義龍月下

義龍月下

戦国ジャズ
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※試聴版。オリジナル版(04:20)は購入後に視聴可能。

斎藤義龍さまへ贈るセカンドライン。
「ぎりょうげっか」と読みます。
EP「尚、覇道を望むなら」1track

義龍月下 詩・曲 柏木白泥

その痛みの大きささえ

時の流れは呑み込むようだ

病の身に何を想う

誰を慕い誰を慈しむ

父と呼ぶに悩むような

身の上知るは幾年の折

定めへと抗いにして

しかと元服を迎う

然れど誰もがその身を想わない

寧ろ疑いにして

ただ膨らむ孤独は寂寥へと身をやつし

空回るよう痛みを吼えた

我が身が如何に拙く

婿に及ばぬとも

命を偽物の様させしめた

わ主が身くらい屠れる

この刃を与えて

跡形も無きほどに

その形を変えて晒してやると

龍は月に涙を流す

うつし世の

闇に喘いだ口元に

ただ騒ぐ

嗚咽噛み締めまた吐いた

その覚悟はいつの誓い

猛きに過ぎる報い

死者に鞭打つ振る舞いとても

晴らさざるを得ぬ恨み

心を壊すほどの身の上

許せざるその歳月

重ねてきた業に義を騙るる勿れと

龍は月に悲しんだ

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