現実と心の騙し絵

画像1 自分の心にある心象を他人に分かってもらうのは難しい。だから自分はいっそ心無いものばかりを描いている様な気がする。 けれどそうしてどうにか出来上がった何枚かを一度に見渡して見ると、隠したつもりで隠せていない自分の感情がそこに並べてある様で、今さら迂闊にはっとする。 定着した絵具を削り落とす様には心の内にあった感情は消せないし、その上に新しい絵具も上手く乗りはしない。 どんな絵だろうが、結局自分達のやっている事は出来の悪いトロンプルイユだ。
画像2 「罪と果実」F20 油彩

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