約50%が経験していると言われているので、日々の忙しさがいかに心や肝を痛めつけ日々酷使して過ごしているのか分かります。


<不眠の主な症状3つ>

・肝気鬱血

(かんきうっけつ)

イライラ、怒り、抑うつ感

・肝気鬱血

(かんきうっけつ)

手足のほてり、目のかすみ、めまい、皮ふ乾燥

・心陰虚

(しんいんきょ)

動悸、健忘、無気力、多夢、疲労感


<不眠改善のツボ>

・失眠(しつみん)

言わずと知れた快眠の鉄板ツボ。

場所は、カカトの真ん中

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・百会(ひゃくえ)

ここを刺激すれは100個のツボを刺激していると言っても過言ではありません。

場所:頭頂部のどまんなか。左右縦線と横線を頭頂部で結んで交わるところ。

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・壇中(だんちゅう)

胸にあるので効果は心です。手で触ると痛い方もいるのでその時は指圧が良いですね。

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・安眠(あんみん)

これの不眠の鉄板ツボ。遠隔ですが効果は抜群。

耳の後ろ側の骨の出っ張りのから指1本分ほど下のくぼみ。

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お灸は、1点につきお灸は2回~3回程度。一日3回まで。

指圧は1点につき3回~5回程度。

イタ気持ちいい程度の圧でゆっくり押して、ゆっくり離す。

一日3回程度。


不眠の原因は主は肝と心の攻撃によるもの。

心穏やかに過ごして行ければいいのですが、忙しさの中でそうは言っても中々できませんよね​​​​​​​。


急がば回れ、急いで物事をなしとげようとするときは、危険を含む近道を行くよりも、安全確実な遠回りを行くほうがかえって得策だということに心を傾けましょう!


深呼吸も一日何度か行う癖をつけると良いですよ。


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