崩れしは心の証

崩れしは心の証

戦国ジャズ
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※試聴版。オリジナル版(03:46)は購入後に視聴可能。

磯野員昌さまへ贈るセカンドライン。
「くずれしはこころのあかし」と読みます。
EP「尚、覇道を望むなら」2track

崩れしは心の証 詩・曲 柏木白泥

容易くは崩せぬ陣を

十一段破りて

覇道を求む男に迫る

近江の斬り込み上手

如何に奮戦を行えども

控えの厚さには

敵うべくも無く退き

再起を図る

一個の武者の戦ぶり

その心意気には

しっかと据えられた沽券

意地や意気まで宿るが

我が勢に加わりて力を尽くせと

分断され余儀なくされしは

降伏と臣従

敗将として在れど厚き処遇を受け

覇王が甥御を嗣子として

全ては収まりしと見えた

家督を継がすは約定と

言い置かれども

其れを飲み込むことなどは

生半にはできぬ

一戦構えるくらいの

覚悟も打ち捨て

総てに倦んだ様にして

行方を晦ます

表舞台より隠れ如何な暮らしをして

その無念を晴らしたろうか

はたまた晴れじか

覇を得ず死に至る仇を見切るように

旧地へ戻り帰農をする

何かに安堵したかのように

軈て穏やかに身罷り

実子は家名を残しゆく

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