幸福の科学　主エル・カンターレ　大川隆法総裁先生　書籍・大悟の法　参照です。

🍓　人間の五つの欲

人間には、五欲といわれる五つの欲があります。まず、財欲、「お金が欲しい」という金銭欲があります。この世は経済原理で成り立っているため、現代社会においては、一円も使わずに一日を過ごすことはできません。

どれほど欲がなくても、一円も使わずに生活することは不可能です。それは、しかたがないことです。たとえ乞食であろうと、多少の経済的基礎がないと生活できないので、やはり財欲はあります。次に、色欲です。情欲ともいいますが、異性に対する欲望です。これも根強くあります。

また、食欲もあります。何も食べずにいると、どれほどがんばっても、おなかがすいてきます。それから、名聞欲があります。名前、名声を求める心です。「あの人は偉い」「エリートだ」「よいところの御曹司だ」「よい学校をでているらしい」「一流会社に勤めているらしい」「人より出世が早い」「講師になるのが早かった」などという、人の評価を求める心です。

こうした名聞欲も抜きがたいものです。さらには、睡眠欲があります。「眠りたい」という欲望です。これも否定できません。不眠不休で仕事をしようとしても、三日以上はなかなかもちません。もっと長くもつ人もいるかもしれませんが、起きているふりをして、実際は眠っているかもしれません。

したがって、睡眠欲も否定できないのです。このように、人間にとって五欲は逃れられないものです。この世の人間として生きていて、財欲、色欲、名聞欲、睡眠欲、を否定できるかといえば、否定できません。それでは、これらをまったくなくしてしまうために、自殺してしまえばよいのかといえば、それもまた、修行の目的に反しています。

この世に生を持たなければ五欲もないでしょうが、この世に生を持っている以上、五欲からは逃れられないのです。（色欲・声欲・香欲・味欲・触欲の五欲の感覚欲を五欲という場合もある）。

🍓　財欲は貧しい人にも大金持ちにもある　

たとえば、財欲、金銭欲に関しては、「お金があるために、それを求める心が起きるのだから、お金や経済性を否定すればよいのだ。貧しくなれば、財欲はなくなるのだ」と言えるかというと、そうではありません。

私は、１９９６年にインドを視察したときに、「いまから千数百年前には、一万人もの仏弟子が生活していた」というナーランダ学院の跡に行ってみました。そこは、食堂や僧坊の跡もあれば修行場の跡もある、広大なものでした。もちろん、いまは廃墟になっており、修行者がいるわけではありません。遺跡の管理人がいて、観光客が出入りしているだけです。

その学院跡で掃除や片づけをしている管理人は、あそらく公務員だと思われますが、その人が、日本人が通ると手を出して、「ボールペンをくれ」と何度も言うのです。これは実に情けないことです。自分がどこで働いていると思っているのでしょうか。

仏教の重要な史跡、かつて仏弟子たちが修行した聖地にいるというのに、ボールペンのことしか頭になく、日本人の顔を見ると、「ボールペンをくれ」と手を出すのです。布施の精神の悪用です。それから、ナーランダ学院跡の外に出ると、自動車のまわりに三十人ぐらいの乞食が群がってきました。

彼らが車を四方八方から取り囲み、その泥だらけの手でさわるので、車の窓ガラスがたちまち真っ黒になってしまいました。また、ドアを開けて出ようにも、大勢が群がっているために、出られませんでした。彼らは、あまりにも欲が強すぎて、逆にお布施をもらいそこねています。

三十人もの群れで車を取り囲まれ、ドアを開けると車内に入ってこられそうなので、私たちは、車から出られず、窓も開けられず、お布施をあげようにもあげられません。車もかなり汚れてしまうので、しかたなく車を発車させることになります。

彼らが、もっと欲を慎み、整然と一列に並んで待っていたならば、全員はもらえないかもしれませんが、最初の五人ぐらいは、お布施をもらえるでしょう。そして、次の客のときに順番を入れ換え、別の五人が前に出てくれば、またもらうことができます。

それを最後に全員で分ければ、取り分が増えるのです。ところが、ピラニアのように大勢で群がるので、一ルビー（インドの通貨）ももらえずに客を逃しています。もちろん、彼らは貧しくて大変なのだと思います。普通の収入を得ている人が、あのようなことをするわけがありません。

「きょうは、ここでもらわないと食べていけない」と思うから、必死になってくるのでしょう。したがって、貧しいから財欲がないかといえば、そうではなく、貧しくても財欲は持っているのです。インドでは、教育を受けていない人も多く、子だくさんだと生活が成り立ちません。

そのため、乞食の人に子供が生まれた場合、母親が　”慈悲”　として子供の片腕を切ってしまうこともあります。そうすると、子供は、哀れな外見を利用して、一生、乞食ができるというわけです。片腕がなければ仕事ができず、だれが見ても、乞食をしている理由が分かるので、「ああ、かわいそうだ」ということで、お金をもらえます。

それで、子供が一生食べていけるようにと、人為的に自分の子供の腕を切る親もいるのです。乞食以外にできる職業のない彼らが、乞食としてやっていくためには、見た目が悲惨であればあるほどよいわけです。五体満足で乞食をしても、なかなか、お金をもらえませんが、「足が悪い」「手が悪い」など、外見に明らかなハンディ―があると、わりに簡単にお金がもらえます。

乞食がお金をもらうためには、外見がひどければひどいほど、ハンディが大きければ大きいほどよいのです。そういう理由から、そのようなことも行われています。したがって、たとえば、「会社でお金もうけをやっている人は財欲があって、そうではない生活をしている人は財欲がない」と言えるかというと、決してそうではありません。貧しくても財欲は強いのです。

それでは、逆に大金持ちはどうなのでしょうか。これを考えてみましょう。アメリカの大金持ちに、ロックフェラーという人がいました。二十代で成功し、四十代で大会社の社長となり、膨大な富を得て、巨大な財閥を築いた人です。

ただ、彼は五十代のころ、「金もうけ主義で人々を苦しめている」と、あちこちから非難を受け、まだ五十代なのに、老いさらばえた老人のようになってしまったのです。胃が痛み、夜も眠れず、体はがたがたになりました。

そこで、彼は改心し、「この財力を生かして、世界の人々のために役立てよう」と思い、ロックフェラー財団をつくりました。そして、膨大な資金力を使い、世界各地で、教会や病院、学校などを数多く建てたりしたのです。このようなことができた人は、かつていませんでした。

ロックフェラーはそれほどに財力を持っていたのです。五十代で死にかかっていた彼は、以後、光明思想を持って生きることによって、満九十七歳まで長生きしました。大金持ちには財欲がないかといえば、そうではなく、ロックフェラーほどの大金持ちであっても、「びた一文、負けられない」というような商売をしていたのです。

その結果、彼は人生が苦しくなり、最後は病気になって、行き詰まりました。しかし、布施の心を持つことによって、新たな人生が開けたのです。大金持ちのロックフェラーは、「自分のために、どれだけお金を集めるか」ということから、「世の中のために、どれだけお金を還元するか」ということへと考え方を変えました。

そうすることによって、それまでの罪の意識や、いろいろな人の批判、怨嗟の声が消え、明るい人生を生きることができるようになったのです。これは大金持ちにおける財欲の克服の例でしょう。結局、財欲は、貧しい人にも大金持ちにもあるものなのです。

🍓色欲と食欲・・・　
🍓名聞欲と睡眠欲・・・
🍓心解脱ー欲望から自由になる・・・

ーーーーー〇ーーーーー〇ーー
（私文：利潤の追求）
商売を始めると、つねに請求書に追われて、”利潤追求”　の気持ちになってしまします。何とかしなければ、お金が足りない、倹約しなければ、無駄なところはないかとどうしてもそうなってします。その期間を通り過ぎて、大川隆法総裁先生の説く仏法真理に出会ってからは、富とは、お金だけではないと教わりました。

健康・家族・友人・仕事などと自分一人では生きて行けなくて、これらがあって初めて生きて行ける存在であるということに気が付きました。お金だけを求め過ぎるのは逆に幸福を遠ざけてしまうことなのだと思います。神様の存在を知るということは、最大の富だと分かりました。

最後まで読んで頂いて、本当に、本当にありがとうございます。是非とも、幸福の科学　主エル・カンターレ　大川隆法総裁先生　書籍・大悟の法　を読んでください。

幸福の科学に興味のある方は、０３－５７９３－１７２７
ネットからも入会できます。【幸福の科学　ネット入会】検索