『脳卒中リハビリ闘病記 -失くして初めて大切なものを知る-「Reborn」-』⑫
前回ご紹介した入院していた患者仲間の第3弾です。
同室のNさんと同じ階のYさんとHさんの3人と、よく話をさせていただき励ましあっていました。
退院後にも、2回ほど夕食をご一緒して、楽しい時間を過ごしました。
Yさんは、スキーでの事故で下半身が不自由となり、車椅子でのリハビリでした。とても心優しくガッツのある青年です。
いつも声を掛けてくれて、私の話に耳を傾けてくれました。
両腕の筋肉は素晴らしく、いかにリハビリを頑張っているかがわかりました。
だけど、自分の頑張りはおくびにも出さず、私が、初めて外への散歩に出たときも、
「福島さん、外へ出れだした?よう頑張っちゅうねえ!」と、自分のことのように喜んでくれて、励ましてくれました。
「いや、福島さんが頑張っちゅうき負けれんでよ!」
私は褒められて伸びるタイプ(^O^)
Hさんは、バイクでドライブ中に車が突っ込んできて事故になったそうです。
やはり車椅子でのリハビリでした。この方も私より若く、奥さんと子供さんがおられ、とても落ち着いた方でした。
YさんとHさん共に、愚痴や不平を言わず、まっすぐに生きていると感じました。
お勤めがYさん当時は役場とHさんは銀行で復職への道のりは大変だったみたいです。
何度かお会いしてご苦労をお聞きすれば聞くほどその大変さに驚きました。
また、Yさんはご実家での暮らしは不便があり、入院中に建設中のマンションを借りました。でも、それだけではなく、入る予定の部屋を改装してもらい、車椅子でも利用できるようにしなくてはなりませんでした。
現在はご自宅を新築しています。
Hさんは、家を建てたばかりでしたが、やはり、入院中に改装してました。本当に車椅子での生活をするということは、様々なご苦労があると思います。
2012年もYさん、Nさん、Hさん3人が私の現状を知り、集まってくださり久しぶりに再会しました。
3人全員で集まるのは私と会った時以来と言っていました。昼食をちょっと一杯飲みながらと私の地元の焼肉店ですることになりました。
集まったNさん、Hさんが、今日は奥さんに捨てられて(笑)飲めんなったと車で参加。
結局飲んだのは私一人(^O^)
しかも、会計は「福島さん、大変な時やき、今度こじゃんと儲ったときにおごってもらうきね」と受け取ってもらえませんでした。
しかも、帰りはYさんが自宅まで送っていただきました。
感謝<(_ _)>
この時も話題はトイレの問題、出掛けた時の失敗談や使い勝手の良い器具は?
「福島さん、ごめんでぇ、会った時にいっつもこんな話で」と言ってくれます。
私のトイレの失敗などみんなの苦労をお聞きするとチャンチャラおかしい!
3人は苦労も明るく話してくれるので笑いが絶えません。
私の倒産、自己破産さえも3人の歩んだ10年と比べれば話になりません。私は多くの先輩や友人に迷惑を掛けたほうで落ち込んでいる場合じゃないと思えました。
私が退院後に早朝散歩に出かけるキッカケを作ってくれたのも、この3人でした。退院後、GW前に3人と再会して話した時に、これは自分も頑張らねばみんなに恥ずかしいと思って早朝散歩を始めました。
元気だった頃に歩いた距離の数倍を歩いたような気がします。
でも、面白いですよね、足が不自由になって歩くことが楽しくなる。
もっと早くにこの楽しさに気付いていれば!
また、この方々に会いたいなと思います。
もっと会えるだけの頑張りを出来ているかを自分の胸に問い続けたいと思います!
最後まで読んでいただき感謝です!
今日も元気と笑顔で頑張りマス(^-^)/
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